梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

映画の思い出、大友柳太郎の自殺と認知症

2018-05-21 11:56:56 | 雑記
朝丘雪路さんはアルツハイマーに罹っていたらしい、
最近は進行を止めるだけでなく記憶も回復する方法も発見されつつある様だが本当に辛い病気だ、
東映の時代劇役者で私の好きだった大友柳太郎氏は自分が痴呆症になっている事を知って自ら命を絶った、
自分が壊れてゆく事に耐えられないとして自殺をしたのだがそれが出来ると言うのは恐らく「島惚け」という状態だったのだろう、
幸いの事に現在その症状はなさそうだ、(と思う)がもしそうなったら自分もそうありたいと思うがもしそうなったら果たしてそれを認めるのにどの位かかるのか、そして正気の時に自ら命を絶てるのか、
家族の事を考えるとどちらが残された者たちに良いのか判断がつかないがあまり進行しないうちにけりをつけたいのは情はさておき必要な事になるだろうな
確かレーガン元大統領も自らアルツハイマーである事をカミングアウトしていたがその後はどうなったのか、
映画の話、私の子供の頃は当然モノクロ映画で一番作られていたのは時代劇だが流石に無声映画は見た事は無い、
時代物は東映と大映だったが後には東映がチャンバラ、大映は特撮で戦争物から怪獣物に、
日活が青春物とギャング物それも訳の分からない馬に乗ったガンマンだったりとんでもないやつ、松竹と東宝(ゴジラはこっちか?)サラリーマン物と恋愛ものを作っていたがそれでも結構成り立っていた、それどころか新東宝と言う別会社が出来る位だった、
田舎には映画館などなく公民館や学校の校庭で映画会と言う奴を年に何回か催されたが今思ってみると何処が主催していたのだろう?
大抵3本位の映画とニュース映画を映し最初にニュースとアメリカのアニメが数本流されてその後で本題の映画を流すのだが東映の股旅ものと「愛染かつら」みたいなものを流す、
中村錦之助、中村扇雀、長谷川一夫、片岡千恵蔵(七つの顔を持つ男なんかもあったが時代もロケーションも今考えるとむちゃくちゃだった)に大友柳太郎が居た、
女優は丘さとみ、桜町ひろ子、花園ひろみなどに混ざって美空ひばりの御殿ものなんかが有ってこれで老若男女が全てカバー出来る、
ある時山奥の公民館に怪しい一団が来て上演したのが「女ターザン」だったことが有るがそんなことは知らないから結構子供も見ていたが大して問題にはならなかった気がする、
まあポルノティックではなく只胸と下半身が映っていると言うだけだから幼い子供にとっては(女のターザン)でしかなかった、
少し時代が進むと映画は全盛期になり掛川と言う小さな町ですら三館が出来てそれぞれ東映の掛川座、日活の掛川劇場、東宝松竹の中央座と有ってそれぞれが山の雑貨屋にポスターを貼り繁盛していたが最近寄ってみたら掛川処か浜松ですら映画館は無くなっていた、
映画の衰退はテレビのせいも大きいが魅力的な映画がなくなったせいも大きい、
私の好きだったのはフランスとイタリアの映画でアメリカの映画も名作が有ったが娯楽一辺倒はターゲットを低年齢に絞り、かつ観客の好みも派手な破壊シーンやCGを多用し脚本はそれに合わせて書かれている様な物になり、我々の年齢からすれば見るに堪えなくなってしまった、
スターウォーズなんかドラゴンにさらわれたお姫様を旅の少年が助け出すと言いう童話のリメイクじゃないか、
ヘッドライトのジャンギャバンや刑事のソフィアローレンの悲しみや自転車泥棒の惨めさなど、映画音楽とともに本当にいい映画が有った、
日本映画も漫画の実写化かアニメーション、世界に誇れる文化かも知れないがせめてジブリの様に原作を漫画以外で作れないのかと思う
特に題名を名作からパクるのは止めてもらいたいと思うのは偏屈親父だけなのか?

