大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

kamoshiya kusumoto(醸造酒バー&創作料理/福島)

2006年12月30日 20時48分27秒 | 洋酒系(バー、ワイン)
 店名の後半(kusumoto)から判るとおり、楠本さんの店。前半の"kamoshiya"は『醸し屋』のことで、要は醸造酒しか置いていない店。醸造酒なら、スパークリング系を含めてワイン系、日本酒系、シェリー系などが取りそろえられている。ビールサーバは二つあって、ペールエールとスタウト。隠れ家的な店なので、福島ジモピーでも行き着けない人がいるかもしれない。

 さて、扉を開けると、うってかわってセクシーな空間が広がっていてびっくりする。カウンター9席と奥に小さな4席のテーブル席があるだけのスモールサイズな店なんだけど、ゆったりした空間なので、そんなにキャパシティの小さな店とは思わない。扉を入ってすぐのところがキッチンになっている。完全なオープンキッチンというわけではなく、微妙に隔離されている。二階部分がワインセラーになっていて、1,500本がストックされているらしい。

 突然、スタッフが二名止めてしまったそうで、現在はアラカルトでのオーダーを受け付けておらず、コース料理のみとなっているが、フードは不要で飲むだけでよいということであれば、問題はない。いずれ新しいスタッフが入れば、アラカルトでのオーダーも復活するつもりだとのこと。

 メンソールはすでに食事は済ませていたし、十分に飲んでいたので、フードは手の空いた時にでもということで二皿をオーダーして、あとは飲む方に専念した。今年のメンソールのテーマは日本酒なので、この日もまずは日本酒。日本酒といえば燗なので、とりあえず燗が出来るかどうか聞いてみると出来るとのこと。えらい。しかも、とっくりを湯煎した状態で出してくれるので、飲み終わるまで冷えない。酒器の方は、複数の中から選べるようになってはいるんだけど、ガラス、金属、陶器と、素材の異なる酒器が三種類並べられ、その中から選ぶことが出来る。うむ、旨い。米麹の香りがしっかり伝わってくる。

 二杯目はシェリーを飲んでみた。オーダーしていたフードの一つめができあがって、それが鹿のカルパッチョだったので、赤ワインにしようかと思ったんだけど、何となくシェリーにした。普通、シェリーをオーダーすると何も聞かれないままにフィノとかマンサニーニャが出されるが、ちゃんと「どんなタイプになさいますか?」と聞いてくれる。メンソールはアモンティリャードと答える。で、鹿のカルパッチョ、旨かったです。肉の弾力もいい感じだし、噛むほどに旨みがしみ出してくる様な感じ。

 その後、やっぱり赤ワインかということでワインを飲んでいたら、二品目が…。鯖鮨なんだけど、酢飯ではなく、アンデスイモが使われている。メンソールは、鮓は出されたらすぐに食べてしまう癖がついているので、一口で鶏食いしてしまった。二切れあったので、やっぱり赤ワインよりは日本酒だろうということで、再び日本酒に戻る。出されたのは濁り酒で、かなり濃厚。しかも、酒器が独特というかなかなか楽しめる。

 店の雰囲気がものすごくいいので、気軽にいっぱいのみに立ち寄るというよりは、決めのデートで使いたいかもしれん。フードの方は、鹿肉のカルパッチョがあったり鯖鮨があったりで、無国籍料理というべきか。何度か通いたいけど、その前に彼女見つけないとね。



(店  名) kamoshiya Kusumoto(かもしや くすもと)
(ジャンル) 醸造酒バー&創作料理。
(所 在 地) 大阪市福島区福島5-17-14
(電  話) 06-6455-8827
(営業時間) 18:00-25:00
(定 休 日) 月曜日&第一日曜日



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むてんかぼう基(鮮魚系居酒屋/福島)

2006年12月30日 16時29分04秒 | 居酒屋系(日本酒&焼酎)
 訳あって、プレオープンに招待され、それ以来、週一のペースで通ってる、高知県室戸産の鮮魚と、日本酒の取りそろえがセクシーな店。

 カウンター六席、小上がり八席のスモールサイズな店ながら、お勧めのメニューは、その日の仕入れによって書き換えられる。たまに、メニューに載せられていない秘密のメニューがあったりするので、気軽に大将に訪ねてみるのが吉。日本酒は約70種類、焼酎は約30種類、他にワインなども取りそろえられている。

 メンソールは、メニュー最上段に書かれている日替わりのお勧めメニューからクエの作りをオーダーする。続いてはハガツオの作り。クエと言えば鍋でしか食べたことがなかったけど、作りも絶品。ハガツオというのは、いわゆる鰹よりも若干スリムな体型。鋭い歯があるので、歯鰹という名前らしいが、実は鰹の仲間ではなくイソマグロの仲間に近いらしい。大将曰く、新鮮なハガツオの作りは、カツオの作りを凌駕するが、古くなると独特の薬品臭が出るので、新鮮でなければ食べれないらしい。要は、漁師でなければ食べれない美味だそうだ。続いてオーダーしたのがマンボウ。メンソールは、なじみの鮨屋で、何度かマンボウは食べたことはある。鶏ささみ肉に似た繊維があって、手で裂けたりする。それほど味の濃い食材ではないので、キモと和えるとかポン酢で食べるかだと思う。でも、珍味であることには変わりない。ヒラメの作りや初体験のトビウオの作りも味が乗っていて旨い。

