「多様性」や「多様性尊重」という呼びかけが、今の時代のトレンドのように使われています。
しかし、多様性は異なった価値観や異質なものと共存することであり、それは本来、誤解を恐れずにいうならば、相手のことが「わからない」ので居心地はよくないものです。
そこで、一定の我慢をすることが要求されるものであるとわたしは考えます。
それなのに、多様性社会をユートピアのようにたたえるものだから、「お互いにかかわらずにいましょう。わたしたちはわたしたちで、あなたたちはあなたたちで、別々に」。
そのように、かかわりあわず、それぞれが別々に併存しているのが多様性であると曲解されているのです。
そうではなく、ほんとうの多様性とは、ちがう価値観に触れ、自分を変革していくからこそ、すばらしい概念なのです。
自分が変わることは、自分を縛っている慣習やならわし、しきたりなどの価値観から解放されることになります。
そうなったとき、「わからなさ」とつきあっていくことができるようになり、本当の意味での多様性尊重が生まれるのだと思います。
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