箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

あいさつで関係が開く

2023年04月23日 08時45分00秒 | 教育・子育てあれこれ
あいさつをパソコンで打つと、勝手に変換して「挨拶」となります。

「あいさつ」と「挨拶」。どちらがやわらかな意味をもつかといえば、わたしはひらがなのほうだと思います。

学校ではふつう「あいさつ運動」というように、ひらがな表記します。

でも、初任者の教員が研修報告書文を書くと、パソコンで打つので挨拶と書くことが多いのです。

あいさつ意外にも、できる→出来る、声かけ→声掛けと表すことが多いのです。

わたしは何でも漢字で表記することがいいとは思いません。

もちろん漢字を使うべきなのにひらがなばかりの文章は願い下げですが、ひらがなで表記した方がソフトで柔らかで、読みやすい場合も多いのです。

さて、前置きが長くなりましたが、あいさつについて思うことを書きます。

そもそも挨拶の「挨」には、「お互いに近づく」という意味があります。「拶」には「迫る」という意味があります。

「挨拶」は、ニ字熟語の中でも、「寒冷」や「減少」のように、似た意味な漢字を組む合わせる熟語の一つです。

挨拶には人と人が近づくための動作や言葉がけという意味があるのです。

4月になってから、入社したり入学して、新しい環境に飛び込んだ人も多いでしょう。

初対面の人が多いと、誰もが多かれ少なかれ緊張します。

気心が知れた人がいない人間関係では、なんとなく落ち着かず、居心地よくないことも多いのです。

そんなとき、あいさつをかわすことは、「わたしはあなたの敵対者ではいよ」というメッセージを出すことになります。

出会いがあり、心を開いて、近づくための最初の一歩があいさつである。

そのように思う、新年度の4月の今日この頃です。



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