 日本酒や焼酎のリストはないので、好みを伝えて選んでもらうか、大将にお任せしてしまうと言うのがよいと思う。女将にセレクトを任せると、初球からヘビーテイストな日本酒が用意される。逆に、食事の後半に入ったら女将にセレクトしてもらうのもいいかもしれない。なお、日本酒は燗をつけてもらうことも可能。純米酒や吟醸酒は冷やで飲むべしとの風潮が強く残ってるけど、しっかり造られた純米酒や吟醸酒は、燗をつけても崩れることなく、温度によって様々な表情を見せてくれる。逆に、本醸造酒などは、燗をつけるとアラが目立ってしまう。メンソールは、本醸造酒こそ燗をしてはいけない酒だと思っているし、このあたりは、安い赤ワインは室温で飲むより冷やして飲んだ方が美味しいというのと同じだと思うんだが…。
 
 続いては、鯨赤身肉を使っての、すき焼き風。土佐の家庭料理らしい。これが旨いんだわ。大将が即興で作ってくれたもので、普段のメニューには載せられていない。

 日替わりお勧めメニュー以外には、一夜干しなどの焼き物メニューもあり、飲兵衛にはうれしいはらんぼ、豆腐のみそ漬けなどの酒飲み御用達の定番メニューも豊富にそろっている。『むてんかぼう』と謳っているだけあって、素材はもちろん、醤油やわさびといった調味料に至るまで無添加にこだわっている。

 メンソールの今年のテーマは日本酒だったけど、そのテーマを締めくくるにふさわしい店といった感じ。大将と独特のキャラクタを持つ女将との掛け合いもおもしろいので、ぜひカウンターに座ってほしい。大きな店ではないので、予約が望ましい。多人数の場合は、予約すれば鍋料理などにも対応してくれる。



(店  名) むてんかぼう 基
(ジャンル) 鮮魚系居酒屋
(所 在 地) 大阪市福島区福島7-5-10
(電  話) 06-6450-0086
(営業時間) 17:00-23:00?
(定 休 日) 日曜日




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luv wine(ワインバー/天満)

2006年12月24日 22時30分35秒 | 洋酒系(バー、ワイン)
 グランドオープンしてまだ二ヶ月くらいのワインバー。露天をイメージできる店を目指していたらしく、角地で三面が解放されているリッチは、マスターのイメージに合致したらしい。店内には軽自動車があるのも、店内ではなく店外をイメージできるようにと言う趣向らしい。カウンターが出来たのもごく最近のことだと思う。寒い時期には、ビニールカーテン様のもので囲うけど、暖かくなったらこれは使わないとのこと…。

 さて、すでに食事を済ませていたメンソールは、カウンターに立つ。マスターによると、一週間ごとにテーマとする国を変えるらしい。メンソールがいった週のテーマはフランスだったので、ラインナップされているのはフレンチワインばかり。確か、赤がボルドーで四種類、白はブルゴーニュで同じくらいの種類があったと思う。メンソールは赤を飲むつもりだったので白ワインについての説明が右の耳から左の耳に通り抜けたので覚えていない。逆に、通り抜けずに残ったのが、パヴィヨン・ルージュの1997年。第一級格付けを持つ五大シャトーの一つ、シャトー・マルゴーのセカンドラベル。これがボトル13,920円。グラスでも飲めて1,800円。ををっ、と思いながら、メンソールはとりあえずグリヴィエール1999(600円)をオーダー。続いてプピーユ2002(900円)をオーダーしてみる。

 フードの方は、チーズをはじめとしてバゲッド(200円)やチキン&トマト&ブルーチーズのパピヨット(980円)など軽食が中心。メンソールはAOCのカマンベールをオーダーしてみる。カマンベールというと、単に白カビのチーズと思われてるけど、AOC(原産地呼称統制)があるので、シャンパーニュ地方の発泡ワインのみシャンペンを名乗っていいのと同じように、ノルマンディ地方のカマンベール村で作ったもの以外はカマンベールと名乗ってはいけない。もちろん、厳格に伝統的な製法を踏襲しないものは、カマンベール村産であってもカマンベール・ド・ノルマンディとは名乗れない。

 メンソールは最後のオーダー、パヴィヨン・ルージュをオーダーする。昨日抜栓したものと未開封のものがあるが、どちらがいいか聞かれる。ををっ、罪なマダムだ。それを聞かされたメンソールが、二種類、つまり二杯をオーダーしないはずがなかろう。今日抜栓したものは、上立ち香が華やかだ。花の香りがして、軽くジャムの香りがして、ちらり鞣し革の香りがする。口に含むと、若干酸味が強くてバランスが悪いような気がする。対して、昨日抜栓のものは、香りはおとなしく控えめ。酸味が消えてバランスが良くなっている。もう少し手のひらで転がしたら、もっと華やかでセクシーになると思う。

 メンソールが入店したのが、オープン直後の18:00頃。それから一時間もしないうちに満席になってしまった。パヴィヨン・ルージュも、新しく開栓しても売り尽くせるからということで新しいボトルを空けてくれたんだけど、それがよくわかる。

 実は、マスターはソムリエの資格を持っているわけではなくて、趣味が高じて店を出すようになったらしい。なので、メンソールがグラスを傾けて、色を確認し、くるくる回して香りを確認し、レトロオルフェクションをかましたりしていると、かなりのエキスパートだと勘違いされてしまった。いやー、知ったかぶりが得意なだけですって…、と言ったけど信じてもらえなかった。



(店  名) luv wine
(ジャンル) ワインバー
(所 在 地) 大阪市北区池田町5-8
(電  話) 06-6881-1707
(営業時間) 18:00-24:00
(定 休 日) 日曜日
(ウ ェ ブ) http://lovewine.info/
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バッテンよかとぉ(串焼き/天満)

