minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

TReS y IVAN Live @ Sashimiya

2012年06月14日 | ライブとミュージシャンたち
「俺がいつも演奏している日本食レストランで演奏しない?」

イケメントランペットのイヴァンがTres Quartsで毎週遊びに来てくれ、誘ってくれた。もちろん、断るはずがないw。

イヴァンは私たちを迎えに来てくれ、少しだけ家でリハーサル。小さな車にウッドベースと4人がぎゅうぎゅうになりながら「Sashimiya」というレストランへ。

「Sashimiya」で出迎えてくれた日系アルゼンチンのNAOMIちゃん。もともと沖縄の出身で6歳までは日本にいたそうで、日本語とスペイン語を軽々と使いこなして明るい笑顔で出迎えてくれた。店内に入ると酢飯の香りがプ~~~ン。お腹がきゅうにグルグル。

「今日は好きなだけ好きなものを食べていいんだよ。」とイヴァンに言われていたけど、やはり演奏前には食べられないから、あとでね!と横目で見つつ・・・・。

それほど大きくはない店内に次々とお客様が。このお店の人気なのか?昨日のJAZZLOGIAでのコンサートでファンになってくれたメキシカンの可愛らしい留学生のカレンも、歌手のエレナも約束通り来てくれた。嬉しいなあ。


「ぜひメキシコにも来て!!」とカレン。すっかり家族の一員のようw。

イヴァンの知人でブエノスアイレスでは有名なアーティストHugoや超美人歌手(ミゲルの恋人)やら、アルゼンチンの美男美女たちが続々と集まってきた。さあ、そろそろ演奏しよっか。




ひげのおじさんが有名なウーゴ。

演奏開始してからイヴァンの師匠のトランぺッター、ミゲランヘルも登場。一緒に3曲ほど演奏。ミゲルはなんとNaomiちゃんの高校時代の音楽の先生でもあった!!(今はミゲルはトランペッターとしてだけ仕事しているそうだ。自分のバンドにはあの、ピピ・ピアソラdrがいた。)

いや~~、楽しい!!し~~んと聴いてくれる観客がやはり有り難いw。2セットたっぷり演奏し、アンコールはエレナと一緒に「Summer Time」を演奏して終了。サックス2、トランペット2、ベース1という大所帯で、ベースは生音で大変だったけど圧巻のライブになった。

こちらに来てトシキがブエノスアイレスに来ていろいろと調査した結果、驚いた事に、Boomの島唄を歌えるアルゼンチンが非常に多い事が解った。ダニエルも歌えるのだ。私はよく知らなかったけど(苦笑)。そこで、急遽TReSでやろう!とトシキがアレンジ。

日韓ワールドカップの時のアルゼンチンでのサッカー応援ソングになり、アルゼンチン人の歌手が歌って大人気に。「上を向いて歩こう」は知らない若者が「シマウ~タヨ~」と歌うのだ。という事で最後はこの曲をTReSアレンジで演奏する事に。全員が大合唱という一幕も・・・。さすがサッカー大国アルゼンチン!

CDも沢山売れたし、演奏後にいただいた、ソーキソバ風うどんも絶品。帰りにお寿司をお持ち帰り。怪しい日本食屋が多いけど、「Sashimiya/サシミヤ」は最高でした!




このチラシデザインはNaomiちゃん本人によるものだった。



「帰る前にもう一度ここで演奏しませんか。」とNAOMIからも言われてニンマリ。イヴァン、本当にありがとう!!素敵な出会いにまたまた感謝の夜だった。


演奏後にも「サチの為に一曲吹くよ」とミゲル&イヴァンのDUO。いや~、ファンキーなおじさんたちですw。



Viva Fuego!!

