今朝の田園風景です。
青鷺が8羽。
青鷺―
コウノトリ目サギ科の鳥。全長約95センチメートル。首・足・くちばしは長く,背面は青灰色,風切り羽は灰黒色,後頭の長い飾り羽は青黒色。ユーラシアの大部分およびアフリカに分布。北海道には夏鳥として渡来し,本州・四国では留鳥あるいは漂鳥として繁殖。 [季] 夏。
偶然合唱曲も見つけました。
「青鷺」(詩 更級源蔵)
蝦夷榛(えぞはる)に冬の陽があたる
凍原(とうげん)の上に青い影がのびる
蒼鷺は片脚(かたあし)をあげ
静かに目をとぢそして風を聴く
風は葦を押してきて
又何処かへ去って行く
耳毛かすかに震へ
寂寞(せきばく)の極みに何が聞える
胸毛を震はす絶望の季節か
凍れる川の底流の音か
それとも胸にどよめく蒼空への熱情か
風は吹き過ぎる
季節は移る
だが蒼鷺はうごかぬ
奥の底から魂が羽搏(はばた)くまで
痩せほそり風に削られ
許さぬ枯骨となり
凍った青い影となり
動かぬ
朝見つけた青鷺の雰囲気と比べて余りにも暗い印象の詩だったので、調べてみました。
下記は、作者自身が書いている言葉です。
「これは戦前に私の書いた、「蒼鷺」という詩である。これを読むと蒼鷺は留鳥のように書いているが、実は渡り鳥である。ただ、釧路湿原の落日の中に、風に吹かれてポツンと一羽だけ、枯木のように立ちつくして飛び立とうともしないその姿に、私の若い血がゆすぶられたのである。それはただ孤独な影を曳いた鳥の姿ということだけではなしに、明治のはじめ、茫漠とした釧路湿原の奥に入って、風雪に逆撫でされながらついに動かず、この土地の土に化した父母や、その仲間たちの姿がそれにダブって見えたからでもある。」
夕風や 水青鷺の 脛(すね)をうつ (与謝蕪村)