阪神タイガースの岡田監督が、試合後、記者団に「もうええわ」と言っていました。
この「ええわ」という大阪弁には、二つの意味があり、関西人はそれを使い分けます。
サヨナラ負けをしたときには、「今日はええわ」は「取材は勘弁してほしい」という否定的、拒否的なニュアンスをもちます。
ところが、相手チームのピッチャーをみて、「あのピッチャー、今日はええわ」といえば「調子がいいなあ」という意味になります。
その場合は、肯定的、承認的なニュアンスになるのです。
違う言語圏の人たちには、聞いただけでは理解しにくいと思われます。
この「ええわ」を聞いた関西人は、どんな状況、文脈で発せられたか、ついている言葉(「もう」)が何かで、どちらの意味かを瞬時に判断するのです。
この方言を使うことに関して、相手が理解しにくいと感じられる場合には、遠慮がちになる人が多いのです。
ところが、関西人(大阪人)の場合は、相手が東京から来た人に対しても、自信をもって堂々と使う傾向があるのです。
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