ドイツ産やベルギー産の輸入ビールが注目され、日本でも酒税法が改正(1994年04月)されて、年間製造量が60キロリットルに引き下げられました。これによって、少量生産の地ビールが誕生した訳なんですが、これが第一次地ビールブームなんですが、その後、沈静化します。
現在というか、2010年頃からは、地ビールではなくてクラフトビールと呼ばれるようになる訳なんですが、これは2018年04月に行われた酒税法の改正によるところが大きいと思われます。それまで、麦芽比率67%以上という制約があったものが50%以上に引き下げられました。加えて、水、ホップ、麦芽以外の副原料は、米、トウモロコシなどに限られていましたが、果実や香辛料が使えるようになりました。これにより、様々なテイストのクラフトビールが造られるようになったわけです。
うんちくは置いておいて、今回はクラフトビールとフェアトレードワインの店、『リビジャ(Lipija)』です。もともとは、東淀川区の相川に店があったらしいんですが、今回、太子橋今市に移転してきたようです。
これが、店の前にある看板。

これが、暖簾です。店内は、まさに自宅を改造した感じで、たぶん店長だと思われるのですが、トイ・プードルがいます。国産生クラフトビールが4種類。海外産クラフトビールは、瓶&缶ですが、いろいろと取りそろえられています。フェアトレードワインは、南アフリカ産のオーガニックなものが取りそろえられていますが、クラフトビールほど多品種の取りそろえがあるわけではありません。

まず一杯目は、無難な国産のビールを飲んだような気がしますが、画像が残っていません。色々なビールを味わうのは楽しいんですが、やはり一杯目はピルスナーを選んでしまいます。あるいは、セゾンですかね。セゾンは、ベルギーで作られる夏だけのビールなので…。
今回は前置きが長いですが、画像が残っている最初のビールがローグの"6 HOP IPA"です。ローグというのは、スターウォーズのスピンオフ作品『ローグ・ワン』のタイトルとしても使われたとおりで、『ならず者』の意味です。どうやら、社長のこだわりが有るのではないかと思ったりはしますが、よくは分かりません。名前の通りで、ホップが6種類使われています。たぶん、ジョークと思われますが、アルコール度数が6.66%です。さすがにIBU(Inernational Bitterness Unit)を66にコントロールすることは出来なかったようですが…。もともと、アメリカン・ホップは柑橘系の華やかなフレーバーがあって、これはサントリーモルツとキリンラガーを飲み比べれば、すぐに分かると思います。

先にフードを出しておきましょう。

店長はトイ・プードルと思われるんですが、なぜか箸置きは猫でした。

こちらは自家製マリネだそうです。

さて、画像のある2杯目です。余談ですが、ここに至るまでに、ワインを2杯飲んでいますが、画像はありません。ブリュードッグの『ホームカミングアメリカンIPA』です。そもそもを考えれば、アメリカでIPAを作る意義があるのかという議論になるかと思うんですが、その話はしないでおきましょう。メンソールごときでは、アメリカン・ホップは柑橘系のフレーバーくらいにしか分からないんですが、クラフトビール好きによると、このビールからはグレープフルーツとかレモンのフレーバーが感じられるそうです。アルコール度数は7.5%でちょいと高めなんですが、苦みもそれほどではないので、クラフトビールを飲み慣れていない人にもお勧めです。

チーズ盛り合わせです。なぜチーズ盛り合わせがあるのかというと、ワインを飲んでいたからです。はい…。

画像のあるビール3杯目ですが、アンカーブリューイングの『フォグブレイカーIPA』です。サンフランシスコのビールなので、霧に包まれたサンフランシスコをイメージさせる、酵母を残して少し濁りのあるビールです。日本酒にも濁り酒がありますが、あんな感じです。メンソールの経験で行くと、酵母入りのビールは、そうでないビールに比べて若干の甘みがあるんですが、その分、悪酔いしやすいような気がするので、あまり大量には飲まないことにはしています。でも、旨いですからねぇ

(参考)
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リビジャ