グローバル時代の英語教育の重要性は言うまでもなく、国は小学校時代からの早期英語教育強化策を打ち出しています。
私は英語科の教員だったこともあり、さまざまな意味で英語の授業は、早くから始めた方がいいという考えをもっています。
文科省が全国の公立小中高に対して行った2019年度の「英語教育実施状況調査」の結果が、このほど発表されました。
それによると、
中学3年生については、英検3級以上の力がある生徒が44.0%(前年度42.6%)でした。
高校3年生については、英検準2級以上の力がある生徒が43.6%(前年度40.2%)でした。
どちらも数値は、上昇しています。
なかでも、高校では英検準2級程度の英語力をもつ生徒は普通科が56.2%です。
ところが、英語科や国際科、グローバル科などでは90%以上の高率となり、それ相当の学習を行った結果であると考えられます。
また、小学校の場合、現状は3.4年生で週1時間の英語活動、5.6年生で週2時間の教科としての英語授業を行うことになっています。
また、小学校の場合、現状は3.4年生で週1時間の英語活動、5.6年生で週2時間の教科としての英語授業を行うことになっています。
「実施状況調査」では、学級担任が担当するのが70.5%(前年度80.5%)で、英語専科教員が担当する場合が約30%となっています。
なお、自治体によっては、先行的に英語教育に取り組んでいる場合もあります。
大阪府箕面市の場合は2015年度より、小学校1年生からネイティブスピーカーのALT(英語指導助手assistant language teacher)を多く任用して、英語活動・英語授業を行っています。
中学校1年生からは、「教育課程特例校制度」を使い、週に4時間(4回)の英語の授業に加え、1時間(1回)の英語コミュニケーション科を行っています。
ですから、週に英語関係の授業が5時間(5回)あります。
その成果は表れており、英語の学力テスト等でも高い結果が出ています。
ちなみに、英語力の中でもリスニング力や音声面に関しては、およそ9歳になるまでのできるだけ早期に学習した方が身につきやすいという言語学的な考えがあります。
とくに幼少期に聞きなれた英語の音は、一度英語に触れる生活から離れても、再度学習しなおすととり戻すことが容易であると言われています。
ところが、10歳ごろから初めて英語学習を開始した人は、かなりの努力をしないと、とくに音声面での力が身につきにくいという考え方です。
それはともあれ、どうせ英語を習うのなら、早く始める方がいいのです。
日本語が十分身についていない時期から英語を始めても、言語習得上の混乱や困難はないことのほうが多いです。
(ハワイ育ちの)早見優さんの英語を、早朝に、TV越しに(あの番組の存在を、久しぶり思い出しました)。
マスメディアは「英語の発音」伝達の道具として、使えるのかもしれません。