minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

夢のような時間

2012年06月27日 | ライブとミュージシャンたち
Hugoと出会ったのは[Sashimiya]でのライブだった。Ivanたちの知り合いで聴きに来てくれた彼と彼女。私たちの演奏を気に入って下さり「ぜひ自宅にご招待したい!」とAsado Partyを約束してくれたのだった。


前回のSashimiyaLive

その時も、来ているお客様たちが「おお、Hugo!」と写真をとりまくっていたので、かなりの有名人なんだな~、と思っていたのだけど。今検索してみて改めてびっくりw。Hugo Varelaのサイトはこちら

「じゃあ、パタゴニアから戻った翌日に!」と約束し、Ivanが夜8時に私たちを迎えに来てくれた。

30分くらいのドライブでなんだかお店も人気もない殺風景な通りに彼の家はあった。入り口はなんとなく工場っぽい感じ。ロックをがんがんかけているアパート、ドラムの練習をしている音などが通りに響き渡っていた。この通りは音だし可能通りなのねw。

ドアを開けると・・・・まるで別世界。えええ?こんなに広いの?ブエノスアイレスの街のど真ん中に?とびっくりするくらい天井も高くて、普通の家の3階分はある。もともとは木材工場だったところを改造したらしい。





緑の中庭を通って、広い美しいキッチンを覗き見しつつ、家の中へ。なんだかおとぎの国に来たみたいだぞ。と興奮しつつ、次から次に出されるサラミやオリーブの絶品前菜をつまんでいると「まだまだAsadoがでるんだから、お腹いっぱいにしないでね。」と彼女に言われる(苦笑)。







中庭にAsado用の釜、ピザなどを焼く石釜と2つも手作りの釜が並んでいた!!


美しいキッチン!

さらにびっくりしたのは、大きな食卓の向こう側に芝居ができるくらいのステージがあったのだ。Hugoがステージの奥へと案内してくれ・・・・






美しく並んでいる彼の工具


そこには沢山のHugoの作品が。ギターのケースをギターにしてしまったもの、掃除機を使って作ったバンドネオン。傘をさしたり閉じたりすることで音を調節するリコーダー。ブリキのジョウロでできたクラリネット。もう、凄過ぎて文章では紹介できないくらい。すべて彼のアイデアで手作りの楽器たち・・・・。


ブリキのクラリネット如雨露


美しい彼女も画家で、彼女の作品も大きなオブジェや壁に飾ってあった。

Ivanの師匠のトランぺッターMiguelと歌手マリエル、さらにおじいさまがタンゴで有名なピアニスト(作曲家)だという歌手のご夫妻、Hugoの息子とその娘が集合し、Asadoや美味しいつけあわせの料理がテーブルに並び、腹ぺこにしていったお蔭で全部食べる事ができた~!

そろそろ、みんなで演奏しよっか。ということになり、ステージで次々に演奏開始。国歌とOblivionをやったらIvanがやたらに感動してくれた。

Take care of all my childrenをIvanと一緒に。


「ピアソラはおじいちゃんのライバルだからな~」と言いつつも一緒にピアノを弾いてくれた歌手。彼も改めて1曲自分の歌を披露してくれた。偉大なおじいさまの名前はMariano Mores(UNOというタンゴの名曲を作曲している)。

そして、MiguelもSashimiyaの時のように、トランペットを吹き出したら止まらない。




Miguelの彼女マリエルは日本語の歌も披露してくれた!



このあともタンゴ、ジャズ、フォルクローレと饗宴が続いた。その都度面白い楽器を持ち出して一緒に演奏してくれるHugo。いや~、楽しかったああああ。

Ivanが「そろそろ帰ろうか」と言ったのではっと気がつくと・・・夜中の3時を回っていた。ここはまるで竜宮城のようで時間が止まっていた・・・・。

「30日のSashimiyaでまた会おうね!」と約束して帰宅。ああ、濃すぎるぜ、Buenos Aires!!!