箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

プライドとは

2021年01月23日 10時13分00秒 | 教育・子育てあれこれ


人はプライドをもつことが多いです。どの人もその年齢なりのプライドをもちます。

中学生も勉強ができるとか、部活で早く走れるとか、楽器が上手に演奏できるという点でプライドをもちます。

プライドは、自分を尊ぶという意味では大切ですが、往々にしてうぬぼれや傲慢になり、よくない意味で使われることも多いものです。

「プライドが邪魔をした」ということもあります。

自分を尊ぶ、うぬぼれになる、どちらも人間の心を表します。

しかし、太宰治の言うプライドは、ちょっと違った視点で、深い意味のある言葉にして表されています。さすがだと、私は思います。

彼は、『東京百景』のなかで、次のように書いています。

「人間のプライドの究極の立脚点は、あれにも、これにも死ぬほど苦しんだ事があります、と言い切れる自覚ではないか」

これこそが、自分を誇れるというプライドの原点なのだと、私は思います。


コメントを投稿