小学校のローカには、子どもへの呼びかけ文がよく貼ってあります。
「廊下は走りません」。
学校での独特な言い回しですが、私はこれを中途半端な言葉だと思います。
おそらく「廊下を走ってはいけません」という言葉が、子どもにとって、きつい口調になるので、やわらかな言い方にしているのでしょう。
しかし、呼びかけの言葉にして、主語があいまいで、ふだんの会話で言わない表現なのでしっくりときません。
かといって、「廊下を走ってはいけません」とか「廊下を走るな」は、禁止や否定のメッセージをもっています。
そこで、肯定的に伝えるにはどう言えばいいでしょうか。
「廊下は歩きましょう」なら、子どもは素直に受けとり、その通りにする場合が多いのではないでしょうか。
このことは、大人が子どもにどう声かけをするかにも関係します。
「携帯電話を学校にもってきてはダメだ」よりも「携帯電話は家で使いましょう」が肯定的表現になります。
親もよく否定的表現を使います。
「勉強しないとダメだ」と言うのは、たぶん「いい点をとってほしい」という願いとともに、親自身が安心したいと言う気持ちの両方から、発せられのです。
このことは、とてと自然な感情です。
ただ、ここで考えるべきは子どものためと親の安心のための両方を満足させ、否定的でない言葉を使わずに済む方法があればいいのです。
「勉強をしようよ」と、肯定的に言う方が、子どもは素直にうけとり、学習に向かいまさす。
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