世間では桜満開のたよりがきこえてきます。
そのかたわらで、あまり目立たないかもしれませんが、椿の木がたくさんの花をつけています。
今年は例年より、じつに多くの花をつけています。
名付けて「椿花繚乱」です。
椿の品種もたくさんあり、白色一色や2色の花もありますが、赤一色の花をつける椿は、もっとも一般的なヤブツバキで、たんに椿ともいいます。
花の一つずつを見ると、ほんわかとした色合いのサクラより、椿の花は強烈な赤色を発色するのでくっきり鮮やかです。
うちの家では、すぐ横に咲く椿の花を庭の水鉢に浮かべました。
小雨に打たれて、赤色がより鮮やかに見えました。
巨勢山(こせやま)の椿つらつらに見つつ偲はな巨勢の春野を
巨勢山(こせやま)で連なって咲くツバキを見て、すばらしい春の野景色を思い起こしましょう。
持統上皇が和歌山の白浜に出向いたとき、坂門人足(さかとのひとたり)が詠んだものです。
サクラの花見の横で、椿の花を見て楽しむのもいいものです。
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