2006年12月24日 21時03分56秒 | 
 JR天満駅の少し北側に、『マッスルホルモン』という串焼きホルモンの店があって気に入ってたんだけど、そのさらに北側に『バッテンよかとぉ』という、やはりホルモン系串焼きの店が出来たようで、ちょっと気になってた。『マッスルホルモン』のように、ふらっと一人で入りにくい店だったので、開店時間をチェックして17:00のオープンと同時に入ってみた。

 店は外から見るよりも若干広く感じられる。照明も自然な感じ。チェックしてみたら、白熱級とかダウンライトとかのカクテル照明になってる。極めつけはワイングラス&ジョッキで作られたシャンデリアか。カウンタ席もあり、大テーブルもあり、通常のテーブルもいくつかある。通常のテーブルと言っても、ビールケースを重ねたものの上に板を置いたといった感じのものだが…。

 まずはビールをオーダーする。メニューはラミネートされたものが置かれていて、片面がドリンクメニュー、もう一面がフードメニューとなっているが、そのほかに人気商品をランキングした黒板メニューもある。店長お勧めのメニューにはマークが付いているので、そのあたりを重点的にオーダーしていく。まずは、三大名物の一つのシロ。造りのお勧めを聞いてみると、やはり三大名物の一つである馬刺しがサジェストされた。メンソール的には、馬刺しにはやっぱりコーネがほしかったりはするが…。あとは、こめかみ、ひまわり軟骨などをオーダーす。ひまわり軟骨というのは、豚あばら骨の軟骨らしいが、下処理されていて、ウルテ(牛の仏の軟骨)とよく似た食感になってる。

 串焼きメニューは、牛&豚系、鶏系、巻物系(素材を豚バラ肉で巻いたもの)、野系(野菜系)、海系に分かれている。つくねとか四つ身(鶏もも肉)などもあるので、ホルモンが苦手な人がグループにいても問題なく楽しめると思うし、キムチ、らっきょなどのサイドメニューも充実してる。

 メンソールは、名物マークの付けられたメニューを狙ってオーダーしてたんだけど、その中で『せんぽこ』なる料理があったので、オーダーしてみた。中華料理の回鍋肉によく似た感じの料理なんだけど、回鍋肉が味噌味なのに対して、砂糖&醤油味のような感じ。多少味噌も使ってあるかもしれない。肉は豚肉の代わりにコリコリ(大動脈)が使われていて、キャベツだけでなく白菜も使われている。で、この白菜が、何となくキムチのような味わい。めっちゃビールが進む一品。

 串焼きにはビールもいいけど、やっぱりホッピーもいい。何も言わずにホッピーとオーダーすると、ジョッキに氷&焼酎と、ホッピーボトルが用意されるので、氷が嫌いな向きには、先に氷抜きのホッピーとオーダーした方がいい。メンソールの目を引いたのが『桃井かおり』というカクテル。たぶんピーチのリキュールをメインに使ったピンク色の甘ったるい、桃井かおりをイメージさせるものだと思ったんだけど、さにあらず。ピーチリキュールのウーロン茶割りという、かなり硬派なカクテルで、さほど甘くもない。

 店員も威勢が良くて礼儀正しく、よくトレーニングされていると思う。あとで知ったところによると、この店は、焼き肉『どん2』のプロデュースらしい。マニュアル偏重主義とかに対して批判的な向きもあると思うけど、スタッフ全員があるレベル以上の接客術を身につけていることについてはすばらしいことだとは思う。具体的な店名は挙げないけど、料理は美味しいけどスタッフが気に入らないから二度と行きたくないという店もいくつかあるしね。


(店  名) バッテン よかとぉ 天満店
(ジャンル) 串焼き
(所 在 地) 大阪市北区天神橋5-6-3 クニイ建物ビル一階
(電  話) 06-6135-1655
(営業時間) 17:00-24:00
(定 休 日) 無休
(店  主) 川崎敬三
(ウ ェ ブ) http://www.genki-factory.com

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ひらかた仙亭(和食/枚方)

2006年12月22日 17時31分41秒 | ジャパニーズ
 今年のテーマは小皿料理と言うことだったので、ちょっと崩した感じなのかと予想したんですけど、全体を通してみると、しっかりと和食の流れを踏襲したものであったと思います。各所で遊び心が見え隠れしてましたが…。
 
 食前酒は柚子酒。例年、食前酒には氷が入ってて冷たく仕上げてはあるんですけど、忘年会というとどうしても全員が着席するまでに時間がかかったりするので、食べ始めるまでに氷が溶けてしまって、肝心の食前酒が薄くなってしまうと言うことがあったっりします。このあたりがあまり好きではないので、メンソールは着席するとすぐに、食前酒から氷を抜いてしまい。乾杯までの間に薄くならないようにしたりしてます。今回は、湯桶を使っての燗酒でしたので、そうした心配は無用で、燗をされてふくよかに脹らんだ柚子酒の香りを楽しむことが出来ました。
 
 先付けはクルミ豆腐にモツァレラチーズの白和えを乗せたもの、他にもミニトマトやキウィのデコレーションが美しく、コーンフレークを使ったクリーム餡がかけられているので、デマって出されるとデザートに見えたりします。クルミ豆腐の方は、見た目はごま豆腐に見えるので、最初はごま風味を控えめにしたごま豆腐かと思ったりしました。
 
