(仮称)新日比谷プロジェクト:工事進捗率95% 2017年9月21日
千代田区有楽町一丁目地区の日比谷三井ビルと三信ビル跡地の再開発工事「(仮称)新日比谷プロジェクト」です。JR有楽町駅や地下鉄日比谷駅周辺の繁華街にほど近く、日比谷公園の広大な緑地帯や霞が関の中央省庁街のすぐそばにある大規模な再開発計画となっています。2014年12月19日の国家戦略特区諮問会議で、「(仮称)新日比谷プロジェクト」は国家戦略特別区域として事業計画認定を受けました。都市再生特措法に基づく特例や金融・税制上の措置が受けられることになります。国家戦略特別区域、通称「国家戦略特区」とは、地域を絞って、そのエリア内に限り従来の規制を大幅に緩めて外国企業を誘致する計画のことです。また、この区域は「解雇ルール」、「労働時間法制」、「有期雇用制度」の3点の見直しを対象としています。
再開発計画の概要
2013年12月6日、三井不動産は東京・日比谷地区で進めている「(仮称)新日比谷プロジェクト」が都市計画決定したと発表しました。既存の建物2棟の跡地に、高さ約192メートルの超高層複合ビルを建設します。合わせて、周辺地区や地下鉄駅をつなぐ約4000㎡の広場空間「(仮称)日比谷ゲートプラザ」も整備します。新たに整備する広場空間に、映画や演劇などの国際的なエンターテインメントイベントを誘致する予定だとしています。同社はこのプロジェクトを、日本橋地区の再開発に続く都心型スマートシティの第2弾と位置付けていて、2017年度に竣工する予定となっています。
正式名称が「東京ミッドタウン日比谷」に決定する
そして2017年9月4日、三井不動産のプレスリリースによって、再開発施設の正式名称が「東京ミッドタウン日比谷」に決定したと発表されました。2007年3月に赤坂地区に開業した東京ミッドタウンに引き続き、2つ目の東京ミッドタウンとなります。建物群自体の竣工は2018年2月1日、そして2018年3月29日の開業が予定されていて、低層階部分の商業施設には“THE PREMIUM TIME, HIBIYA”をコンセプトとした、日比谷ならではの上質な時間や体験を提供する約60店舗が入ることになります。
地下1階と1~3階、6~7階は商業フロアとなる予定で、カフェやアパレルブランドなど、前述の通り60店舗が出店します。4~5階は11スクリーン・約2300席の映画館「TOHOシネマズ日比谷」、8階は会議室、9~10階はビジネス向けフリースペースやロビー、11~35階はオフィスとなります。
本件プロジェクトの特徴と都市再生への貢献内容
周辺地区や地下鉄駅をつなぐ歩行者中心の基盤整備
1.まちの賑わいの核となる広場空間「(仮称)日比谷ゲートプラザ」(約4000㎡)の創出
2.日比谷線と千代田線の「日比谷」駅をつなぐバリアフリー動線と地下広場(約1200㎡)の整備
国際競争力を高める都市機能の導入
1.新産業の創出を支援する「(仮称)日比谷ビジネス連携拠点」(約2000㎡)の整備
2.周辺施設と連携した「(仮称)日比谷文化発信拠点」の整備
防災機能の強化と環境負荷低減
1.帰宅困難者支援機能(千代田区最大級となる約5000㎡の一時滞在施設、備蓄倉庫の整備など)の導入
2.高効率で自立性の高いエネルギーシステムの導入、隣接する千代田区の広場に非常時の電力供給
3.環境負荷低減への取り組み(省エネ設備や技術の採用、DHCサブプラントの導入など)
4.日比谷公園と連続する緑化空間の整備(地上、屋上合わせて約2000㎡の緑化、緑化率約40%)
日比谷交差点側から見た外観イメージパースです。
(仮称)日比谷ゲートプラザのイメージパースです。
(仮称)日比谷ゲートプラザは再開発敷地の北側に整備されます。
日比谷線と千代田線「日比谷」駅の2駅間をつなぐ地下バリアフリー動線を整備するとともに、地上へのエレベーターを2基新設し、利便性の向上を図ります。
地下鉄2駅をつなぐ「地下広場」の両側には賑わい施設を設置し、明るく利便性の高い空間を創出します。
