河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

月の明かり

2018-11-24 23:03:07 | 絵画

これまで書いたように、神経痛を発症して随分疲れやすくなった。すぐ横になって休みたくなってしまう。昔からの腰痛(腰椎分離症)も頻繁に起こる。

夕刻、猫たちにご飯をやってから、少し横になった。しばらくうとうとしたであろうか・・・・疲れも取れたような気がして手洗いに立ったら、二階の物干しの窓の外がやけに明るい。「いやー、もう明け方か、そんなに寝てしまったか?」と。階下に降りると、室内はやたらと暗いが、玄関先だけ明るいので、外に出てみた。夜はまだ明けてはいなかった・・・・やたら月が明るい。空を見上げると天頂に満月が輝いている。まるでサーチライトで頭から照らされたように明るく、雰囲気は十分異常である。北方の換気を背負ったちぎれ雲までが白く、闇夜の照明のように見える。

しかしそれにしても明るく、普段から照明もなく明るい庭先が、すべて見渡せるほどに明るい。庭の先は瀬戸が島との間の水路であるが、日本海につづく岩磯に砕ける荒波がハッキリ見える。こうした不気味な夜が好きである。絵に出来るほど技量は私にはないが、この味わいは忘れてなるものか。自然にはいつもかなわない偉大さを感じて、想像の構想画を描いている自分が異常に思えるが・・・・それしかないので・・・。

ここ浜田にきて良かったことは、隣人が病気の私の世話をしてくれて、お見舞いに来てくれて・・・・。人との絆を感じていること。

ベットに戻ると、まめちゃん(亡くなった父親に預けていた猫)がわがまま放題で・・・今日は私の枕に「ウン子」をしているのを発見。怒らない・・・怒らない!

昨日は放蕩から帰宅した文子(ぶんこ)ちゃんが私の膝の上で、「オシッコ」をした。しかも大量にである。下半分着替える事に成ったが。怒らない・・・怒らない!

こうした現実から逃避するためにも・・・・虚構にどっぷりつかって、疲れをとるのである。

しかし「枕」は別のものを用意したので。おやすみなさい。