2012年06月13日 | 環境
Jazzlogiaで28年間続いている、毎週火曜の無料コンサート。世界中の素晴らしいアーティストたちが毎週出演し、ブエノスアイレス市民を喜ばせて来た文化事業の一つ。8時半からのコンサートに入るために、無料チケットを6時から並んでゲットするシステム。市や国自体がきちんと文化を守っている国ってやはり素晴らしい。

大野智子さんの人気はやはりここでも絶大だった。開演前に多くのブエノスアイレスのファンが挨拶に楽屋に訪れ、それをこなすだけでも大変そうw。聡明でチャーミングな彼女はどこでも人気者なのだ。

サウンドチェックが済んで楽屋に戻ると、会場に人がどっと入場。あっという間に300人の座席がうまっていく。かなり年配の人たちが多い。28年間欠かさず来ているという常連のおじいさんたち。このJazzlogiaに出演できることはかなり凄い事のようだ。





大野さんとRicardoの息のあったDUOは、初っぱなから「Liber Tango」で幕を開け、観客たちも大喜び。大野さんのオリジナル曲「la Americana」では説明付(彼女の大好きなエンパナーダのレストランの名前)で会場が大受け。みごとなパフォーマンスが繰り広げられていた。そしていよいよ私たちが喚ばれ、ステージに・・・。

「今日が一番緊張感があったな。」と利樹。Rioは怖いくらい落ち着いていた・・・(苦笑)。


by 高野

ステージでいきなり大野さんに「RioはRio Gallegosで1年間勉強してきました。」と紹介されると客席がオオ~とどよめくw。「何か次の曲の説明をスペイン語でしてくれない?」とふられる一幕もあったりして・・。



前回も演奏した2曲だったので、さほど緊張せずに楽しく演奏させて頂いた。最初に「Oblivion」のソロを吹き終えた途端、ドカーンという感じで拍手がわき上がったのが嬉しかった。やはりこういう環境で演奏できるって幸せな事なんだな~。いつか私も自分たちの音楽をこういう場所で演奏してみたい!とムクムクと意欲が沸いてくる。

演奏終了後に会場の出口へ行くと待っていた観客たちが次々にサインを求めてくる。

「あのOblivionのあなたのソロでずっと涙が止まらなかった。」と言ってキスしてきたお姉さん。
「メキシコにもぜひ来てください!」と若いメキシコ人の可愛い女の子にも抱きしめられ・・・。

常連おじいさん3人組が「Fuego!!(あなたは火のようだ!)」と言ってぎゅっと抱きしめてくれたので、こちらもほっぺにチュ。

「ありがとう。でも、Fuegoじゃなくて<Passionaria>ね。」と言うと
「おお、そうだ、そうだ!!passionaria!!」とみんなが賛成してくれた。(自分で言うかw?)

持って行ったCDも即完売。いや~~、こういう事がミュージシャン冥利に尽きる。幸せものです、ハイ。

数々の素晴らしい体験をさせてくれた大野智子さんには本当に本当に感謝。彼女は明日の朝NYへ戻るけど、また7月に池袋Apple Jumpでご一緒します。ありがと~~、日本で会えるのも楽しみ!!大好きなエンパナーダはないけど、ご馳走するからね~~~!!



Viva! Sessiones /気のいいレゲエ仲間たち

2012年06月12日 | ライブとミュージシャンたち
てくてくと楽器担いだTReSがDefensaを行く・・・・。Dorego広場は最初に来てすぐに見つけた、素敵な市場のある場所。近所だから29番のバスを待つ間についちゃうよ、といいながら歩く事になった。(自分でもあきれるくらい元気だ。)

金曜に大きなコンサート(このバンドの10周年)を控えているレゲエバンド
「Sessiones/セシオネス」。これもまたまたプロデューサーMartinの紹介でどうやら私たちも参加するらしいのだがどんな事になっているのかさっぱりw。

今回もまた何の予備知識もないまま、楽器持って来て一緒に演奏できるよ。というMartinの誘いにのってホイホイとTReSで出陣。断ったらミュージシャンが廃る、とばかりに。アグレッシブだな~と自分でもあきれるけど、こうなりゃMartinを信じるしかない。

セッティングの途中だったが、誰が誰だかさっぱり。リーダーのギターリストRucianoをMartinに紹介してもらうと


「やあ!君たちの演奏をyoutubeで観てるよ!今日は来てくれてありがとう。」ともの凄く優しい笑顔でほっぺにチュ。いい人がにじみ出ているナ~。


ホーンセクションはテナーとトランペット。テナーのお兄ちゃんがいろいろと親切に演奏する曲のテーマをその場で私たちに教えてくれるけど、そんなにいっぺんに覚えられないよ(涙)。

「本番で横で聴きながらあわせるね。全部は覚えられないから。」と私が言うと「OK、Bbの譜面ならあるから好きに吹いていいよ。」そんな話をしているうちに、あれ?気がつくといつの間にか本番になっていた。



