箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

地球温暖化のペースが速まっている

2021年10月13日 07時09分00秒 | 教育・子育てあれこれ


大阪では、9月に入ってけっこう涼しくなったと感じていましたが、10月のこの時期の暑さは近年感じないものです。

朝夕は涼しく、日差しはもちろん真夏の太陽ではないのですが、日中が真夏日の30度越えの蒸し暑い日が、この10月に続いています。

今はスーパーコンピューターを使うと、地球温暖化について、大量のデータをもとに,異常気象が起こる可能性や確率を計算することができるそうです。

2018年7月に大勢の犠牲者を出した西日本豪雨は、地球温暖化の影響で今までより約3.3倍起こりやすくなっていたと、気象庁は発表しています。

また、この2018年の夏には、観測史上最高の41.1度(埼玉県熊谷市)の記録的な猛暑となりました。これも、地球温暖化が原因になっているとコンピューターは分析しました。

世界的に見れば、豪雨や干ばつが多発するようになっています。2010年代の発生した件数は1970年代と比較して、約4倍になっています。

地球温暖化を防ぐには、温室効果ガスの排出を大幅に減らす必要があります。この方向性は以前から主張されていましたが、わたしもこれほど早く影響が出てくるとは思っていませんでした。

ただ、自分が住んでいる地域の変化は,肌で感じています。

山を切り開いてつくった国道が自宅から200mほど離れたところを走っていますが、大型ダンプが大きな音を立て、排気ガスを出し疾走します。

冬場の雪が積もる日が格段に少なくなりました。
子どもの頃は、降ってくるような満天の星を眺めることができましたが、いまは空が白くくもり、見える星の数が少なくなりました。
生える雑草の種類が変化しました。

これらの環境への被害や影響に歯止めをかけるのは温室ガス排出を大幅に減らす必要があります。

ただし、今から排出を減らしたとしても、今までに排出した温室ガスは大気中にたまったままで、私たちの環境に影響を与え続けます。

ですから、当面は気温が上がり続けることでしょう。大雨や熱波の被害は増え続けるでしょう。

国連のSDGs(持続可能な開発目標)の17の目標でいえば、地球温暖化に直接的/間接的に関係するのは、

1.貧困をなくそう 
2.飢餓をゼロに 
7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに 
11. 住み続けられるまちづくりを 
12. つくる責任 使う責任 
13. 気候変動に具体的な対策を 
14. 海の豊かさを守ろう 
15. 陸の豊かさも守ろう
だと、わたしには思われます。

文部科学省は、Society5.0、情報へのアクセスや人工知能へ対応する人材の育成のためICT教育を学校教育に求めています。

それも大切ですが、いま日本がSDGs教育に取り組むのは喫緊の課題です。

次世代の子どもたちにSDGs教育を徹底して行い人びとの意識を変え、国や都道府県も本腰を入れて取り組まないとこれからも異常気象は起こり続け、被害が出続けると、わたしは懸念します。

わたしたちは、今自分としてできることは実行するという行動力をもちたいです。


コメントを投稿