「おおきに～。」

はからずも、今日はすごくディープな京都を堪能することとなりました。昨日まだ私はよく理解していなかったのですね。私の勤め先は、どうやら400年以上続く京都でも有名な「花売り」の家系なのだそうで、今日は月恒例の、何代にも渡ってのお得意さまへのお花のお届け日だったのです。

そのむかし、小袖にたすきがけ、手甲脚絆で頭に箕をのせて、京の町を仏さんのお花を売り歩く。今は車で一軒一軒まわるのですが、その数が半端ではありません。もう、どこをどうまわったのかさっぱり分かりませんが、さすがお店の方は、「こんどは○○さん。」「つぎはあそこのおばあちゃんとこや。」と、市内のど真ん中の細かい露地をあちこちへ飛び回られます。

わたしも、その一部をお届けすることに。「あそこの角の○○さんやで。」と仏花と榊を渡され、行く先々はホントの町家。露地を入り、こんなところに玄関が！というところを入ってゆきます。まさに、京都の職人さん巡りをしたような1日。私のようなヨソモノが入るところではないんだろーに、「おおきに」という挨拶がまだまだぎこちなくても、皆さん笑顔でむかえてくださいました。

もう、他の「花売り」の方々もお得意さん達も、ずいぶんお年を召してしまわれたそうですが、この伝統を末永く残していってほしいものだなあと感じた1日でした。

☆今日のちび庭気温　6～24℃　とっても晴れ。ケヤキ（Zelkova serrata）の芽吹きがきれいになってきましたね～。ソメイヨシノも今週末が見納めでしょうか。お日さまのパワーを感じる…。(^^;)