河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

自分の家を建てる

2024-03-23 21:00:40 | 絵画

誰もが自分の家を建てることは無いだろうが、仕事の空間、生活の空間などと、どうあれば気持ちが良いのか考えることは誰しもあるだろう。・・・いや、今の住まいでも、贅沢を望まず、やりたいことだけ出来れば十分だと・・・毎日の時間が物理的に仕方なく過ぎていくので放って置いたら、ここまで来た。

だから私の煮え切らない老けていく姿を見て、いてもたってもいられなくなって「喝」を入れてきたふた従妹に・・・・ほんじゃあまあ・・・と腰を上げて土地を探し家を建てることにした・・・・それがもう3年経ち、4年目に入る。

なんだかんだと農地を購入するところから、一般の土地より安いが、手続きの面倒は極端にストレスを産み、かなり消耗して老け込みが激しくなって今日がある。農地を手に入れるには事業をすることで「転用許可」が必要で、ただの農地を購入するのであれば「農業」をしなくてはいけなくなる。1952年朝鮮戦争の時に成立した「農地法」では小作農を減らして、当時共産主義から社会を隔離するために出来たシステムはやたら締め付けの多い法律だった。これをまともに自分個人でまともに立ち向かったのが良くない。しかし不動産屋、土地家屋調査士、司法書士に任せておくと結構高くつく。しかし独りで戦ったのに「大金」を払うことになった。これもストレス。

しかし昨日までに、建築図面は出来、河川敷の土地にべた基礎を作って、その上に木造の二階建てが建ち始めている。実は建築図面が示す内容は自分の思い通りにはならなかった。建築をまかせた業者が「私の希望」を実現するために奮闘してくれずに、高くつく在来工法で計画したのだ。それでも建坪約40坪で、坪単価50万・・・二階建てだから4000万だと。ふざけるな!!ほとんど倉庫で、がらんどうの部屋が殆どでホテルのシングルルーム2つに台所、猫部屋が特徴で、あとは倉庫のがらんどうと変わりない部屋ばかりでこの値段だ。

実際の所、本物の倉庫で良かったのだ。あとで居室を分けて作ることが出来れば在来工法など採用しなかった。運が悪いことにこのところ、東北大震災から能登地震と馬鹿な万博などがあって、ウクライナの戦争とアメリカでの住宅需要などで建築材が値上がりして、この時期に家を建てる者は「おバカ」だったのだ。

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