 珍味として出されたのが、筋子の西京漬け、刻み柚子。
 
 作りとして出されたのがホタテ貝の昆布締め。姿作りなので、ヒモもキモも付けられています。添えられているのは煎り酒。メンソールは、造りに醤油をつけるのがあまり好きではないし、ちょっと塩味が足らないかと思ったときは、箸の先に醤油をつけて造りに移すといったことをします。つまり、一滴も使ってないんですけど、それで十分に醤油の味はわかるし、造り本来の味も楽しめたりします。小皿に入れた醤油にダイレクトにつけたりすると、醤油の味しかしない造りのようなものができあがるだけだと思ってます。それに対して、煎り酒は貝類や白身魚の造りとの相性は抜群だと思っています。煎り酒の作り方については、Googleなどで検索すればすぐに判ると思います。仙亭での特徴は、梅干しを焼いて香ばしさを出していることと味醂を使わないことだと思います。自宅でも簡単に作れますし、(煎り酒)+(醤油)で減塩醤油として使うことも出来ます。メンソール的には、ぜひ刺身醤油として使ってほしいですが…。
 
 吸い物が蓮根のみぞれ仕立て。このあたりは定番です。蓮根豆腐は、やや蓮根が粗い目なので、歯ごたえも十分楽しめます。
 
 煮物が豚角煮の粟飯蒸し。大根の含ませ煮の上に粟を混ぜた米が乗せられ、その上に豚角煮が乗せられています。さらに、銀餡がかけられ、洗い葱があしらわれています。豚角煮どんぶりを、椀という小宇宙の中で再現したという表現がぴったりではないかと思ってます。豚の角煮は嘘のように柔らかく、箸に全く抵抗せずに切れてしまいますし、粟飯の方は、何とも言えない香ばしさを残しています。このあたり、聞けなかったんですけど、蒸す前に炒ったのかもしれないです。
 
 蒸し物は甘鯛のかぶら蒸し、こちらも定番の料理ですね。ここまでは、比較的薄味に仕上げられていたような印象があるんですけど、後半一気に炸裂するというのは和食のお約束というか王道のように感じていたりはします。
 
 さて、焼き物は、牡蠣柚子釜クリーム。牡蠣のクリーム煮を作って、それを柚子の中身をくり抜いて作った器に入れ、皿にそれを網に乗せた、焼いた状態のまま今日されます。器のふたも柚子で作られているので、好みによっては、ふたを絞ることによって酸味を増すことも出来ます。メンソールは、酸味の強い方が好みでした。ここからがクライマックスの始まりです。
 
 代わり鉢として出されたのが鰻のサンドウィッチ。トマト&キュウリは定番のお供ですけど、黄身酢が使われてるんですね。
 
 酢の物としては、オレンジの釜盛り。先の柚子釜と同じくオレンジをくり抜いたものを打つわとして使っていて、合鴨ロース煮が入れられています。味付けは酢みそ。針葱がしっかり使われています。
 
 ご飯は、薬膳がゆ。例年は、このあたりになるとしこたま酔っぱらっていて、何を食べたのか、どんな味だったのかを覚えていないという状態になってました。それ以前に、ご飯ものを食べた記憶さえないという状態だったのですが、猛反省して、ここ三年ぐらいは酒量を減らし、料理を楽しむことの方にウェイトを置いています。クコの実や湯葉が使われて、香の物、塩昆布、梅干しが添えられます。
 
 最後は、果物の包み蒸し。峰岡豆腐と柿を笹の葉だったかで巻いて蒸したものです。フレンチを食べたときに、メインディッシュに焼いた柿が添えられていたことはあって、そのときはかなり感激したんですけど、蒸した柿は初体験でした。峰岡豆腐の方は江戸時代によく食べられていたおやつらしいです。砂糖、牛乳、クリーム、片栗粉を混ぜ、ラップで包んで蒸し上げたものだそうで、独特のもちもち感があります。これが不思議なことに、柚子味噌をつけて食べると、うまさが200%くらいアップします。


 仙亭での忘年会が終わったので、メンソールの一年もやっと終わったという感じです。来年もまたよろしく。たぶん、2007年も忘年会についてはこちらでは告知案内をしません。参加してみたいと思った方がおられましたら、2007年12月頃に、メンソールまでお知らせください。個人的に案内を差し上げます。



(店  名) ひらかた仙亭
(所 在 地) 枚方市大垣内町3丁目1番20号
(電  話) 072-846-3333
(営業時間) 110:00-20:30(座敷)、11:30-20:00(レストラン)
(定 休 日) 水曜日
(ウ ェ ブ) http://www2.ocn.ne.jp/~sentei/index.html
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とまり木(居酒屋/肥後橋)

2006年12月17日 21時53分59秒 | 居酒屋系(日本酒&焼酎)
 地下鉄肥後橋駅真上という超便利なロケーションであることに加えて、26:00まで営業という懐の深さ。まぁ、メンソールが22:00以降に居酒屋を利用することはまずないんだが…。

 もう少しスモールサイズな店だと思ってたんだけど、扉を開けたとたんに広がる空間にちょっと驚いたりする。18人くらい座れそうなカウンターがメインだが、テーブル席も4卓くらいはある。でも、やっぱりカウンターに座るべきか…。ただ、カウンターテーブルの高さとストゥールの高さが合ってないので、ちょっと疲れる。ドリンクはオール380円となっていて、ビールはうれしいことにプレミアム・モルツ。焼酎も何種類か取りそろえられているし、ウィスキー、ワイン、日本酒、シェリー、ブランデーなどもある。