天候に左右されず、また映像や音響を使用する多様なイベントに対応できる室内のイベント空間として3層吹抜の(仮称)プロモーションアトリウム(約800㎡)を整備します。
建物6階の屋外部分は、日比谷公園を見晴らす「(仮称)日比谷テラス」として一般に開放し、カフェなどを併設した居心地の良い屋上広場空間を整備します。
「(仮称)新日比谷プロジェクト」概要
計画地 東京都千代田区有楽町一丁目1番ほか
交通 東京メトロ日比谷線「日比谷」駅、千代田線「日比谷」駅 直結
都営地下鉄三田線「日比谷」駅 直結
JR山手線、京浜東北線「有楽町」駅 徒歩5分
東京メトロ丸ノ内線、日比谷線、銀座線「銀座」駅直結(徒歩5分)
主要用途 事務所、店舗、文化交流施設、産業支援施設、駐車場等
敷地面積 約10700平方メートル
延床面積 約189000平方メートル
階数 地上35階、地下4階、PH1階
最高高さ 約192m
設計
マスターデザインアーキテクト ホプキンスアーキテクツ
都市計画・基本設計・デザイン監修 株式会社日建設計
実施設計・監理 KAJIMA DESIGN
施工 鹿島建設株式会社
スケジュール(予定) 2015年1月28日(着工) 2018年1月末(竣工予定)
ニュースリリース:ケンプラッツによる建築・住宅ニュース 2013年12月6日
4000平方メートル広場も創出、日比谷再開発が都市計画決定
プレスリリース:三井不動産発表の報道資料 2013年12月6日
都心型スマートシティ第2弾 ~日比谷地区を東京の新たなビジネス・文化交流・発信拠点に~「(仮称)新日比谷プロジェクト」都市計画決定 2017年度完成予定
プレスリリース:国土交通省都市局発表の報道資料 2014年12月22日
都市再生特別措置法に基づく民間都市再生事業計画の認定について ((仮称)新日比谷プロジェクト)
プレスリリース:三井不動産発表の報道資料 2017年9月4日
「(仮称)新日比谷プロジェクト」の名称が「東京ミッドタウン日比谷」に決定 上質な体験価値を提供する約60の店舗が2018年3月29日にオープン
~未来志向の新たな体験や価値が日比谷で花開く~
日比谷通りの「馬場先門交差点」前から撮影した「東京ミッドタウン日比谷」の高層オフィスビルです。この時点では東京都心部上空には薄い雲が漂っていましたが、この後雲一つない快晴の青空の天候に変わっていきます。
「東京ミッドタウン日比谷」の高層オフィスビルの全景を撮影しました。地上35階・地下4階建て、高さ200メートルの規模の高層オフィスビルであり、日比谷地区内では最も高さが高い建物となっています。
日比谷通りの歩道を南側へ向かって歩き、日比谷通りと晴海通り(国道1号線)が交差している「日比谷交差点」前にやってきました。この交差点の真下には、東京地下鉄日比谷線の日比谷駅が設置されています。
晴海通りの歩道から、北西側から「東京ミッドタウン日比谷」の高層オフィスビルの全景を撮影しました。2018年3月29日の全面開業に向けて現在は建物内の内装工事が行われているようです。
同じ場所から、高層オフィスビルの低層階部分をズームで撮影しました。
車の交通量が非常に多い日比谷交差点の横断歩道を渡っていきます。
日比谷交差点前から、「東京ミッドタウン日比谷」の高層オフィスビルの低層階部分を撮影しました。低層階部分を覆っていた工事用シートはすべて撤去されていて、真新しい壁面が露出していました。
日比谷交差点前から、高層階部分を見上げて撮影しました。高さは200メートルであり、JR有楽町駅や日比谷地区内においては最大の高さを誇っています。
北西側から低層階部分の全景を撮影しました。商業施設内にはレストランやカフェ、「TOHOシネマズ日比谷」のシネマコンプレックス、それ以外の店舗群などが入ることになります。
西側から「(仮称)日比谷ゲートプラザ」の都市型広場の整備工事現場を撮影しました。都市型広場内にも商業施設の低層階棟の建物が整備されていました。こちらは工事用シートで覆われていました。
