山口の萩ではなく、花の萩だがあちこちに萩の名所が有る、萩の寺と言われる寺も結構多い、鎌倉、埼玉、群馬と静岡の蓮華寺と色々有る、向島百花園も結構有名だ、実際に見に行ったのは余り無いが訪れると咲いていたと言う事は良くある、萩の花は紫の豆萩と白萩が多いがそれ程華やかではない、しかし何となく日本人の感性にあうのだろうな、40代まで未舗装の林道を走るのが好きで地図を探してドライブに出掛けた、秋口の林道は夏草が未だ残っていて垂れ下がった薄の穂と萩が道路の山側を覆っているが私はこの景色の中の萩のほうが好きだった、植林された杉や檜の下から明るい潅木の中に出ると景色が一変し行く先は次の角を廻ってみないと解からない、信号が無くなってからどの位経つのか、何処に続くのか、それより果たしてこのまま進めるのか、行き止まりだったり、道路幅が狭くなったりしていないか、その時果たしてこのままバックで何処まで戻れば帰れるのか、若しかして滑り落ちたら何時誰が気が付いてくれるかとか実にワクワクするドライブだ、今までに車幅一杯の林道を1km近く戻った事も何度か有るがそれでもやめられないのは林道が峠を越えて山の向こう側が見えたときの感激のせいかもしれない、全く意味は違うが「山の貴方の空とおく幸い住むと人の言う」と言うブッセの詩を思って「憧れとは違うが見えない場所の期待感は気分的にはこんなものかもしれない」と思ったり同時に歌奴の「山のあなあな・・」を思い出したりした、あの頃はドライブマップに乗っていない道路が有って地の人に「此処は抜けられますか?」と聞いたりしたが今では殆ど通れなくなったな、マナーの悪いドライバーが多くなって道路を荒らす事も、無理をしすぎて救助要請が出たりした事もあり、一般的に入れなくなってしまったのは残念だな