女優の訃報、星由里子と朝丘雪路と西城秀樹

2018-05-20 08:03:25 | 雑記

歌手の西城秀樹が亡くなったと言うニュースが流れて2日後に映画俳優の星由里子が少し前に亡くなったというニュースが流れてきた、
西城秀樹のニュースは当日の街頭インタビューも含めて繰り返し扱われその後もTV新聞を賑わしていたのだが星由里子関しては新聞の片隅にも出ていない(東京新聞のみだが)
死亡記事はSNAで知ったのだが一般報道では殆ど見なかった、
西城秀樹の記事が覆い隠したという事もあるかもしれないが逆に同じスターの訃報という言う意味合いでは出やすいのかと思ったが全く話題には登らない、
今日になって朝丘雪路が4月27日に他界していたという記事が報道された、
こちらも東京新聞では社会面で三段扱いでTVニュースにも扱われている、
星由里子といえば当時東宝映画では看板スターの一人だった、
加山雄三の「若大将シリーズ」では若大将の恋人役でレギュラーだったし「社長シリーズ」にも出ていたと思う、
時代なんだろうが私や女房の中では「西城秀樹よりスターだった」のだが「過去のスター」だとしても朝丘雪路の扱いに比べたら随分少なかった感がある、
あの頃映画は日活、東映、東宝、松竹、大映とそれぞれ住み分けで多くの作品が出ていて映画館も多く大抵三本たてと言うやつも多かった、全部見ると頭が痛くなったことも有る
人気シリーズものというのも多く東宝と松竹、大映が混乱しているが「社長シリーズ」「駅前シリーズ」はかなり見た、
出ている俳優が重なっているので同じ会社だった顔しれない、
社長シリーズは専務や部長が出世して社長になるという形式だったので「島耕作シリーズ」みたいだが此方が社長が変わると主人公になるので若干違う、
初代は確か東野英治郎だったと思うがこれは少々自信がない、次は森繁久彌で小林桂樹かな、
行き付けのクラブのママさんが誰だったか?
この中の何処かに社長付き運転手に黒沢年男、社長秘書に星由里子だったことがあったきがする、
駅前シリーズは伴淳とフランキー堺がレギュラーだったので松竹かも知れない、両者とも故人でなくなってかなり久しいが今年は立て続けに訃報が出る気がする、
まあ此方の時間感覚が早くなってきているのかもしれないな、
誰が亡くなって誰が存命なのかもあやふやになってきて結構夫婦間の話題で勝手に死亡させている事も有る、
星由里子訃報のときは女房が浅丘ルリ子を、自分は酒井和歌子を殺してしまった、
酒井和歌子に関しては「ほら和泉雅子と同年の」という位名前が出ないのに死亡説にしてしまったがご両者ともTVに出ている、
女房は朝丘雪路の訃報のときには夫の津川雅彦も殺していたがこっちは兄の長門ひろゆき(漢字が出てこない)だ、
左とん平は確かなくなったよな、大杉漣は現役だったのでこれは別格、本当に残念だ
と言うと他は残念ではないようにも聞こえるがかれは此れからだったからという事で勘弁してもらおう