 フードの法は定番のおでんがメイン。他に、佐賀牛のしゃぶしゃぶや刺身などもある。しゃぶしゃぶの方は脂がのっていて旨いが、刺身の方は赤身肉を使っているところもグッド。

 この日のお勧めフードの自家製オイルサーディンをオーダーしてみたんだけど、やっぱり缶詰のオイルサーディンとは別もんだ。当たり前だけど…。ただし、オーダーが入ってから調理してくれるので、若干時間はかかる。

 カウンター高さとストゥール高さとのアンバランスさを除けば、総合的な評価は高いし、何よりコストパフォーマンスが高いと思う。


(店  名) とまり木
(ジャンル) 居酒屋
(所 在 地) 大阪市西区土佐堀1-1-2
(電  話) 06-6445-0039
(営業時間) 11:00-15:00、17:30-26:00
(定 休 日) 日祝
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ボン・ヴィヴール(鉄板ビストロ/心斎橋)

2006年12月11日 00時26分48秒 | フレンチ
 バターは入れられるだけ入れてるという話だったので、ヘヴィなフレンチが好きなメンソールとしてはかなり期待してた。当然オーダーしたのもハンバーグだったんだが…。

 全体的に軽いと思う。確かに、ハンバーグにナイフを入れたときには肉汁がどわっとあふれ出るんだけど、濃厚というわけではない。どちらかというと薄い目な感じ。肉の味はどこにあるだというのは言い過ぎだけど、バターたっぷりといううたい文句からすると唸るしかない。というわけで、もう一つの名物と言われているブリオッシュも食べてないのだ。

 店は地下一階にあって、奥に細長い感じ。カウンター席があって、反対側にはテーブル席がある。皿に奥にもテーブル席がある感じ。手渡されるメニューとは別に黒板メニューがあるんだけど、壁に掛けてあって、それが非常に見づらい位置にある。ギャルソンが黒板ごとテーブルまで持ってきてくれる店があるけど、そっちの方がよっぽど親切だと感じたりした。演出なんだろうけど、手書きのメニューを一枚、普段のメニューに挟み込んでくれるだけの方が落ち着けたりするような気はする。

 メインはハンバーグと決まっているので、それを中心に構成を考える。メインが肉なら前菜は魚にしようと考えてた。こちらは、小皿三つにタコ、マグロなどが置かれ、それぞれにフレンチな味付けを施したもの。ハンバーグは前述したとおり。メンソール的にはデザートが一番美味しかったかも…。

 マダムはかなり気のつく人で、メンソールが手を挙げて呼ぼうとする前にテーブルにきてくれる。これは長年の感なんだろうな。「お呼びになりましたか?」と聞いてくれる。もちろんまだ呼んでないんだけどね。今から呼ぼうと思ってたんだ。このあたりはすごいかも…。


(店  名) ボン・ヴィヴール(Bon viveur)
(ジャンル) 鉄板焼き系ビストロ
(所 在 地) 大阪市中央区東心斎橋1-12-19 ヴィレッジリバー鰻谷地下一階
(電  話) 06-7404-2220
(営業時間) 11:30-14:00、17:30-21:30
(定 休 日) 月曜日
(ウ ェ ブ) http://www2.odn.ne.jp/bonviveur/



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トラットリア・ピノ(イタリアン/福島)

2006年12月10日 19時00分15秒 | イタリアン
 以前、大阪タワーの西側に店があったときから知ってるんだけど、今の場所に移転してきてからは行ってなかったんだ。この日は、メンソール友人と焼き鳥を食べようと言うことで福島周辺にきたんだけど、どこも満員でたこ焼きでも食べに行こうかと話してたときに、浄正橋の交差点でキャッチされてしまった。「今日は新鮮な魚が入ってるんですよ」とか言うので、メンソールは鶏肉が食べたいんだとか言ってみたら、鶏肉もいいのがありますと言うことだったので、娘に連れられて浄正橋の交差点をなんか。『トラットリア・ピノ』へ。前回ヌーボーを四種類くらい飲んだので、今回はノヴェッロでも飲もうかなと思ったんだけど、ノヴェッロはおいてないらしい。。

 それはともかく、店に入ってトリビーで乾杯しながら、お勧めの新鮮魚介類を食べることにした。選んだのはよこわのカルパッチョとアオリイカのカルパッチョ。前菜扱いなんだけど、ボリュームはしっかりとある。メインの鶏肉は、オーダーしてないのに出てきたりした。シンプルに塩&ハーブで焼いただけという一品だけど、シンプルな調理法で旨い料理を造るのは難しい。塩加減はいいしハーブの香もいい。カルパッチョを食べてるときに、やっぱり魚料理にはビールは合わんと言うことで、ワインにスイッチ。鶏肉なんでそのまましろワインで通しても良かったんだけど、ちょっとワイルドだったので、二杯目は赤ワインにした。そのまま勢いでグラッパでもオーダーしそうになった。

 この店は、魚を丸々一匹オーダーするというのが定番なので、四人くらいで行くのがいいと思う。もちろん食欲健啖なら二人でもOKなんだけど…。この日は、シタビラメとか太刀魚とかがケースに入ってた。しかし太刀魚を一匹丸々というのは、ちらり辛いものがあるような気がしないではない。

 パンは、フォカッチャが出されるんだけど、メンソールをキャッチした娘が、「私が焼いたんですよ」とか言ってた。

 移転する前は、パスタがものすごく印象に残ったんだけど、今回はパスタ系はオーダーしなかった。でも、ガッツリ系のいい店だと思う。やっぱりワインをボトルで頼んで、お勧めのお任せ料理を食べるのがいいような気がする。ワインもグビグビだな。