今日は全く告知なしのライブで、観客も関係者がほとんど。だから和気あいあいの楽しいムード。ステージが高いのだけれど、ドラム、ギター2本、キーボード、ベースが乗ったら目一杯。ステージの下に私たちホーンセクションとパーカッション。結構大所帯だw。

2,3曲参加すればいいのかと思いきや、いきなり1曲目からBbの譜面を見ながら適当に合わせながら・・・気がつけば全曲演奏していた。トシキは流石にベースがいるので、ラストの3曲に参加。


ベーシストが懇切丁寧にトシキにパターンなどを教えてくれる。なんて良い奴!!

次々に全く知らない曲の譜面が...汗。こりゃ、初見のいい練習になるな、と思いつつ、時々まわってくるソロも楽しく吹かせていただく。ヤンヤの喝采。1曲終わるごとにバンドメンバーたちも大喜びで私たちに拍手を送ってくれるのだ。こんなに気持ちよく演奏させてもらえることはめったにない。

Rucianoのオリジナルはギターリストだからか、シャープが5個とかフラット6つとか、やたらに難しいキーが多いけど、コードは複雑じゃないのでソロも好きなだけ思い切り吹ける。譜面もBbだったけれど、横でTpとTsのお兄ちゃんたちが親切に手取り足取り教えてくれる。

Sessionesのメンバーのみんな優しい事と言ったら・・・。いや~、Sessiones、最高ですw!20曲以上、全て参加させてもらい、あっという間のライブ終了。


Martinとルシアーノとかんぱ~い!

ルシアーノが嬉しそうに

「今度の10周年コンサートにぜひ参加してほしい。できれば明日、スタジオでリハーサルがあるからそこにも来てくれないかな?」

という事で、断るはずもなく「じゃあ、明日ね!」と彼らと別れ帰宅。ふ~~~、今日も長い一日だったけど楽しかった。金曜の本番が待ち遠しい。

Festejamos nuestro
10 aniversario
Viernes15/06 22hs
Buenos Ayres Club - Peru571 $30

www.sessionesreggae.com

天使たちとボートに乗るの巻

2012年06月11日 | ライブとミュージシャンたち
またまためまぐるしい展開の日曜日だった。あまりにいろいろありすぎてブログに全部書く時間もない。ひえ~~~。パワフルな街だ!(って私たちがパワフルに動いているからw?)

昼からMartinが2人の娘たちを連れて我が家に迎えに来てくれた。車の中に可愛らしい天使たちが乗っていた。きゃあ~~~食べちゃいたいくらい!!




彼女たちは私のMaravillaのCDを大変気に入ってくれたようで、ちゃんと「Sachi,Toshiki,Rio」と名前も覚えていてくれ、7歳と4歳にしてはずいぶんとおしゃまさん。少しだけ英語も使えるお姉ちゃんMagraと,私に一所懸命スペイン語を教えようとする妹のMaila。Martinのセダンに大人4人子供2人のぎゅうぎゅう詰め状態。そのおかげでスキンシップもとれてすぐに仲良しw。

「Tigreというあたりのデルタ地帯に自分のボートがあるから乗りに行こう!」と毎週末にボートに乗りに行くというMartinに誘われ、ブエノスアイレスから1時間くらい車でドライブ。




自分のボートまで届けてくれる渡し船のおじさん


つながれたボートの中でみんなでママ手作りのサンドイッチやお茶、ワインなどのんで2時間くらい過ごしてから帰宅。帰りは渋滞に巻き込まれ、車の中ではぐったり。でも天使たちからもらったお手紙に心も軽くなる・・・。


コラソン(ハート)に切った手作りのカードが入っていた。(ちなみにトシキ、Rioに宛てたものはトンボのカード)


Martinが「じゃあ、あとで。」と娘を連れて家に戻って行った。そう、このあと10時からレゲエバンド「Sessiones」がリハーサル代わりのライブをDorego広場のCafeで行うので、それを観に行く事になっていた。ところが、戻ったMartinから連絡が入り

「楽器持って来てくれない?一緒に演奏できるから。サウンドチェックは9時だからね。」

ええ?うっそ~、と思いつつも、『こうなったら受けて立とうじゃないの。』という気持ちで一杯w。疲れ果てた体をシャワーで一端リセットしてからDefensaをみんなで歩いてお店に向かった。(つづく)



忘却の彼方/Oblibion

2012年06月09日 | ライブとミュージシャンたち
NotoriousはCDショップの奥にあるジャズレストラン。さらに奥に奥は中庭がある、良い雰囲気のお店だった。しかし、80ペソのミュージックチャージはこちらでは破格値。一体全体お客様がどのくらい来るのだろう?と心配していたら、超満員。さすが、大野さんの人気!!

