ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

コケ取り人、参上。

2006年05月27日 | 京都
…何者だったんですかね~?ちょっと興味が。

本日は雨。ぞーえんやさんはお休みです。え、休み過ぎ?でもね、昨日まですごい重労働続きだったんですよお~。唯一の従業員である私(!!!)。土堀り、根っこの引き抜き、砂袋運びにセメント練り…。右腕の腱鞘炎のみならず左までやばくなって来た。う~ん、深く考えないことにしよう…。良かったよお。今日が雨で。

さて、雨がひどくなる前に、と、そそくさとお買い物に。

新調したメガネを取りに(なくしちゃったのよ)、外大そばのジャスコまで。合羽を着込んで自転車でキコキコ。
雨の日って、花の色がずいぶん鮮やかに映ります。特に赤が冴え渡る気がする。まるで発光しているような、鮮やかな赤。
いいなあ~。バラが満開。すてきすてき~。

そういや、先日、和庭の中に、キンモクセイのように丸く刈り込まれているバラの木を発見!
白い花が咲いていたので、「今頃ツバキ?ナツツバキにしては早すぎだよな?」と近寄ってみると、バラだったんですね~、これが。
あんまり違和感がなくってびっくり(↑写真。わかります?)。詩仙堂の近くのお家でした。詩仙堂に行って来たお話はまたそのうちに~。

さて、話を戻して。

なが~く続く自動車工場横のゆったりした水路沿いを、ず~っと進んで行くと。
この雨の中、水路の柵の側にしゃがみ込んでいる人あり。
「???」と、自転車で避けつつ、見ると。
おじさん、一生懸命、水路の縁に付いたコケを剥ぎ取っているのです。足下のビニール袋には、丁寧に剥ぎ取られたコケが、きれいに積み重ねられて入っている。「何者?」という疑問を胸に、通り過ぎ。
「そのコケ、どうずるんですか」と、聴いてみようかとも思いましたが、さすがにそこまではしませんでした。

想像としては、
1. コケ玉を作る、盆栽に敷く(分かる分かる、その気持ち。こんなにきれいに生えてるんだもんな~)
2. パックにして売り飛ばす、これをタネにして栽培する(そういえば、先日大規模にコケ栽培をされている業者さんを見に行きました。モシカシテ…?)
3. 単に水路を掃除していた同業者さんだった(って、冗談じゃなく広いよ。しっかし。それじゃおわんないべ。)
4. いろんな場所のコケを集めて研究している人だった(ま、ないとは言わない。)

ナゾです。でも、確かに、採取するにはいい場所だ。質の良いコケ。しかも、こんな工場の水路の縁じゃ、取っ手怒る人もいないだろうし。よし、こんどは私も取りに行くか。…って?

そうそう、コケと言えば。京都のお庭って、ある意味ずるいんだな~、と思ったりする(いや、うらやましいと言うべきか)。地面を裸にさえしておけば、かってに嫌でもコケが生えてくるんだもの(もちろん、きれいに保つにはお手入れは欠かせませんが)。だからね、どんなにがんばってもコケが生えてくれない関東や他のエリアみたいに、グランドカバープランツをどうするかって頭を悩ませる必要がないのよね。
お庭の地面は、コケ。だから、こちらの人は葉っぱ一枚落ちてるのも許せない、と、痛々しいくらいに一生懸命地面を掃除するんだわ。
で、葉っぱが落ちるのが嫌なのと、夏の蒸し暑さがうっとうしくって、とっても枝を切りたがる。とにかく、徹底的に手を入れることが大事なのです。

それに比べると、関東の庭の中心は、「雑木の庭」だと思うんですよね。だから、葉っぱが落ちてることについて、そう極端に神経質にはならないのではないかなあ。だって、葉っぱが落ちてるのこそが「雑木林」なんですから。でも、落葉のない地面は、いつまで経っても裸のまんま。なにか植えて、空いた地面を埋めなくてはならない。さて、リュウノヒゲか、芝生か?かくて、木の葉っぱも枝の伸びも、ある程度自然に任せる。根締めの植物も、ボリュームのある植栽が好まれるのではないかな、と思います。こちらは、空気が乾燥してる故に許される植栽ですね。

と、独断と偏見で推察してみました、気候の違いによるスタイルの違い。さあ、本当のところは、どうでしょうか?

新しいメガネをかけて帰る道。ずっと先の葉っぱの一枚一枚、遠くの山の端の木の形まで見分けられます。さざめく緑。ああ、小さい時は、こんなふうに緑を見ていたんだな。世界って、なんて美しかったのかしら。

☆今日のちび庭気温:13~25℃ 雨続きですね~。もしかして、もう、梅雨???まあ、暑くないのは私にはとっても嬉しいことだけれど。(^^;)