子供の頃 我が家から少し奥まったところに小さな店が有った
酒、調味料、お菓子、パンから石鹸や蝋燭線香などなんでも置いてある,
今で言えばコンビニである、
しかし人家の少ない僻村ではそんな洒落たものではない、万事屋である、
そこから中学校のある所まで凡そ二里と言っていたので5~6kmある,その間にある店は4軒、全て万事屋だ
当然日持ちするものしか置いてないので総菜類はあっても佃煮位,それでも子供は多いので菓子類は必ず置いてあった、
入学前の頃はまだ冷蔵庫は氷を上の扉に置いた保冷庫だったのでアイスクリームは
売っていない,売っているのは「アイスキャンディー」である、
夏休みになると自転車の後ろに保冷庫をつけて旗を立ててベルをチリン、チリンと鳴らして麦藁帽子のおじさんが廻ってくる、
1日5円のお小遣いでは一本しか買えないがほぼ毎日キャンディーに化けた、
風船の様なゴムに入って凍らせたもの(「ボンボン」と言っていた)と棒アイス、白いミルク味とイチゴはどっちも同じだった、
家から学校に向かって2軒目の店は村の鎮守様入り口にあって店の中に小さな水車が廻っていた、元は精米業をしていたらしいが村に共同精米所が出来て仕事がなくなり駄菓子屋に転向したらしい、
入口のガラス戸を開けると土間の右手に水車がゆっくりと回っていて奥にある臼の中を柱の様な杵がゆっくりと上下していてコメを突いていたが名残でまわしていただけかもしれない、
「水車」と呼んでいたこの店が有る日「氷」と言うのぼりを出した、
正確に覚えているわけではないが今ののぼりと同じだった気がする、
未だ電気ではない冷蔵庫から四角な氷を取り出して機械にセットするとハンドルを回して下から削った氷を器に取る、
お袋が懐かしがって食べさせてくれたのだが幾らだったか覚えていない
いずれにしても小遣いでは食べることは出来なかったがすっかり気に入ってしまい少ない小遣いを貯めて帰宅途中に何度か食べた、
その後村の店にも電気式の冷蔵ショーケースが置かれアイスキャンディーはカップに入った「アイスクリーム」にとってかわられた、
その後「水車」は何時の間にか廃業してしまったのでその後は中学の少し先にある店に食べに行っていた、
働き出しても本当に暑い季節になるとアイスクリームよりシャーベット、シャーベットよりやはりかき氷が良い、
孫を連れて遊園地に行くとかき氷が売っているのだがプラスチックのカップにストローの先が広がったやつが付いてくるがどうもこれはいただけない、
やはりガラスの容器がいいのだが最近は氷を売りにしている店があるので調べてみると大抵千円前後だ、此奴もいけない、これじゃかき氷じゃない、高級デザートだ、
去年近くの大型スーパーにある喫茶店で800円と言うかき氷を頼んだのだが美しい真っ白な器に入って出て来た、
私の好きなのは「氷ミルク」なので真っ白である、真っ白な皿にこんもりと乗せられた氷はどう見ても大根おろしに見える、味は当然練乳味団だがやはり見た目も重要だとつくづく思ったものである
酒、調味料、お菓子、パンから石鹸や蝋燭線香などなんでも置いてある,
今で言えばコンビニである、
しかし人家の少ない僻村ではそんな洒落たものではない、万事屋である、
そこから中学校のある所まで凡そ二里と言っていたので5~6kmある,その間にある店は4軒、全て万事屋だ
当然日持ちするものしか置いてないので総菜類はあっても佃煮位,それでも子供は多いので菓子類は必ず置いてあった、
入学前の頃はまだ冷蔵庫は氷を上の扉に置いた保冷庫だったのでアイスクリームは
売っていない,売っているのは「アイスキャンディー」である、
夏休みになると自転車の後ろに保冷庫をつけて旗を立ててベルをチリン、チリンと鳴らして麦藁帽子のおじさんが廻ってくる、
1日5円のお小遣いでは一本しか買えないがほぼ毎日キャンディーに化けた、
風船の様なゴムに入って凍らせたもの(「ボンボン」と言っていた)と棒アイス、白いミルク味とイチゴはどっちも同じだった、
家から学校に向かって2軒目の店は村の鎮守様入り口にあって店の中に小さな水車が廻っていた、元は精米業をしていたらしいが村に共同精米所が出来て仕事がなくなり駄菓子屋に転向したらしい、
入口のガラス戸を開けると土間の右手に水車がゆっくりと回っていて奥にある臼の中を柱の様な杵がゆっくりと上下していてコメを突いていたが名残でまわしていただけかもしれない、
「水車」と呼んでいたこの店が有る日「氷」と言うのぼりを出した、
正確に覚えているわけではないが今ののぼりと同じだった気がする、
未だ電気ではない冷蔵庫から四角な氷を取り出して機械にセットするとハンドルを回して下から削った氷を器に取る、
お袋が懐かしがって食べさせてくれたのだが幾らだったか覚えていない
いずれにしても小遣いでは食べることは出来なかったがすっかり気に入ってしまい少ない小遣いを貯めて帰宅途中に何度か食べた、
その後村の店にも電気式の冷蔵ショーケースが置かれアイスキャンディーはカップに入った「アイスクリーム」にとってかわられた、
その後「水車」は何時の間にか廃業してしまったのでその後は中学の少し先にある店に食べに行っていた、
働き出しても本当に暑い季節になるとアイスクリームよりシャーベット、シャーベットよりやはりかき氷が良い、
孫を連れて遊園地に行くとかき氷が売っているのだがプラスチックのカップにストローの先が広がったやつが付いてくるがどうもこれはいただけない、
やはりガラスの容器がいいのだが最近は氷を売りにしている店があるので調べてみると大抵千円前後だ、此奴もいけない、これじゃかき氷じゃない、高級デザートだ、
去年近くの大型スーパーにある喫茶店で800円と言うかき氷を頼んだのだが美しい真っ白な器に入って出て来た、
私の好きなのは「氷ミルク」なので真っ白である、真っ白な皿にこんもりと乗せられた氷はどう見ても大根おろしに見える、味は当然練乳味団だがやはり見た目も重要だとつくづく思ったものである