東京ミッドタウン日比谷の高層オフィスビルの低層階部分をズームで撮影しました。低層階部分の西側(日比谷通り側)の壁面はパネルを組み合わせた外観のデザインとなっています。
日比谷通りの歩道を南側へ向かって歩いていきます。歩道から日比谷公園の緑地帯内の「心字池」を見渡して撮影しました。9月の中旬の時期だったので、まだ緑地帯内は緑が濃かったです。
低層階棟の屋上(9階相当)に整備されることになる「(仮称)日比谷テラス」を見上げて撮影しました。
南西側から低層階部分の全景を撮影しました。かつてこの場所に建っていた三井不動産の「日比谷三井ビルディング」の外観を思い出しますね。
日比谷公園の緑地帯の「日比谷門」前にやってきました。日比谷門前から東京ミッドタウン日比谷の高層オフィスビルの全景を撮影しました。
日比谷門前から高層階部分を見上げて撮影しました。
「日本生命日比谷ビル(日生劇場ビル)」前の横断歩道を渡って、東京ミッドタウン日比谷の敷地前にやってきました。低層階部分の内装工事と併せて、日比谷通りの歩道も再整備工事が行われていました。
工事用フェンスが並んでいる日比谷通りの歩道を北側へ向かって歩いていきます。
東京ミッドタウン日比谷の敷地北側に整備されていることになる「(仮称)日比谷ゲートプラザ」前にやってきました。都市型広場内で建設中の商業施設の低層階棟を撮影しました。
同じ場所から振り返って、東京ミッドタウン日比谷の敷地西側を通っている日比谷通りを撮影しました。
北西側から「(仮称)日比谷ゲートプラザ」の都市型広場の整備工事現場と、高層オフィスビルの低層階部分を撮影しました。
東京ミッドタウン日比谷の再開発工事区画の敷地北側を通っている道路を東側(日比谷シャンテ側)へ向かって歩いていきます。この道路沿いも、簡易的な工事用フェンスに替えられていました。
再開発工事区画の敷地北側を通っているこの道路ですが、工事用車両の駐車スペースとしても活用されていました。
東側へ向かって歩いていくと、「日比谷シャンテ」前にやってきました。撮影し忘れてしまいましたが、日比谷シャンテの敷地内の広場も工事用フェンスで閉鎖されていました。
北東側から「(仮称)日比谷ゲートプラザ」の都市型広場の整備工事現場の全景を撮影しました。手前側を通っている道路なども、都市型広場の一部として取り入れられることになります。
北東側から、東京ミッドタウン日比谷の高層オフィスビルの低層階部分の全景を撮影しました。低層階部分の北東側はカーテンウォールのガラス張りの外観となっています。
東側から「(仮称)日比谷ゲートプラザ」の都市型広場の整備工事現場の全景を撮影しました。手前側では東京地下鉄日比谷線の日比谷駅の地下通路の整備工事が続けられています。
北東側から、高層階部分を見上げて撮影しました。
高層オフィスビルの東側の壁面部分を見上げて撮影しました。緩やかなウェイブを描いた外観デザインが特徴的ですね。
低層階部分の敷地の北東角の入口周辺ですが、整備工事が行われていました。
北東側から、低層階部分を見渡して撮影しました。
低層階部分の商業施設の入り口部分をズームで撮影しました。入口の金属製のフレームが並んでいるのが見えました。
東京ミッドタウン日比谷の敷地東側を通っている「千代田区道136号線」ですが、歩行者専用の道路として供用されていました。自動車は通り抜けることができないと告知がされていました。
「(仮称)日比谷ゲートプラザ」の都市型広場の敷地東側をふと見渡してみると、新しい道路や歩道の構築工事が行われていました。
北東側から、東京ミッドタウン日比谷や日比谷シャンテの周辺の道路を見渡して撮影しました。
「ザ・ペニンシュラ東京」のシティホテルの敷地前から東京ミッドタウン日比谷の高層オフィスビルの全景を撮影しました。
JR有楽町駅前の有楽町マリオンの敷地前にやってきました。敷地前から東京ミッドタウン日比谷の高層オフィスビルの全景を撮影しました。
再開発工事現場の地図です。