介護を受ける身になって、考えることは・・・・。
その前に、介護保険料なるものが先にあって、ここ浜田市(島根県)は県内で最も「保険料が高い」と市役所で言われるまで、気が付かなかった。ということは日本一高いと思われる。お金のない自治体ほど、福祉事業にかける予算がないと考えられるが、同時に馬鹿な議会が福祉事業以外に無駄な支出を考えていることも原因の一つだ。
介護保険料は自治体が決める。自治体によって税収が少なく、高齢者社会になって、税金を納められない老人ばかりになっていたら、所得税も住民税も非課税の世帯が増えて・・・。浜田市では課税対象者の4割が非課税で・・・・税金を納めていない。市の予算支出は既に赤字で累積が始まっている。国や県からの交付金頼みなのだ。この先駆者に破綻し「破綻した夕張市」を思い出すだろう。この町の行政は破綻前の夕張市と同じで、市長から市議会議員(4万人少々の人口で、22人いる)まで、市の議会報告、広報誌を読む限り、無能で腰かけや税金泥棒の怠慢サラリーマンみたいなのばかりで構成されている。金がないのに市の歴史資料館を改築する、石見神楽記念館を建てる、浜田城資料館を建てるとか、ここの市長は箱モノで自己主張する、市の現状を顧みない大馬鹿者である。後、十数年で行政区としても機能を失うとまで言われているのに、この町を何とかしようとは考えていない。
十年ぐらい前に、280億円からの国の補助金をもらって、港の整備に、港の中の島の一部を埋め立てて産業誘致を計画し、不必要な大きな橋(ランドマークのつもり)を作ったが、橋は見た目だけで、橋の上から首吊りをする場所になったりした程度で、あとは釣り客の利用があるくらい。今の前の市長が国民の税金を無駄っ使いした。漁業の町で日本海側の漁業を活性化するための「指定港」としてもらった補助金だった。しかし漁業は衰退し、港にあった冷蔵庫も解体。落ちぶれる。スーパーの漁業部門を見れば、この町が魚をあまり食べないことが分かる。東京の場末のスーパーより魚種が少なく、値段も高い。東京より安いのは土地の値段とサラリーマン給与くらいだろう。公務員はこの町では高給取りである。今の市長は元銀行員で、浜田出身で「東大出」であるだけで当選した。しかし銀行員であったなら、金融のプロであり、ビジネスマネージングのプロでもありはずだが、自分では何もせず、市内の「県立大学に地方再生を専門とする学部を作ってもらおう」とか言っている。彼は横浜に住んでおり、ときたま議会があるとき、行事で選挙活動の一部としてやってくる。
この町は資質に欠けている。
そこでゴミも有料で、市民税の中でやりくりできない。ゴミに関して人件費が2億円かかっていると市の広報誌に書かれていて、市に確認したら、「ゴミ公務員はいません」とかいうから「じゃあ何故?」と言ったら、答えられない。ゴミ分別が悪く燃やせるゴミにビニールが入っていけないとか、資源ごみの概念が欠如した状態で、集めたごみをさらに分別する業者に費用を払っているのだ。
この町の状況は未来が見えない。若者も町を出たら、二度と帰って来ない。夢がないから。
で結局、福祉事業に支出する費用も大きいのは分かるが、その運営にも影が落ちる。介護担当者の人員不足は日本中らしいが、この町では若者が居ないから、年配者のヘルパーさんばかりで、サービスも一時間と限定されて、私も頼めるのは買い物と洗濯ぐらいである。このサービスは完全に介護保険で賄われていると思いきや、別途費用が掛かる。サービスは国民に一律同じ内容であり、収めた金額には関係なく、介護サービスを利用すれば、更にお金がかかるシステムだ。だからといってヘルパーさんたちの給与も低いし合理性が感じられない。
介護保険とは名ばかりで、つまり保険であれば、掛け金の大きさによってサービスも段階があるはずだが、これは保険ではなく「介護保険税」で、本来「保険」と名前を付けず、「介護税」とすべきところ、政府厚生労働省は言葉だましをしているのである。しかも「総合所得」に税をかける方式は厚労省独自の税算出方式である。「総合所得」とは税引き控除前の合計所得に一律に課税する方式で、びっくりする金額を徴収されることがあった。私の故郷の岩国市では、この算出方式でも、市が違えばこの介護税は半額であった。岩国は米軍基地があり、国から毎年補助が数億あるので、それまでだが、私も住民票を年内に移そうかと思ったほど金額に差がある。しかし東京で給与をもらっていたころの介護税はさらに安かった、岩国の半額以下であったのは、どうしてであろう?
安倍の政府は「在宅介護」とか言っているが、病院などの設備やサービスが行き届いたところで死ぬのでなく、何もできない家で死ねと言っている。在宅介護の現状は地獄であり、介護で家族の負担は大きく、仕事が出来なくなったりして、元もなくなって家が崩壊する事例も多い。だいたい家族が介護できる訓練もされてなくて、苦労、精神的負担も多い。年老いた夫婦が心中する事件は身近に感じる。
安倍はトランプに脅されて、ミサイルやジョット機などの兵器を買わされようとしている。これはそもそも日本の企業が輸出過剰になっている落とし前として出た話だ、にもかかわらず企業には収益があって問題化しているのに、そのまま穴を国民の税金で兵器を買うことにしたのだ。そこで福祉は削り、生活不安から皆がため込んだ預貯金に貯金税をかける話も出てきた。彼だけでなく自民党がそうなのだから、悪党というほかない。それでいて企業には恩恵ばかりで、経済が活性化すれば「給与が上がる」と嘘ばかり。財政支出には政治家や官僚の世界だけで、国民の生活は放置されている。安倍はまた加計にお金をくれてやるのか?
もう一度言う!!介護保険は保険ではない。ただの税。しかも、国民からふんだくれるだけ取ってやろうとする税である。