ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

故宮22 おうおう、このサクラfubukiが

2009年06月17日 | 北京旅行
目に入らねえかいっ!ダンダンっ、と遠山の金さんが裁きをつけたのは、「お白州(しらす)」でしたね。

ええ、先日ご紹介した舞台。もう一度、門の前に立ってぐるりと見回してみましょう。

どこかで見たような、かわいらしいレリーフの門飾り。松の緑に映えますね。


門の後ろ。北側には、これまたどこかで見たような壮麗なお堂が。


東。実に松がすばらしいですね。


東南。


西南。赤い壁が印象的です。


西。壁の向こう側に別の屋根がかすんで見えます。

広いですね。こういう、大きなお堂や門の前にもうけられた広いスペースは、儀式の場所。北に位置する、つまり、天をも司る皇帝が、南の臣下に向かう場所です。

これが、日本に渡りますと。

これは、建仁寺の方丈南庭。

こう見ると、ちっちゃく見えますねえ。でも、白川砂が植栽に映えてきれい。

こういう大きなところの南庭は、やはりもともとは庭ではなく、儀式の為の広場でした。ですから、初めは白砂が敷いてあるだけ(あるいはそれさえなかったかも)だったのです。

方丈という、北側に仏様を安置した大きなお堂から、ご住職が南側にかしこまった民衆に向けてお説教なんかしたりした訳ですね。

そう。いわゆるお白州。御所やら、お城やら、お奉行所やら…。そんなとこにあったりしますね。

後世になって、そんな儀式的な役割が弱くなり、日本の寺院の南庭も、禅の修行の一環としての「見る庭」として装飾性が高くなっていったんですねえ。


ここでは、「お白州」ではなく、強固な石畳です。(いや~、実に魅力的な石だ…こんなのお庭に使ったら……おっとっと。)どんだけ人が入れば気が済むんだ、ってくらい広い。あのオリンピックの開会式で、あれだけの人を使いこなしたパワーもうなずけますねえ……。

☆今日のちび庭気温:16~23℃ 晴れ間が貴重ですね。今年のちび庭の日よけはゴーヤちゃんでトライ。雨をしっかりうけて、すくすく育っておくれ。(^_^)