ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

雲と見まがふ桜かな

2005年04月17日 | 京都
これも仁和寺の法師…酔って被った鼎(かなえ)が頭から抜けなくなった話、稚児をからかおうとする話、芋好きなお坊さんの話など、徒然草の中に出てくる何やら楽し気なお寺。古くは皇族の方が住職となられた宮門跡で、「御室御所(おむろごしょ)」とも呼ばれていました。御室といえば、京都の人々のお花見どころ。サトザクラ(Prunus lannesiana cv.)系で、一番咲くのが遅いとされています。

その、気になる仁和寺まで、自転車で御室桜(おむろざくら)を見に出発!住宅地の細い道や小川、踏み切りをいくつも越え、道が北の方へ緩やかな坂になって上がっていくのを感じます。

やっとついた門前は、車と人とのすごい群れ。お天気のよさに、そぞろ歩く人々の陽気な気分も一層高まっているようです。ひろい参道をさらに進み境内に入ると、左には地面から沸き上がる雲のように咲き誇る御室桜の群れ。

ここの桜は、ちょうど株を何度も根元で切って更新したような株立ちで樹高がひくく、顔のすぐ側に桜の花を見ることが出来ます。 花(鼻)が低いので、「おへちゃさん」とも「多福桜」 とも言われて親しまれています。

サトザクラに関しては、私は八重咲きが好きだなあ~。一重ももちろん好きだけど。「御室有明(おむろありあけ)」の一重、八重、「欝金(うこん)」「御車返し(みくるまがえし)」「楊貴妃(ようきひ)」など、私の好きな桜がいっぱい。中でも好きな「普賢象(ふげんぞう)」は、まだ早いらしく(!)咲いていませんでした。

広い境内には、あちこちでお弁当を広げる姿が。ミツバツツジ(Rhododendron dilatatum)やモミジも朱色のお堂や焦茶色の雄大なお堂に映え、昔ここへ着物姿で見物に来た都の人々や遠い平安時代の貴族やお坊さん達が桜を愛でる様子を目に浮かべながら過ごしたひとときでした。

☆今日のちび庭気温 8~22℃ すっきり雲一つない晴。もうコートなしでも暑かったですね。 (^▽^)