(店  名) トラットリア・ピノ
(ジャンル) イタリアン
(所 在 地) 大阪市福島区福島1-2-18 北大阪ビル一階
(電  話) 06-6452-0817
(営業時間) 12:00-14:00、18:00-22:00
(定 休 日) 月曜日。祝日の場合は翌日が休み
(ウ ェ ブ) http://www.italian-pino.com/
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若(ちゃんこダイニング/北新地店/

2006年12月10日 13時59分42秒 | ジャパニーズ
 言わずとしれた、第66代横綱、若乃花の店。メンソールが行ったのは北新地店だけど、大阪では他に、道頓堀店、あべのHoop店がある。

 ちゃんこ鍋は、一人前2,600円で、深層海水塩をベースにブレンドした特製塩を使った塩鍋の他、味噌鍋、醤油鍋、チゲ鍋野四種類からセレクトできる。メンソール的には塩鍋をセレクトしたかったんだけど、同伴者の意向が強く反映されてチゲ鍋となった。

 噂では「高いで…」と聞いていたけど、ちゃんこ鍋を食べるだけならそれほど高くはない。逆に、ちゃんこ鍋にこだわってトッピング(別具材)を追加したりすると跳ね上がる。このあたりは価格設定の妙というのかな。コース料理は、食前酒から始まって、サラダ、造り盛り合わせ、天ぷら、ちゃんこ鍋、ラーメンか雑炊、デザートの構成で6,000円から用意されている。サイドメニューも豊富にそろっているので、こちらもメニューを見るだけでも十分に楽しめる。

 鍋は、サービス担当が作ってくれるので、客は手を出す必要はない。最初は器に装ってくれたりもする。店の雰囲気というか、高級感が売り物だと思うし、ちゃんこ鍋をはじめとした料理は、若干パフォーマンスが悪い目かという気がしないではない。接待とかに使うならおもしろいかもしれないが、鍋だけのパフォーマンスなら『海老蔵』が大きく水を空けていると思う。

 オリジナルドリンクとして、『六十六代』と名前の付いた麦焼酎と純米吟醸酒、『若』という名前の芋焼酎と純米梅酒がある。メンソールは、純米吟醸酒を飲んでみたけど、淡麗辛口で吟醸香もそれほど主張しない。飲みやすいと言うか一般受けする味だったかな。


(店  名) ちゃんこダイニング若 北新地店
(ジャンル) ちゃんこ鍋
(所 在 地) 大阪府大阪市北区堂島1-4-2 ビールディング北新地 三階
(電  話) 06-6456-4527
(営業時間) 17:00-29:00(月~金)、16:00-24:00(土日祝)
(定 休 日) 無休
(ウ ェ ブ) http://www.dreamark.co.jp/waka/
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LOS SITIOS(バル/阿波座)

2006年12月10日 13時11分59秒 | その他ヨーロッパ諸国
 あかねちゃんに教えてもらった店。ほぼ同時に別の人から北浜にある『ElPoniente GOZO』の伊藤店長の店だと教えられた。伊藤店長はすでに『GOZO』を退職しているらしいので、独立というか独り立ちと言うことなんだろう。

 この日は、新人セミナー修了後に立ち寄ってみた。『GOZO』はメタリックな感じなのに対して、こちらの『LOS SITIOS』は暖色系の照明を使ったドメスティックな落ち着ける雰囲気となっている。L字型のカウンターは10人くらいが立てるサイズ。他に、二人がけのテーブル席も四つくらいあった。未確認だけど、店の奥には別のテーブル席スペースがあるらしい。

 メンソールはカウンターに立って、トリビーをオーダーした。サービスの娘は山口智子似でセクシーで、この娘に会うためにだけ行ってもいいかもと思ってみたりする。

 フードの方は、タパス系メニューから唐辛子の酢漬けと鶏キモのシェリー煮込み。唐辛子の方はそれほど辛くなかった。続いて小エビとニンニクのアヒージョ。メインはウズラの鉄板焼き。つい先日、ウズラは食べたばかりだったので、ラムにしようかと迷ったんだけど、ウズラにした。バゲットをもってきてくれるので、鳥キモも、小エビ&ニンニクも、バゲットに載せて食べる。もちろんソースも全部バゲットに吸わせて食べ尽くす。なので、料理ではなくバゲットの方で満腹になってしまう。

 メニューの方はかなり本格的な料理が並んでいて、子羊すね肉のステーキとか鯛のカマ焼き、イノシシのステーキ、ハラミのステーキブルーチーズソースというセクシー路線まである。魚系だとホウボウのトマトに、ヒメチのアクワパッツァなんかもある。

 アルコール系も、カバはもちろん、スペインワインも豊富に取りそろえられているし、シェリーもペドロ・ヒメネス系以外はフィノからオロロソまでが取りそろえられている。

 『GOZO』が今ひとつ好きになれないメンソールが、一発で好きになってしまった店で、何度か通ってシェフと仲良くなって、お任せ料理を食べながらワインをボトルでオーダーするというスタイルが一番なんだろうなと思わせてくれる。要は、自分のプライベートキッチンとして使いたい店かな。すでに常連客がいるけど、その敷居は山口智子が取り去ってくれるので心配は無用。アシスタントは、『ポンテ・ベッキオ』におられた方らしい。