大野さんのピアノは華麗!の一言。力強いタッチでぐいぐいと聴く人たちを引き寄せていく。長年NYで頑張って来た堂々としたパフォーマンス。スペイン語、英語、日本語を上手く使い分けながら饒舌なMCにも関心してしまう。しかも美人だし!!

ギターのリカルドは好々爺といった感じで、ネックの先がないギターを使っているところが小畑師匠に似ているのでとっても親近感w。かなりのテクニシャンで大野さんの軽快なリズムの曲やバッハをアレンジした曲もさらっとこなしていて、二人の気の会ったみごとなDUOを堪能。ラスト2曲で私たちが喚ばれ、ピアソラのOblivion、Maravillaを披露し、満員の観客たちがとても喜んでくれた。




特にOblivion[忘却]は本場でもあるし、演奏していてなんだか感無量。ああ、ピアソラの曲をアルゼンチンの人たちに聴いてもらえるなんて・・・・。

演奏後も次々に「明日はどこでやるの?」と質問攻め。ネームカードとかをこういう時に作っておけばよかったな~なんて毎回思うのだが、学習できない私。トシキが名刺作って持っていたけど、この前全部財布ごと盗まれちゃったしな~。それでもFaceBookで私を探し当てて友達申請してくれる、FB大好きアルゼンチン人の多さにびっくり。

さあ、この調子で火曜もJazzlogiaという劇場で無料コンサート。300人くらいの大きさらしいけど、楽しみだな~。大野さん、誘って下さって本当にありがとう!


日本の裏側で乾杯!

2012年06月08日 | 
昨日はNY在住の美人ピアニスト、大野智子さんがブエノスアイレスでCD発売記念ライブを行う為にアルゼンチンにやってきた。

彼女のお気に入りのエンパナーダ屋「La Americana」に連れて行ってもらう事になっているが、待ち合わせ場所になかなか現れない。連絡もとれず、どうしよう・・・と途方にくれて3人で交差点の角に佇んでいると、よく知った顔。あ!ダニエルだ~~~!

ダニエルは大学が終わってから街の空手道場に通っているのだ。そこへ行く途中だったらしく・・・「Que casuaridad!!/なんて偶然!」

なんだかこんな人ごみでダニちゃんに会えるなんて!と熱い抱擁を交わし、彼はまた空手へ向かって行った。

さあて、大野さんとうまく会えるのか知らん、と大野さんが宿泊のホテルを探しにウロウロ。しかし、それも見つからず・・・もう一度待ち合わせの交差点にもどると、そこに大野さんの姿!!良かった~~~!とまたまた熱い抱擁。日本ではこんなことめったにしないのに、海外にいると抱擁したりほっぺにキス、って凄く自然にできてしまう。なんでだろう?

大野さんは以前からNYのミュージシャンとこちらに演奏に来たり、レコーディングを行ったりしている関係で今回もブエノスアイレスに在住のギターリストRicard LewとのDUOを行うことになっていた。ちょうど私たちのスケジュールとタイミングがあったので「じゃあ、ブエノスでも一緒に演奏しましょう!」

とりあえず本日のNotoriousというジャズクラブでちょこっとお邪魔する事に。そして来週火曜日はJazzlogiaという劇場で無料コンサート、この2本だけだが、偶然が重なった素敵なライブになるに違いない。楽しみです。

彼女のお気に入りのエンパナーダ屋は肉汁がたっぷりでめちゃくちゃ美味しかった。好きで好きで曲名までここのお店の名前つけちゃったの、というだけありますねw。本当に御馳走さまでした~~~!





彼女と別れてから、近所のヒロ&マサのお宅へ。彼らは週末にウルグアイに小旅行にでかけ、私たちと同じ日に大変な目に遭われたりしたそうだけど、とりあえず御元気そうでよかった。

ウルグアイでしか売っていない卵の黄身のようなものを飴でコーティングしたお菓子(めちゃくちゃ好き!)

