ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

萌えいずる嵯峨野の里のみどりかな

2006年05月15日 | 京都
滴るような新緑。今日も嵯峨野の風は心地よい。

お休みの晴れ間に布団を干し、花盛りのちび庭を眺めながらまったりと午前中を過ごし、お昼ご飯を食べたら、うっとりしながら、とろとろと自転車を漕いで、キョロ探検隊出動です。

今日のコースは、厭離庵(残念ながらお休みなので、門の前まで)~壇林寺~滝口寺~落柿舎~ミスドでお茶&スーパーでお買い物~ホームセンターでフクシアget~有栖川沿いをたらたらとお家まで帰って来たのでございました。

こんなに素敵な新緑なのに、観光客はGWが終わったら、ずいぶん少なくなりました。(ま、GWがあまりにも多すぎるのですが。)お散歩にはちょうど良いなごやかさです。

もう、嵯峨野もずいぶん歩き回りました。でも、何度歩いても良いところ。今日は、まだ行ってなかった所を回ってみました。

竹薮に埋もれそうな厭離庵。中はどうなっているのかな。

壇林寺は、素敵な池と、古びて苔むした灯籠が良いお庭でした(苔に触れようとして怒られた!ゴメンナサイ)。モリアオガエルの卵も見せていただきました。う~ん、建物やお庭自体はちょっと新しく仕立て直したんだろうな。
じっくりと見たかったのですが、説明のおじさまが親切すぎて(!)、どうも立ち止まってゆっくり見ることが出来ませんでした…。あは、あはははは。

滝口寺は、祇王寺の上にある、本当に小さなお堂なのですが、素朴な階段を登って行くと、美しい笛の調べが。

お、本物。日本の笛は、私にはつかみ所のない旋律だけれど、なんて清廉で、深い音色なんでしょうか。竹管から生じた震えが、新緑のもみじの奥へと漂って行きます。

と、同時に思い出していたのは、去年のちょうど今頃、桂川のほとりで聴いた、笛の音。

もしや?と登って行くと、スラリとした黒のパンツスタイルにブーツ、長い黒髪のおねえさん。やはりあなたはあの時の!と、思いながら、邪魔をしないようにそっと通り過ぎ。

いつものこの現れ方は、どこぞの姫の化身でも?なんだか、物語が始まりそうなワンシーン。いや~、実に良い音でございます。

そして、初めて入った落柿舎。そうかあ。間違ってた。てっきり芭蕉さんの庵だと思っていたら、去来さんの庵だったんですね。そこに師匠の芭蕉さんが泊まりに来たって言う…。

中では、何やら楽しげに句会が行われておりました。難しそうだなあ。いつかやってみたい気もするけれど。昔からさんざんこの側を通りながら、一度も入ったことのなかった落柿舎。なかなか肩の凝らない、愛らしくて良いお庭でございました。

☆今日のちび庭気温:10~25℃ なんだか急に、バラ‘カクテル’Rosa x hybrida ‘Cocktail’が目に付くようになりました。古いお寺には、カクテルが良く似合う…焼き板の塀に、一重の清楚さと、明るい黄色い芯にパチッとした赤が、たまりません。和の庭には原色の花が良いとは、誰がおっしゃったのでしたっけ…。(*^_^*)