(店  名) LOS SITIOS(ロス・シティオス)
(ジャンル) バル
(所 在 地) 大阪市西区阿波座1-10-2 西本町エイトビル一階
(電  話) 06-6536-1414
(営業時間) 17:30-28:00
(定 休 日) 火曜日



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エスカルゴ(ビストロ/あびこ)

2006年12月09日 01時31分37秒 | フレンチ
 フランス食堂と銘打ってるけど、ビストロと言うことでいいんだと思う。商店街からはずれたちょっとわかりにくいところに店があって、テーブル席のみで全14席。シェフ一人、サービス一人というスタッフ構成。シェフによると、あびこにはフランスを感じるらしい。

 今回は6名で行ってみた。基本的にはプリフィックスになっていて、黒板メニューからメインをセレクトする。コースはAコース(2,625円)、Bコース(3,150円)、Cコース(3,625円)。今回メンソール一行がセレクトしたBコースの構成は、前菜、メイン、パン、デザート、コーヒー。Cコースになるとこれにスープが加わる。AコースだとBコースからなにかが外れるんだと思うけど、何がはずれるのかは覚えていない。前菜の方は、何も指定しなければ前菜盛り合わせとなる。黒板メニューから指定してもいいけど、店名にもなっているエスカルゴと差し替えることも可能。今回は6名だったのと、エスカルゴの味付けが4種類あったことから考えて、3人分をエスカルゴに差し替えることにした。ちなみに4種類の味付けというのは、定番のエスカルゴバター(ガーリックバター&バジル)、カレー風味、ブルーチーズ風味、キノコ風味。この中からエスカルゴバター、カレー風味、ブルーチーズ風味の3種類をオーダー。

 前菜盛り合わせの方は、イタリアンのアンティパスタ・ミストをイメージしてもらうとわかりやすいと思う。全部で8種類くらいが少量ずつ盛り合わせられていて、彩りも鮮やかに仕上げられている。エスカルゴにカレー風味か…、とか思ったんだけど、カレーの風味はそれほど主張せず、エスカルゴの野生と上手くマッチしているという感じ。ブルーチーズ風味の方も、それほど強烈にブルーチーズが主張するわけではないので、ブルーチーズを食べたことがないとか苦手だとか言う場合でも、問題はないと思う。ブルーチーズ風味のパスタよりはずっと柔らかな風味。で、やっぱりエスカルゴは定番のエスカルゴバターかなと思ったりする。単に食べ慣れてるので、落ち着いて、安心して食べられるからだと思うんだけどね。前菜&エスカルゴが運ばれてくる前に、バゲットは用意されていたので、エスカルゴ皿のソースは全部バゲットに吸わせて食べた。至福の瞬間かもしれん。当然ワインも進む。オーダーしたワインはすべて4,000円台なんだけど、ジビエに合わせてあるのかコクがあり、味も深いものが多かったように思う。松阪産のエスカルゴもありこちらは若干値段が上がって、一皿6個入りで1,890円だった。松阪といえば牛肉が有名だけど、エスカルゴの養殖もしているらしい。個人的には、もう一度、国産のエスカルゴ食べに行ってみたかったりする。

 さて、メインはこの日の目的でもあるジビエ群。オーダーしたのは、ハト、小ガモ(サルセル)、シカ、山ウズラ(ペルドロー)&イノシシ。ジビエでカモといえば真鴨(コルヴェール)が有名だけど、今回はサルセルという小型の鴨肉料理をいただいた。山ウズラ(ペルドロー)については、真鴨(コルヴェール)と並んでジビエの王道というか定番の料理。

 ペルドローをオーダーしたのはメンソール。黒板メニューを見たときに、反射的に決めてしまったけど、直感は正しかった。一番気に入ったのはハトの料理で、メンソールもペルドローがなければハトを選んでたと思う。でね、ジューシーなんだわ。肉が。ジビエといえば、野性的な料理なんでちょっとした臭みもあるけど、それが逆に旨みというか、狩猟民族の躍動感といったものを感じ取れるんだけど、肉がパサパサになってて美味しくない料理に当たることもよくある。何でこの料理が旨いんだ?。肉はパサパサだし、臭みだけ感じて旨みは感じないし…、といった感じ。たぶん、臭みを抜くためにオーブンなんかでじっくり焼いて脂を抜くからなんだろうとは思う。でも、この店のハトは旨かった。噛むと肉汁があふれる。皿にかみ続けると、ハトに独特の味がちゃんと感じられる。しかも野性味たっぷり。絶品だと思う。個人的には、豊中の名店『メゾン・ブランシュ』で食べたハト料理よりも旨かった。ペルドローの方は白肉系なので、それほどソースに頼らずに塩味だけで食べさせるといった感じだったけど、こちらも肉はジューシーで、しっかりとウズラの味が楽しめる。シカとかも美味しいんだけど、メンソールはジビエといえば獣肉よりは鶏肉系と思ってるし、ハト肉をかじったとたんに意識が飛んだくらいの衝撃を受けたので、あまり印象に残ってない。決してハト料理とウズラ料理以外が美味しくなかったという意味じゃないよ。

 デザートについても黒板メニューから選べるんだけど、ジビエを食べようと集まった人たちはディープだ。三種盛りのチーズプレートを4人が選んだ。店にあるチーズは全部で12種類ということだったので、これで全種類制覇したことになるかな。チーズ好きが多かったので、ブルーチーズを見ながらサービスの説明を受ける前に、これはスティルトンだよね。こっちはゴルゴンゾーラかなとか言って楽しんでたんだけど、フランス産のチーズしか提供していないらしい。なので、スティルトンじゃなかった。甘い系のデザートもちゃんと食べたんだけど、こちらもしっかりした味で美味しかった。メンソールとしては、チーズプレートも甘い系デザートも、両方オーダーしたいかな。