ウルグアイでも作っているところが1つしかなくなっちゃったそうですが・・・

や、モルシーシャドゥルセ

アサードで食べる血の塊のようなソーセージにレーズン,ナッツなどを練り込んだもの

ビールなどお土産を私たちの為に買って来て下さっていたのだ。しかも、こちらでは大変貴重なマーサお手製の魚料理や、ヒロさんが作った「イカめし」などの手料理までお土産に持たせて下さり・・・筆舌に尽くしがたいほどの感謝。なんだか、実家がここにもできたような温かな気分で帰宅の途についたのだった。


Palermo散策

2012年06月06日 | 
ダウンコートを持って来てはいたけれど、こちらに到着した当初はまったく必要なく秋の気配漂う過ごし易い温度だった。しかしここ2,3日で一変。リオ・ガジェゴス用にとっておいた手袋、ダウンを早くも着用。ああ、この調子でリオガジェゴスの寒さに耐えられるのだろうか???不安だ~~~。


トシキはすっかり冬支度。我がアパートの中庭でつきあたりが私たちの部屋。


とりあえず、昨日は天気が良かったので昼にパレルモまで散策に。29番のバス(Colectivo)で行くことになった。出かける前に全員でバスの路線を確認。Hiroさんから頂いた「Guia」というバスの路線が全部書いてある小さな本一冊が頼りだ。この作業が大変で、さあ、行こうと思ってから30分くらいは手間取るけど、少しづつバスの乗り方がわかってきたのが嬉しい。なんたって20円くらいだからねw。バスの路線ごとに柄が違うのもわかってきた。到着時間なども適当だし、乗り場も番号しか書いていないし、アナウンスもない。自分で通りを判断して2ブロックごとにだいたい停車するので、降りるよ~とボタンを押して勝手に降りる。個人バスによって、内装が様々だけどジェットコースターのような運転がだんだん快感に変わって来た。しかも24時間動いているのだから凄い!値上がりせずにこのままずっと頑張って欲しいぞ、Viva! コレクティーボ!!

パレルモは日本でいうと代官山とか麻布って感じのお洒落な家が立ち並ぶ地区。ブティックを見ると・・・男物の靴だとか冬物のコートが格好いい。でも値段は1万円以上のものばかり。

「これじゃ日本と変わらないよ~、俺、Defensaでいいや。」

と堅実派の男2人はウィンドショッピングに切り替え。私はワンピースを一着購入したw。素敵な町並みをご堪能ください。



まずは29番でサンタフェ通りのPlaza Itariaに到着。ここには動物園があるが今日は素通り。






八百屋もここだとなんとなく上品。













黄昏れて来たのでそろそろ帰ろう。












深夜のクラブはニートで一杯?!

2012年06月04日 | ライブとミュージシャンたち
Martinのお誘いで昨夜は「Makena」というクラブへ。それにしても11時集合、って本当に遅くて体が辛い。Rioもかなりお疲れモードで「今日は俺は行かなくてもいいんじゃね?」と言い出した。

いつも通訳代わりにいろいろとRioに任せてきた事がかなりのストレスにもなっているようで、出かける寸前にストを起こしたのだ。今日のMartinは英語もしゃべれるから、彼に通訳を任せて俺は家で休んでいたい。一人になりたい。と。

しかもジャムセッションのようなもの、と聴くと大抵はジャズのスタンダードをやるようなものなので、スタンダードを少ししかしらないRioにとってはすごく不安な事なのだと思う。私もだけどw。

若干19歳の息子に頼りっぱなしのダメな親。でも言葉に関してはどうしようもない・・・情けないけれど、少しでもRioに負担をかけないようにするから、となだめ説得し、TReSでクラブへ向かった。やはり3人で演奏する事に意味がある。


行ってみるまでどんな事になるのかさっぱり、というMartinのお誘い。先週のNiceto Clubから1ブロック離れた場所に「Makena」はあった。日曜の深夜だから、Nicetoも閉まっていて、道路に人が一人もいない。こんな時間にクラブに人はいるのだろうか?