働かせ方法案

2018-05-17 18:09:57 | 雑記
安倍総理が重要法案としてどうしても今国会中に成立させたいと言う「働き方改革法案」と言うものを数の理論で押し通すつもりらしい、
しかし、労働は労使双方の契約条項であり日本では「労働基準法」と言う最低限労働者に対して不利にならない様な基準が有る、
その中に法定労働時間と言うものがあり、週40時間を超えて就業時間は決められない、
そう言う契約を結んでも無効とされている、
これを超える就業はいわゆる「残業時間」として25%の増額を支払わなければならない、20時を超える就業は「深夜残業」として50%の賃金を払わなければならない、
ブラックと言われる企業ではこの部分を支払わずに月間100時間を超える様な就業を強いている、
さらに当然支払わなければならない割増賃金も一定以上は支払われないケースも有る、いわゆるサービス残業だ
ある経済学者が「残業を減らせと言うより、厳密に割増賃金を支払えば企業側はブラック就業など出来ない」と言う位である、
安倍政権と産業界はこの法定労働時間の枠から「裁量性労働」と言う方法で残業時間をカウントしないと言う方法を上梓していると言う事だろう、
労働は労使の契約事項であるが労働者側が不利な契約を押し付けられない様に制定された法律で労使は対等な契約者である事を規定する法律でこれが無かった頃は最低賃金法すらなく低賃金で長時間働かされる事が罷り通っていた、
女工哀歌に謳われる悲惨な状況からストライキを含む労働争議を経てやっと最低ラインが法律で決められ日本も近代国家になったのだがこの法律は時代を逆行し経営者が労働者を隷属させかねない法に戻す恐れがある、
一方では収入は減少する一方で残業代を含めて年収計算をしなければ生活が維持できない低所得層は更に増えて行く、
GDPを上げると言っても基本的に少子化による労働力の低下はすぐそこに来ている、
企業がその中で利益を確保する為に低賃金で老労力を確保しようとしているのだろうが中小零細企業が支える半分以上の労働者世帯の可処分所得は間接税で更に下がる、
この状況で少子化の歯止めをと言っても子供を育てるどころか本人の生活すら覚束ない、
少子化をくい止めるには安心して生活を維持し、子供を育てその子達が明るい希望を持って生きて行ける事が重要なのだ、
一部の高額所得層、資産家層が結局政界・官僚を締めている訳だから多くの一般家庭を考える事が出来ないのだろうが彼らが絶賛する維新から大正昭和にかけてはそう言う資産家層から多くの改革者が出ている、
それを想像力と言うのは的外れで多くの革命には支配者層からも多くの指導者が排出されている、
今の政財官にそう言う指導者は居ない様だ、
政治家にしても殆どが二世であり経営者も血統書で此処まで来たと言う連中が多い、
結果的に東芝の様に低迷してしまう、
多くの企業の経営者が日本人から外国人にかわり「新資本主義」と言う会社のモラルの無い経営に変わりそれが日本的経営として国にを支えると言う矜持を失った、
「働き方改革」の内容は「働かせ方改変」と言う事になるだろう
働く方の意見は全く見えてこない、労働組合連合も現在の組織はいわゆる「御用組合」であり組合幹部は労使協定を収めたと言う業績で経営陣の椅子が待っている、
裁量性労働の裁量は労働者にあるのが筋で経営者の裁量で決められれば結局経営に有利な契約になるのは眼に見えている、
この契約なら契約は出来ないと言う事のない為に「労働基準法」は策定されたはずだ

孫の話、我が家の伝統?

2018-05-13 13:19:49 | 雑記
孫(娘の長男)は今21歳になる、高校を卒業してそのまま職人の世界に入った、
高所鳶で高校の2年から友人の所でアルバイトをしていて気に入ったそうだ、
作業スタイルはニッカボッカで腰袋にヘルメットで中々様になっているのだがそのスタイルで遊びに行くらしいが実は顔と頭が凄い事になっている、
髪は自分でその日の気分で変えるらしい、金髪は通り過ぎてメッシュと言うより多色染めでピアスも自分で穴をあける、耳に2つと3つ唇と眉尻に小鼻にもある、
息子に写真を見せたら「街であったら視線を外して逃げる」と言う位だがこれが母親とは結構話をするらしい、
娘は写真を撮って逐一女房に報告しているが先日女房から「Sが又彼女と別れたって」と大笑いで報告してきた、
孫はその様態で結構持てるらしい、それをまた母親に報告をする、
働き出してすぐに「彼女が出来たらしい」と聞いたのは半年も持たなかったがその後1ヵ月もしないで「彼女が出来た、今度は年上だが彼女の部屋に転がり込んで帰ってこない」と言う話を聞いた、
彼女の弟が孫と同い年で気が合うと言う話まで聞いていたが「さっぱり帰ってこない」と聞いてから凡そ8ヵ月で「飽きた」と帰宅、
その後がすさまじい、数か月で出来たり別れたりしていたが今度はわずか1週間でと言う短期間だがそれを逐一母親に話すと言う孫もかなり変わって居る
娘が「避妊だけはちゃんとしなさいよ」と言ったら「今度はまだやってないから大丈夫だ」と回答があったと言いながら「まあ親子でこんな会話をするのも何かとは思うけどね」と言うが実はこの娘が女子高の2年生頃女房が娘に「万が一の時は損するのは女なんだからちゃんと持っていなさいよ」とコンドームを娘に渡した事が有る、
そうしたら娘は「持ち物検査で見つかったらどうするのよ!即退学でしょ!」と言われ、「それはそうね」と言う話になったのだが通常この世代の娘には「絶対ダメ」と言うのだろうが私も女房も「駄目と言っても止まらないのは自分の若い時を考えれば仕方ない、妊娠だけは駄目」と言う考え方だった、
そのせいか「私を信用できないの!」と言うかと思ったら学校の持ち物検査で出たらを心配するとは実に冷静で且つ賢い回答ではある、
がしかし短大を卒業して2年も経たないうちに案の定フライングしてくれた、
その時の子供が「まだやってない」の初孫だが親子でこんな話をするのは「我が家の伝統でしょ」と言うのが娘の返事だった、
親が守れない事を子供に守れとは言っても仕方ないがそれで後悔している事だけは言っておかなければならない、
男女の事はそこまで行って本当の男と女だ、プラトニックラブなどは死語だが最初はそうでもディープな関係になって我儘も出てからがながいのだ、
孫の場合は未だ走り出したばかり、力仕事で体力がある発情期の雄だ、
子供の頃は可愛かったんだがね

