梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

宇津の谷峠

2010-10-28 09:31:57 | 旅行
初冬のある日、蔦の細道で知られる静岡の宇津の谷峠に行ってみた、静岡から国道1号線を西に向かうととろろ汁で有名な鞠子の宿が有る、此処を過ぎると道は大きくカーブしながら旧道から分かれて左にそれてゆく、未だ新しく広い道路を少し進むと左に道の駅がある、此処に車を停めて1号線の上を越える歩道から旧道に降りて更に進むと道は山に沿って右に曲がりながらゆっくりと登ってゆく、道路に沿って左側を流れていた川に掛かる橋を真っ直ぐ入ると宇津の谷の宿場である、未だかなり面影が残っているが流石に左側は綺麗な現代建築になっている、暫くは石畳の緩やかな坂で右手の宿場宿風の家の前でお土産が並べて有ったりするが誰か居るわけではない、入口から500mも行ったか、坂が石段になるあたりで高齢の女性が3人ほど日向ぼっこをしていた、人が通るのには慣れているのだろう、目が合うと少し笑って会釈をする。石段を登りきると後は細い杣道になり先ほどの旧道にたどり着く、此処から見下ろした宿場は中々良い、更に行くと昭和初期のトンネルが有るのだが実はその下側には最新のトンネルになる前のトンネルが有って車はそちらを通るらしい、お陰でこの道は殆ど車が来ない、更に登ると小さな公園様の広場が有って此処から更に上がると大正時代のトンネルがある、昔は山賊が出たと言う宇津の谷峠が最初に貫通したトンネルらしい、内部は素掘りと煉瓦作りで昔は蝋燭、ランプと言う明かりだったらしいが今は小さな電球が幾つか点いていた、歩いて往復をしてみる、時間はあまりかからないが面白い散歩になった。