私の大好きな「もも」の原語版(ドイツ語)を取り寄せました。
折角ドイツ語を学び始めたんで、これを日本語に訳してみようかと思います。
長編作品なんで、最後まで訳せるか自信はありませんが…。
「Die seltsame Geschichte von des Zeit-Dieben und von dem Kind.
das den Menschen die qestohlene Zeit zurückbrachte.」
「時間泥棒と子供の奇妙な物語。
その子供は盗まれた時間を人々に取り戻しました。」
(Google 翻訳等の力を借りて訳したもの)
「時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語」
(大島かおりさん訳)
ところで、昨夜のうたで楽楽ドイツ語講座で、知らない言葉が。
それは、3格・4格。
早速調べました。
ドイツ語の名詞には1格,2格,3格,4格という4つの格があります。
1格は「…が」,2格は「…の」,3格は「…に」,4格は「…を」にだいたい対応します。男性名詞単数形の Vater (父親)を例にして見てみましょう。
(1) Der Vater kocht gern. 父は料理が好きだ。 der Vater は1格 「父が」
(2) der Beruf des Vaters 父の職業 des Vaters は2格 「父の」
(3) Die Tochter dankt dem Vater. 娘は父に感謝する。 dem Vater は3格 「父に」
(4) Die Mutter liebt den Vater. 母は父を愛している。 den Vater は4格 「父を」
例文から読み取れるように,格は主に-er,-es,-em,-en というような冠詞の格語尾によって示されます。
ドイツ語の「1格,2格,3格,4格」と日本語の「が,の,に,を」の対応関係は,特に「A男が(⇒1格)B子に(⇒3格)Cを(⇒4格)あげる/送る/伝える」など,多くのケースに当てはまりますが,あくまでもドイツ語の格の働きを理解するための最初の手がかりに過ぎないと考えてください。
「1格=…が」,「2格=…の」,「3格=…に」,「4格=…を」という対応関係が常に成り立つというわけではありません。次の例文を見てみましょう。
(5) Die Tochter hilft dem Vater. 娘は父を手伝う。
(6) Die Mutter fragt den Vater. 母は父に尋ねる。
ポイントは動詞です。
(5) の hilft (手伝う) ― hilft は helfen の変化形ですが,これについてはステップ16で勉強します ― の目的語「手伝う相手」が3格になることや,(6) のfragt (尋ねる) の目的語「尋ねる相手」が4格になることは,それぞれの動詞の特性として定まっているのです。
要するに,ドイツ語はドイツ語の理屈で,日本語は日本語の理屈で文が組み立てられているということです。
とりあえず「1格≒が,2格≒の,3格≒に,4格≒を」を手がかりとしながらも,あまりその対応関係に縛られすぎずにドイツ語に接するように心がけましょう。
なお,(2) の der Beruf des Vaters で「父の職業」という意味になるように,名詞を修飾するのが2格の主な用法です。日本語の「…の」と違い,後ろから前の名詞に掛かります。
用語について補足しておきます。日本のドイツ語教育では一般に「1格,2格,3格,4格」と言っていますが,言語学では「主格,属格,与格,対格」と言うのが普通です。
なお,ドイツ語では Nominativ (主格=1格),Genitiv (属格=2格),Dativ (与格=3格),Akkusativ (対格=4格)と言います。
(以上、東京外国語大学言語モジュールより拝借しました。)
だんだん難しくなってきている講座。
ドイツ語の文法等を全く学んでいない私としては、これからついて行けるか不安ですが…。
覚えるより忘れるスピードの方がはるかに速くなっている私。
がんばれ~