ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

この木何の木?

2005年09月16日 | 京都
ん?なんだ?と、最近気になった木が2つ。乱視近視(&老眼!?)のせいで、眼鏡をかけないと遠くがよく見えない私。バス停の前の木に、すこし前からなんだかきれいな淡いピンク色のものがちらほら。花?

あれ?でも、あの木は…確か春先に白い花が咲いていたはず。そう、コブシの木。そうかあ、実なんだ。コブシの実ってこんなきれいな色なんだ。すごく発色の良い染料のように、パールピンクともオレンジともつかない淡くほのかなかがやき。遠目にもなかなか惹き付けられます。いままでもっと茶色に捻れて熟し切って中の赤い種が出てきたやつか、思いっきり若い実しか見たことなかったから、この色の美しさにはちょっと新鮮な驚きでした。まあ、おととし初めて植木屋さんでこの木を見かけた時は、まだこのへんてこりんな形をした実は青々としており、「植木屋さんなのにこんなにひどい虫こぶだらけになるまで木をほうっておくなんて!」と、とっても勘違いをしていたわけですが。となりのハナミズキの実も一緒に色付いてきて、なかなかいいもんですね。

そして、もうひとつはナツメの木。これって、昔はずいぶんポピュラーな木だったんですよね。私は今回始めてお目にかかりました。むしろ、中国によく仕事に行く連れの方が、「ああ、ナツメじゃない。よくあるでしょ?」と、見なれている感じ。
でも、今まで見たことなかったのよねえ。

園芸店の事務所に向かう途中に、古めかしい倉付き井戸付きの由緒正しそうなお家があって、そこのこれまた古い重厚な土壁のちょうど曲がるところに、塀の外のお地蔵さんの祠を守るようにみずみずしい樹が枝を空へ広げているの。で、これまた私の視力不足で、遠目にクロガネモチだとおもってたんですよね。でも、なんか緑色の質がもっと柔らかそうで葉っぱがすこし繊細そう。あれ?違うのかな?とおもいながらも、わざわざ道の反対側へ渡って確認することもなく通勤していたのですが、気がつけば親指大の楕円形の実がちらほら。しかも、熟し度合いによって赤いもの、白いものとあって何だかかわいい。

グミかなあ?いやあ、あんなにおおきくないでしょ。ヒメリンゴ?えらい細長いなあ。葉っぱもリンゴの葉っぱにしては小さいし。モチノキ系もあそこまで大きい実はないし。ついに道路を渡って近づいてみた。

ムクゲみたいな形の葉っぱにはカエルの水掻きのような葉脈が3本。テンダイウヤク?そんな葉っぱがつるんとしてない。ノボタン?こんな大木ないでしょう。なんせ株立ちの幹のうち一番太い直径は少なくとも30センチはありそう。でも、この実は…どっかでみたことある。ヒメリンゴがもっと卵形につるんとなった感じ。もしかして、あれかなあ?あの、中国茶の中に角砂糖やらクコの実やらなんやらと一緒になって入っていた…?

帰ってから、頭に浮かんだ名前をインターネットで検索してみる。おお、どんぴしゃ。ナツメ(Zizyphus jujuba var. inermis)かあ!うんうん。以前中東みやげにもらった「ナツメヤシの砂糖漬け」の形にも似ている(いえ、「ナツメヤシ」はべつものですが)。棗形手水鉢とかお茶入れのこと棗とかいうよなあ。こ~れがオリジナルだったのか。と、ひとりでちょっと感動&納得なのでした。確かにそんな「つるん」って形してるわ。漢方薬でもあるので、昔はあちこちで見られたらしい。なあるほど。まだまだ知らないことは多ございますね。なかなかかわいい木でございます。

☆今日のちび庭気温 20~34℃ ついに最低気温が20℃。下がる時は一気に下がるのね。これから一番過ごしやすい季節。観葉植物達はちょっと勢いが鈍ってるかな?(^_^)