中学校には、多くの生徒がいます。
生徒は、一人ひとりそれぞれがちがいます。
家庭では、親にいろいろ言われすぎてやる気をなくす子もいますし、逆に言われないことを寂しく感じる子もいます。
だから子供の個性を教師がどれだけ見極められるかにかかっているのです。
そのための経験値を教師が持っているか、子どもに対してどれだけ寛容になれるかが決め手になるのです。
わたしは10代までの間、教師に理解されずに反発した経験があるので、できるだけ子どもが話しやすい状況を作り、ささいな変化でもキャッチできるように努めてきました。
ただし、子どもはわたしとはちがいます。
その子の人生は、その子のものであり、わたしのものではありません。
アドバイスをしたり相談にはなれますが、手助けできない領域もあります。
最後はわたしが解決するのではなく、本人に乗り越えてほしいと願っていました。
中学生は、基本的には自分で乗り越える力をもっていることが多いものです。
それを頼もしいと思ったことが何度かあります。
子どものもつ乗り越える力を信じて、子どもを信頼することが、ある意味で中学校教師のやりがいであり醍醐味なのです。