11時より少し前に着いた私たちをMartinが出迎えてくれた。お客様はちらほら。Nicetoほどは広く無いが、下から2階にあるステージを見上げる形になっている。ソファーがあって、オールスタンディングでもなく、適度に快適。



「俺がここに来たのは昨年デニス・ボーベルを連れて来た以来だけど、このクラブにリチャード・ボナーも遊びに来て演奏して行ったんだよ。」ひえ~~~!聴きたかったなw。

さらにMartinは「サックスのスタンドはマネジャーが持っているんだけど、彼は今ツアーに行ってしまって来週もどってくるんだ。」えええ、それじゃスタンド、今日はなし?困ったな・・・・すべてが思い通りにはいかない、これがまさしくアルゼンチン(苦笑)。

DJのお兄ちゃんに紹介され、1階のDJブースに通された。12時過ぎにショーバンドがディスコミュージックを演奏開始。トランペット、テナー,アルト、ギター、ベース、ドラムの編成。そこにボーカルが入れ替わり立ち代わり。お客が次第に集まり出して、1階のフロアが満員になっている。恐るべし、ブエノスアイレスのクラブシーン。


photo by Martin

途中でDJと切り替わり、またしばらくしてから演奏。沢山のミュージシャンたちが遊びに来ていて誰が誰だかさっぱりわからないまま、「そろそろ君たちも演奏する番だからね。」とMartinに言われ2階に移動する。ドラマーとキーボードが来ているから一緒に演奏してね。


photo by Martin


どんなピアニストか、ドラマーか、など全くわからない。そう簡単にセッションができるかな~、と不安も募りつつも「なんとかなるさ」精神で切り抜けよう、と2階に行く。ピアニストと軽い打ち合わせをステージで行う。サウンドチェックもない。それでもマイクチェックで少しだけ音を出すと下にいた観客たちがみんなイエ~イ!と喜んで見上げている。こういう環境だと自然に『よっしゃ、今日もがんばろ!』って気分になれるのはミュージシャンの性か。

この場の雰囲気を見つつ、「Simone's Ska」とスティービーの「Isn't She Lovely」をたっぷり演奏。


Rioも堂々たるもんだ。 photo by Martin

しかし、あとどのくらい演奏するのか?何をやればいいかな?と思っていたら「OK,Thank you、、、、」と進行係?の入れ墨ベーシストの格好いいお兄ちゃんが出て来て、とりあえずTReSの演奏は終了。10分くらいの持ち時間だった。

このあとも、ジャムだから入って来ていいよ。とステージ横で言われて、また他のミュージシャンたちが入り乱れジャムセッションとなった。でもどういうところで入ればいいのだろうか???と控えていると、突然、私がステージに喚ばれ、わからないままソロをとったり、トシキが入ったり、最後はRioと全員で「SuperStation」を演奏。会場も大盛り上がりで、ステージから降りて客席にもどるとみんなが一斉に「Bueno!」などと声かけてくれる。この瞬間がミュージシャン冥利に尽きる。またまたDeepな一夜だった。


「Martin、日曜の深夜なのになぜあんなに人が来るの?」
「あそこにいた奴らはみんな仕事がない奴らだからさw。」

そっか、ニートのたまり場なんだ(苦笑)。Martinが自家用車で家まで送ってくれ無事帰宅。朝4時をまわっていた。次はまた何が起こるんだろう。Martin恐るべし。



ドミンゴは楽し!

2012年06月03日 | 
ブエノスアイレスに到着してからあと1日で2週間。隣りのギター青年は突然引っ越してしまった。一緒に食事もして演奏しよう、って言ってたのにな~。何か挨拶してくれたのかも知れないけどこちらはさっぱりだったから・・・?猫も一緒に消えてしまったのが寂しい。

さて、2回目のドミンゴ。先週楽しかったDefensa通りのドミンゴのお祭りにまた出かけた。今回はしっかり財布を握りしめて・・・。このお祭り超楽しい!