 来年、必ずリピートしたい店。ジビエ以外には内臓系料理が美味しいらしいので、次回来るときは松阪産エスカルゴとトリッパの煮込みとかを食べながら、ワインを一本くらい空けてみたいかな。



(店  名) エスカルゴ
(ジャンル) ビストロ
(所 在 地) 大阪市住吉区苅田7-7-5 西村第二マンション一階
(電  話) 06-6697-7723
(営業時間) 11:30-13:45、18:00-21:00
(定 休 日) 木曜日





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ラタン(焼き鳥/泉大津)

2006年12月08日 23時47分04秒 | 
 メンソールは、寒くなり始める頃に、血管運動性鼻炎が発症することがある。要は、冷たい外気に鼻孔内の毛細血管が刺激されることにより、アレルギー性鼻炎と同じ症状が出る。加えて今年は、昨年の八時間耐久マラソンに参加したときに炎症を起こした気管支が暴れ出したというか、気管支炎も同時に再発してしまった。メンソールが鼻炎を発症した場合、体質的に鼻水ではなく鼻づまりになるので非常に辛い。鼻で呼吸が出来ないので、食事するのが非常に辛い。また、泥酔して寝てしまった場合、鼻が詰まっていると呼吸できずに死に至ることも考えられるので、おちおち酒も飲んでられない。ということで、呼吸器系の病院を検索して駆け込んだ。鼻炎の症状がたちどころに治まるという注射を打ってもらったが、全然効かない。メンソールの今年の鼻炎はかなりしつこいらしい。

 さて、診察はあっさり短時間で終わってしまうものの、長時間待たされるというのは病院の常なので、結構いい時間になってしまった。帰ってから食事にするかとも思ったんだけど、腹の虫が鳴いたのと、ちらり良さげな店を見つけたのでついつい入ってしまった。

 ちょっとモダンな作りの焼鳥屋で、黒を基調とした内装で、BGMがAKだったりした。AKって、Akemi Kakiharaだよ。知ってるかな?。

 焼鳥屋なんだけど、串に刺した焼き鳥ではなく、テーブルに置かれたロースターで自分で焼きながら食べるタイプの焼き鳥だった。焼き物系の鳥メニューはそれほど豊富ではない、もも、せせり、こころ、皮、つくね、ぼんぼちとあと何種類課だったかな。メンソールはビールをオーダーして、つく理系メニューの中に見つけた山ウニをオーダー。焼き物系は、もも、上もも、せせり、こころ、ぼんぼちあたり。山ウニというのは、雲丹の様に見えるけど雲丹ではなくて鳥のキモらしい。一口大になったものにジェル状の醤油とわさびがのせられ、刻みのりがかけられているので、そのまま一気に食べる。

 焼き物メニューの方は、大皿に笹の葉を敷き、その上に肉が乗せられた状態でやってくる。下味は付けられておらず、別皿で焼き鳥のタレ、七味、塩昆布が用意される。

 こうした店で出されるのは、朝引きの肉なんだけど、メンソールは、朝引きの鶏肉って本当に旨いのかと言うことについて、かなり前から疑問に思ってる。肉類というのは、熟成させることによってタンパク質がうまみ成分であるアミノ酸に分解される。朝引きの肉は、その日の夜までに十分に熟成しているとは考えにくい。鶏肉の場合、牛肉よりも熟成期間は短くていいらしいんだけど、それでも12時間で熟成するとは思いづらい。スーパーなんかで買う鶏肉なんかでも、今日の日付のものより、賞味期限が切れかかってて半額のシールが貼ってある方が旨いように思う。となると、ここで使うべきは塩昆布だろうなと言うことになる。不足しているアミノ酸を、塩昆布で補うという戦法だな。あとで店の娘が、「うちのお勧めは塩昆布です」と言ってたから間違いはないだろう。

 もも肉あたりは新鮮で、特に皮が弾力性があって旨い。肉はレアに限ると思ってるんだけど、この皮だとしっかり焼いてパリパリな状態にした方が旨いと思う。で、やはり新鮮だと言うことは判るんだけど、歯ごたえとかはいいんだけど、肉自体のうまみってあまり感じられないんだな。確かに、塩昆布とのコンビネーションはいい感じなんだけど、それなら化調を使った塩昆布ではない方がいいと思うんだけどな。せっかくの朝引き地鶏に化調を使ってどうするんだという感じだな。

 メンソールはビールのあと、焼酎を頼んでみた。ビールの方はトリビーがかなり一般化してきたみたいで通じるんだけど、焼酎の「氷なし、ちょい水」はなかなか通じない。メンソールの言いたいところをしっかりと理解してくれる店だと、水の量はどれくらいにするかを聞いてくれたり、作った水割りがメンソールの好みに合っているかどうかを訪ねてくれたりするんだけど、そうでない場合には単なる普通の水割りの氷なしを作ってくれる場合もあって、なかなか楽しめない。あと、タンブラーなんかで氷なしの水割りを作ると、何ともしまらないんだよね。ロックグラスとかに入れてくれた方がいいのに…

 メンソールは、最後ににごり梅酒を飲んで〆。確かに濁ってるんだけど、どの成分がにごりの原因なのかは不明。店を出るときにショップカードをもらおうと思ったんだけど、ショップカードはないらしい。なので、下記の詳細が?だらけになった。



(店  名) ラタン
(ジャンル) 焼き鳥
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