こんにちは。他のサイトからお引っ越ししてきました、ちび庭庭主、Jardinです。
庭好きで、つれのぷく1号と一緒にいろ~んなお庭を巡ったりして楽しんでおります。今度はどんな植物に出会えるかな???と、あっちへきょろきょろ、こっちへきょろきょろ。
「ちび庭日記」、一番最初に作ったサイトがあまり写真を載せられなかった関係で、同時進行で別ブログに「写真編」なんかも書いてます。よかったらのぞいてみてね。
これからもどうぞごひいきに~。
さてさて。
ここ数日、ひどい風邪っぴきで身動き取れず。例のインフル?とも思いましたが、幸い違ったようで。
仕事にも出られず仕方なく寝ていたのですが、図書館で借りてきた本も読み尽くし、この贅沢な退屈感(いや、養生してたんですってば)。
あ~ん、面白い本はないのかって、ついに本棚の奥をがさごそ。お、こりゃ。
「園冶研究」佐藤 昌著 1986年 日本造園修景協会。
お~。これは。園冶とは、中国を代表する造園のバイブル。その対訳本。先生に薦められて買ったものの、くそまじめに序から読み始めたばっかりにわけが分からず挫折してしまったんだった…。
前半の1/2を占める前置きをすっ飛ばして、改めて「本文」から読み直してみると。
お、おもしろい。読み進めるほどに、昨年歩き通した北京中の庭園が脳裏によみがえってきます。
まあ、造園書ですから、書いてあることは地割りやら構成要素の定義などだったりするのですが。
まだ読んでる途中ですけれども、すでに、日本の「作庭記」との違いが出ているのもおもしろい。「作庭記」では、「~すまじ」などなど、案外方角やらなんやら、風水的な禁忌についての内容が多かったのだけれど、「園冶」って、「風水なんて気にすんな。地面のありようにそって自由に作れ」的な、からりとしたスタンスなのがなんとも印象的。中国の方が本場のはずなのに~。おもしろいな~。
それに、こう読んでみると、建物の呼び方って、ずいぶんあるのね~。「門楼」、「堂」、「斉」、「房」、「館」、「楼」、「台」、「閣」、「亭」、「軒」、「廊」等々…。それぞれ、なんとな~く雰囲気は分かるけど、何をもってそう呼ぶのかなんて、分かんなかったもんね~。知りたい方、ぜひご一読を。それぞれの建物の修景的な生かし方まで書いてあるのがとってもすてき。
そう言えば、日本の寺院でも建物に「院」やら「庵」やら「亭」やら付いてたりするもんね。これは建築様式というよりは格式の違いだったりするのでしょうが。
また、「ここにこういう風にあるとこんな風に楽しんだりできちゃうんだよね~。月の光がキラリンと輝いちゃったり、酒を酌み交わすのもいいし、かわいいコの姿が浮かんじゃったりしてさ~、」なんて(そんな書き方はされてませんが)、その庭に降り立ったときの情景が実に詩的に書かれていて、文学的に読んでも素晴らしいのです。
やっぱり中国、ダイナミックです。また行ってみたいなあ~!!!
☆今日のちび庭気温:18~26℃ ようやくなんとか風邪から脱出。ようやくの晴れ間。ここぞとばかり、お布団干して、た~くさんお洗濯をしましたさ。(^_^)