箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

自然とのかかわりで想う命

2016年06月23日 13時16分40秒 | 教育・子育てあれこれ

「ささやかに」
安藤佳子

山が人よりもはるかに大きいことを

海が人よりもはるかに大きいことを

空が人よりもはるかに大きいことを

わたしはすぐに忘れてしまう


山の木の葉がひとよりもはるかに多いことを

海岸の砂粒がひとよりもはるかに多いことを

夜空の星々がひとよりもはるかに多いことを

わたしはすぐに忘れてしまう


人の世界だけで生きていると

頭が大きくなりすぎて

心が忘れたくないことをすぐに忘れてしまう


だからここにじっと座って

大切なことを忘れないように

わたしのとつながるをいつも感じていたい


100年前に生きていなかったことも

100年後にはここにいないことも

ささやかに知っていたい


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自然が主、人間が従。

なのに私たちはすぐに、人間が主、自然が従だとかんちがいします。

自然豊かな環境で生まれ育ち、いまも同じふるさとに住む私としては、齢(よわい)を重ねるとともに、自然の大きさを感じます。

東北地震にしても然り。熊本地震にしても然り。

沖縄へ行き、豊かな自然に触れ、よけいにそう思うのかもしれません。



さて、沖縄といえば、今日6.23は沖縄慰霊の日。
給食のメニューも、ゴーヤチャンプル、豚肉と昆布の煮物、とうがん汁などでした。

国内で唯一地上戦が行われ、たくさんの命が失われました。そして1945年6月23日、沖縄戦での組織的戦いが終了しました。



沖縄の光と影を両方みてきたのだから、3年生は、チャレンジテスト中ではありますが、合間の昼休みの時間、沖縄戦で亡くなった人々の命に、想いを馳せる時間としてほしいと、朝、職員に伝えました。