河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

アトリエ建設のトラブル

2024-05-12 13:32:51 | 絵画

家を建てることにはトラブルが付き物だろう。

がっかりしてアトリエなんて考えなければ良かった・・・と、ストレスをため込んでいる。いやはや、お金がかかる事にはトラブルを作り出す者が居るから、気を付けなければいけなかった。

建築の費用などの相談に行ったら「うちでやります」と直ぐに言い出す者が居て、「相談」のつもりが相手の仕掛けに気が付かなくて、いつの間にか・・・・乗せられていた。本来なら注文主の要望に沿った建築イメージを作り出すのが現場の人間だ。しかし彼は経験があるように振る舞っていても、実際は営業で生きてきた者だった。

要するに大金が動く以上、客は「カモネギ」なのだ。

当初、私はそれでもお金がかかることは認めなければと思っていたが、倉庫のようなアトリエが「4千万では出来ません」が「5千万でも、材木が値上がっていて・・・」「6千万を超しますが、何とか6千を切るようにします・・」と言って、話はよく見えななかった。そこには罠があったのだ。5千8百万で見積もりを持ってきた。

「いやーー河口さんは金持ちだから、金持ちだから!!」と言って、おだてているつもりなのだ。この時、私は「こいつー!!」と頭に来ていたのだが。金持ちというと億万長者だろう?? だれが?私が?毎月8万3千円の年金しかもらっていないのに。

私の有り金を全部使わせるつもりで見積もっているのだ。

木造建物が4千3百万円で、家周りが千5百万円だそうだ。この千5百万円を取ろうとしているのが、私を「カモネギ」扱いしている男で・・・・注文主の希望も何も実現しようとするのではなく、自分の利益が出せる最大限の見積もり表を作ってきた。

見積もりの中には、生えてもいない工事現場の草を刈り取る費用、その処分費用で始まって、私の分からない用語が並んでいる。意味不明!!

ここで手遅れにならないうちに、見積もり細部の説明と、中間報告を要求した。

大阪万博で木造建築が高騰して建てられないとオランダのパビリオンが鋼鉄の仕様を決定した時に、「軽鉄の方が高いです」と嘘を付いて高額な建築費が算出される方向に持って行ったこの男。 その悪いことをしている自覚がないから・・・必ず法廷に引き出すつもりだ。材木の値段と建築用軽鉄などの値段の差額を中堅の建築会社に頼んで調査するつもりだ。

建物は建坪40坪で大きく思えるが、実は今住んでいる浜田のあばら家は母屋7mx14mの在来工法二階建てで、決して一人住まいには小さくないがアトリエと物置が占めて、それでも東京から持参した6トン車二台の荷物が入りきらず、6mx8mの中二階建て倉庫を自分で建てたほどだ。次の新しい家は増えてきた荷物が入らないと困るのだが、小さい。私は基礎が出来てきたとき「小さい、小さい」と不満を述べたら、彼は「大きい、大きい」と反論した。どういう神経をしているか分かるだろう。注文主が「小さい」と言っている意味を聞かずに反論するのだ。

端から自分のペースで、自分の基準で、価値観で決めて進めて、私のことは考えていなかったのだ。

もっとも相手にしてはいけない建築業者にはまったのだ。さて、さて、この先の手順を考える。