ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

将棋のコマになったような。

2005年04月21日 | 京都
まるたけえびすにおしおいけ、あねさんろっかくたこにしき…。何だと思います?京の手まり歌なんだそうですが、これは全部京都の町を東西に走る道の名前を北から順番に並べた歌なのです。

丸太町通(まるたどおり)、竹屋町通(たけやまちどおり)、夷川通(えびすがわどおり)、二条通(にじょうどおり)、押小路通(おしこうじどおり)、御池通(おいけどおり)、姉小路通(あねこうじどおり)、三条通(さんじょうどおり)、六角通(ろっかくどおり)、蛸薬師通(たこやくしどおり)、錦通(にしきどおり)、四条通(しじょうどおり)…。

園芸店で、「これ、おぼえとくとええで。」と教えていただいたのですが、これらの細々した通りをいくつもくぐり抜けて、お花をお届けにいくのです。途中でどこにいるのか分からなくなったときは、これをつぶやく。お届けの範囲はさらに五条も越えてゆきます。おかげさまですこしずつわたしも碁盤の目のどこにいるのか見当が付くようになってきました。

集金に行った先輩を車の中で待つ間きょろきょろしてみると、道のむこうには簾(すだれ)屋さんが。古風な張り出し窓の中にも外にも、美しい簾がかかっています。屏風のように仕立てたもの、途中に板の切り返しをつけて細工を施したもの。(たぶん造花だろう)菖蒲をすっと活けて、すずやかにディスプレイしてあります。こんな高級そうな簾、まだちゃんと使うお家があるんですね。一度お邪魔してみたい…。そういえば、近所でも簾を軒に吊るしているお家をよく見かけます。風流ね~、と思う一方、夏の熱さを推して知るべしってことかな?

スーパーで車からお花を降ろしていると、通りがかりのおばあさんに「あんたんとこ、しきみ、あるう?」と呼び掛けられました。こちらです、と差し出すと、「いや、もっと大きいのがええなあ。んでなあ、28日にほしいんやわ。6本なあ。ここのスーパーに言うとくで置いといて。もらいにくるし。」ということでお約束。こんなふうにお客さんがくるって、いいなあ。

おお、と思ったのは、やっぱり錦市場でのお届け中のこと。「お宅いつもあこ届けに来てはんのやんなあ。こんどうちも持てきて。前の花売りのおばあちゃんもう来やはれへんねん。」と頼まれた先輩。「すごいやろ。今のお客さん、自分とこの目の前に花屋あんねんで。ほれでも持てきていわはるのが不思議やろ。やっぱ、みんな買いに行くのがめんどいねん。まあ、ありがたいこっちゃ。」と苦笑していました。これが文化というものでしょうか。興味深いものです。

さて、寝よ。明日も早い。がんばるぞ!おー!

☆今日のちび庭気温 14~21℃ 晴れ~夕方ちょっとくもり。過ごしやすい日でしたね。
(^_^)