季節は少し違うかもしれないが「薊」と言う花が昔から好きである、花と言うより「草」と言った方が良い様な受け止め方であの深緑の葉先に棘のある葉と茎も含めて気に入っている、田圃の畦道から山道の脇にも咲いて居て花弁の部分を女の子が頬紅の刷毛に見立ててままごとに使って居たりした、子供の頃田舎で見たのは「鬼薊」だと思うが30代の後半頃だと思うが富士川沿いに山梨から清水に抜ける国道52号から静岡の梅が島温泉に山越えをした事がある、今では舗装されてしまったが当時は未舗装で雨水が道路表面を削って大きな石がごろごろとしている道だった、植生が変わり潅木の切れた頃、そろそろ峠を越えるかと言うあたりで道路の脇に替わった花を見つけた、株立ちで20本程度の茎が細い尖った葉を密生させて居り、根から凡そ7~80cm位一番広がった所は一抱えもある、此処に大きな丸い花が重そうに下を向いて咲いていた、この時点では花の名前は知らなかったが後で調べたら「富士薊」と言うらしい、高山植物の一種で保護植物らしい、採って来て家で育てて見ようかとその時は考えたがあまりに大きく未だ借家だったので諦めたがお陰で違法をしないで済んだが、その後52号線を再度走った時少し道を外れたら家の庭に咲いていたのを見た事が有った、(良いのか?)とも思ったが地の人達はそんな事は知らないのかもしれないな、薊は何処を歩いても目にする花だが庭に植える物では無い様だ、富士薊は東京でも露地で育つのだろうか