大道芸人たちがずらっと並んで、パイレーツオブカリビアンのお兄さんがアクセサリー売っていたり、チャップリンがいたり、手品師がいたり・・・・そしてお気に入りのアクセサリーのおばさんにもまた会って、来週までにこんな色のを作ってくれ、とオーダーしちゃった。うふふ。2度目なので、同じ場所に同じ物売りがいる事もだいたい理解できた。

とりあえず時差ぼけが治り、ミュージシャンタイムに戻ってきている。だって、毎晩ライブ開始が11時とか深夜なんだも~~ん(涙)。毎日何が起こるかわからないまま、ミッションをクリアしながら、こちらへ来てから怒濤のように埋まって行くスケジュールをこなしているような気がする。それでも緊張感があるから疲れない。あとが怖いな~。

昨夜は「リンピア事件」の傷も癒えぬまま、2回目「TReS」@TresQuartsのライブだった。

日本人でこちらに在住の三上さん、最近私のサックスの生徒になった建築家、光嶋君の弟さん、そしてこのアパートの管理人を勤めるRocioちゃんたちが来てくれた。どうもありがとう!こちらでお世話になっているHiroさんとMasaはウルグアイに旅行中ということで今回は私たちのみでライブを行う事に。



先週であったトランペットのイヴァンも仕事帰りに駆けつけてくれて、また一緒に演奏。昨日はお客様も満員で3セットも演奏してしまった。

自称ピアニストの男性客が私たちの演奏をとても気に入ってくれて、一緒に仕事がしたい、と言ってくれたり、イヴァンもライブに誘ってくれた。そして、今月の土曜は23日(土)以外は全て私たちが演奏する事に・・・いやはや日本にいるときより忙しい(苦笑)。

今週はNYからピアニスト/大野智子さんもブエノスアイレスでCD発売記念コンサートが2本あり、そこに私たちもゲスト出演させて頂く事になっている。

6/8(金)Notorious

6/12(火)Jazz Logia ★こちらは市が主催の入場無料のライヴですが、5時半までに会場でチケットをゲットし、あらためて9時くらいからのショーに来るというシステムだそうです。

詳細はさっぱりですが、分かり次第こちらに書きますので、ぜひチェックしてみてください。

先週Niceto Clubで忘れて来てしまったサックススタンドがちゃんと舞台監督がとっておいてくれたようで、Martinが今日のギグに持って来てくれるようだ。捨てる神あれば、拾う神あり。今日もMartin紹介のクラブギグに喚ばれている。DJとライヴを交互に行って行くショーらしい。今夜もまた凄い事が起きそうな・・・・・予感。面白すぎるぜ、アルゼンチン!


スリにご用心!

2012年06月02日 | 
頭の傷も癒えたところで、今日も良いお天気。トシキと家の前にあるレサマ公園を散歩することに。

なかなか広くて美しい公園。週末には古着屋市場が開かれていた。どれもこれも汚い服が多いけど買う人いるのかな~、と思いながらもトシキがメモ帳を買ったので、ついでに姪っ子へのお土産にプーさんのシールを一つ購入。






サッカーをする少年たちを見たりして、公園を一回り。家にもどる途中でトシキが

「あれ?背中に何かついてない?」

よく見ると、鳥のフンのようなものがべっとり。あれあれ、と上を見上げていたらおじさんが親切そうにやってきて、チリ紙をくれた。

「Gracias!」
「ほらあそこだよ。」と木を指差している。

「あら、あなたもよ!!」

と違うおばさんがやってきて私の髪の毛などを指さしてしゃべっている。

「Limpia! (綺麗にしなきゃ!)」

えええ?私も?と思いながらも髪の毛を触るとべっとり。やだ~~~、全然気がつかなかった。このまま家にもどるわ~。と自宅がすぐだったので慌てて一人で引き返した。トシキは黒いシャツだったので、それを脱いで「俺はあとから買い物して帰るよ。」と別れた。

家に帰っていそいで来ていた服を洗ったり髪の毛を洗っているとトシキが帰宅。

「今スーパーに行ってお金払おうとしたら財布ないんだよ。財布忘れて行ったっけ?」
「え?さっき、メモ帳買ったじゃん。」

ここでさっきの「リンピア事件」は一連のスリの手口なのだという事が判明。ひえ~~、あんなに人のよさそうなおじさん。後から来たおばさんもグルだったのか・・・。

NYで怖いところに3ヶ月住んでいたときにも一度もこんな事なかったけど、やはり気の弛みが顔に出てしまっていたのだろう。あちらから見たら良い「カモ」に見えたに違いない。これからは気を抜かずに気をつけていこうと反省。

Rioは「財布くらいで済んでよかったよ。」と一言。さすが、Mr.Optimist!!

しかし、15000円ほどの被害。カードは速攻で止めたけど、ショックは大きい。とほほ。