公僕とは(おおやけのしもべ)

2018-05-12 12:31:27 | 雑記
元原子力規制委員長代理の島崎東大名誉教授が「当時内閣府が長期評価の修正を求めた事を「明らかに圧力だった」と証言した、
此れをもとに東電の子会社は「最大で15.7Mの津波が想定される」と試算した、
しかし公表直前に防災対策を担当する内閣府から根拠となるデータの信頼性から「公表すべきではない」と要請された、
当時の東電役員は「他のデータもあり信頼に足るデータではない」として子会社の防災評価を却下した、
その結果は評価通りの地震と津波に襲われて原子炉はメルトダウン寸前になり、未だ収束していない。
東電幹部は「予測不能な自然災害であり業務上過失に当たらない」として争っているがこの証言によれば多くのデータと分析からこのような災害が予想されると報告し会社としての担当部署は「対処すべき」と言う意見を上梓している、
仮にその時点で他の意見もあったのでこちらを採用しなかったと言うのは結果的に「判断を誤った」と言う事になる、
その時点で判断をしなかったことは「やむを得ない」と言うが結果として被害を防げなかったと言う事は「やむを得ない事」で済まされる事では無かった訳で判断のミスだ、
東京電力と言う組織の最高権力者と言う事はすべての責任を負わなければならないと言う立場にある、
CEOと言ういい方も「最高責任者」と言う事で「最高権力者」ではないし、代表取締役と言う立場も「責任を持って権利を履行する」と言う役職だ、
今回争われている事は「その時点で予測が出来たか」と言う事になるだろうが「危険がある事」は評価を依頼された組織が「可能性がある」と評価したのにそれを却下しその結果が今の被害となったとすれば「その時点で予測不可能」と言う事には当たらない
その事を内閣府と言う官庁が「評価を変えろ」と言うのは全くおかしな話で何の為に学識研究機関に依頼をしたのか、
恐らく「危険は無い」と言うお墨付きが必要だったのだろうがその意図に反し「危険が存在する」と言う結果が出た、
これを握りつぶすどころか「結果を変更しろ」と言うのはその意図はどこに有るのか、
原子力発電の継続と言う目的が最初からありその事を阻害する意見は困ると言う事が良く見える構図が明らかになったと言う事だろう、
公官庁と言う組織は政治と法を運営する為の許認可組織である、
そこに何らかのバイアスが働くと言う事は「公」と言う部分がゆがめられている、
公とは国民の為に機能すると言う意味であり政財官と言う一部の組織の為に働くものではない、
だからこそ最大の権利を与えられているのだ、
警官のみが公に銃を持っているのはその銃口を庶民に向けないと言う原則の上で持たされている、
官公庁の許認可業務は無論多くの審査を受けての事だがそれでも最終的に判断を出すには人間の判断が働くだろう、
例えば医薬の許認可は3年~5年が掛かるがそれを受付けて審理に掛かるのには書類が完全に整っているだけではないと言う事を申請をしてた知り合いからも聞いている、
それでも許可した薬で大きな被害を出している事は何度もある
緑十字事件でも製薬会社が刑罰を受けているがそれを許可した厚生省が責任を取ったと言う事は聞いていない
許可をしなければ販売できないが許可したものが間違いだとしても責任が無いと言うと言う事は「権利は有ってもその結果には責任がない」と言う事だが一般社会ではありえない
それどころか一般製造会社には「製造者責任法」と言うものすらある
発売時点では想定出来ない件でも製造者が責任を負うと言うのが世界の常識になっている、
確かに公務員にそこまで責任を負わせるのは負担が大きすぎるかもしれないがその位の覚悟を持って臨み、自ら謝罪をする位の矜持は持って貰いたいものだ、
全権を与え彼らの収入を負担している国民を考える事が公僕と言う立場に課せられた責任である
公僕などと言う言葉は死語かも知れないが「公(国民全体)の僕(しもべ)」だと言う事をもう一度かみしめて貰いたい