minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

Viva Fuego!!

2012年06月13日 | 環境
Jazzlogiaで28年間続いている、毎週火曜の無料コンサート。世界中の素晴らしいアーティストたちが毎週出演し、ブエノスアイレス市民を喜ばせて来た文化事業の一つ。8時半からのコンサートに入るために、無料チケットを6時から並んでゲットするシステム。市や国自体がきちんと文化を守っている国ってやはり素晴らしい。

大野智子さんの人気はやはりここでも絶大だった。開演前に多くのブエノスアイレスのファンが挨拶に楽屋に訪れ、それをこなすだけでも大変そうw。聡明でチャーミングな彼女はどこでも人気者なのだ。

サウンドチェックが済んで楽屋に戻ると、会場に人がどっと入場。あっという間に300人の座席がうまっていく。かなり年配の人たちが多い。28年間欠かさず来ているという常連のおじいさんたち。このJazzlogiaに出演できることはかなり凄い事のようだ。





大野さんとRicardoの息のあったDUOは、初っぱなから「Liber Tango」で幕を開け、観客たちも大喜び。大野さんのオリジナル曲「la Americana」では説明付(彼女の大好きなエンパナーダのレストランの名前)で会場が大受け。みごとなパフォーマンスが繰り広げられていた。そしていよいよ私たちが喚ばれ、ステージに・・・。

「今日が一番緊張感があったな。」と利樹。Rioは怖いくらい落ち着いていた・・・(苦笑)。


by 高野

ステージでいきなり大野さんに「RioはRio Gallegosで1年間勉強してきました。」と紹介されると客席がオオ~とどよめくw。「何か次の曲の説明をスペイン語でしてくれない?」とふられる一幕もあったりして・・。



前回も演奏した2曲だったので、さほど緊張せずに楽しく演奏させて頂いた。最初に「Oblivion」のソロを吹き終えた途端、ドカーンという感じで拍手がわき上がったのが嬉しかった。やはりこういう環境で演奏できるって幸せな事なんだな~。いつか私も自分たちの音楽をこういう場所で演奏してみたい!とムクムクと意欲が沸いてくる。

演奏終了後に会場の出口へ行くと待っていた観客たちが次々にサインを求めてくる。

「あのOblivionのあなたのソロでずっと涙が止まらなかった。」と言ってキスしてきたお姉さん。
「メキシコにもぜひ来てください!」と若いメキシコ人の可愛い女の子にも抱きしめられ・・・。

常連おじいさん3人組が「Fuego!!(あなたは火のようだ!)」と言ってぎゅっと抱きしめてくれたので、こちらもほっぺにチュ。

「ありがとう。でも、Fuegoじゃなくて<Passionaria>ね。」と言うと
「おお、そうだ、そうだ!!passionaria!!」とみんなが賛成してくれた。(自分で言うかw?)

持って行ったCDも即完売。いや~~、こういう事がミュージシャン冥利に尽きる。幸せものです、ハイ。

数々の素晴らしい体験をさせてくれた大野智子さんには本当に本当に感謝。彼女は明日の朝NYへ戻るけど、また7月に池袋Apple Jumpでご一緒します。ありがと~~、日本で会えるのも楽しみ!!大好きなエンパナーダはないけど、ご馳走するからね~~~!!