左)ひな鳥
中)おや鳥
右)鶏めし
骨付き鳥専門店の『一鶴』は、香川県が発祥後なんだけど、大阪では心斎橋に店があったりするんだけど、連日満員だったりするらしい。ただし、回転は速いので、待ち行列に並んでも比較的早く座れるらしいと言うことは聞いていた。メンソールは、食事に行く時は、その店が出してくれる物を味わうことはもちろんとして、店の雰囲気や従業員のサービスを含めた空間を楽しむものだと考えているので、予約は当たり前のようにする。予定が決まっていれば、数ヶ月前からでも予約を入れるし、突然思い立った場合は直前でも電話入れてみる。営業してるかどうか、店の前まで行く時間が無駄じゃない。営業してなかったとか満席だった時とかの落胆度は半端じゃないじゃない。なので、大阪初上陸の『一鶴』には行ってみたいと思いつつ、メンソールのリストからはオミットされてた店ではある。
余談になるけど、予約は一日に、その月分だけ取るというポリシーの店が最近多いように思うけど、メンソール的には「なめとんのか」と思ったりしてる。店にはそれぞれに事情と思いがあるんだと思うけれど、東大阪市に一年前から予約を入れとかないと行けない店がある。こちらの事情を伝えておくと、キャンセルがあった際に「空きましたけど…」と、打診してくれる。そうしたきめの細かいサービスは可能だと思う。なので、イタリアンやフレンチの店が、今月のみの予約しか取らない姿勢というのは、何となく尊大に思えてしまうと言うか、結局二ヶ月先、三ヶ月先の予約をコントロールする技術を持ってないと言うことだろうとも思ってしまう。本業に専念したいと言うところもあると思うけど、せめて三ヶ月先くらいまでは予約取ってほしいぞ。メンソールは、行きたい店があった時、「いつなら空いてる?」と聞くことが多い。それが三ヶ月先であっても、メンソールの予定が入ってなければ予約を入れる。今月のみ予約受付の店ではそれが出来ないので、メンソールの行動リストからはオミットされることとなる。第一、オフが出来んやないか…。
余談はこれまでにして、『一鶴』から暖簾分けされた店があって『がやがや』という。調理方法を含めてメニューは『一鶴』と同じと言うことなので、ちらり遠いけど、板宿にある『がやがや』に足を伸ばしてみた。もちろん確認の電話を入れておいたが、カウンター席ならと言うことだった。席があるならばと言うことで即答で予約を入れる。
板宿には、かつて板宿が終着駅だった時に一度来たことがあるだけ。町並みなんかは全然覚えてないんだけど、メンソールが以前来た時に比べれば、ずっとずっと近代化されているように思う。で、『がやがや』へ。そこだけモダンなスペースでちらり浮いてるという感じがないではない。メンソールはカウンターの一番奥の席に案内される。カウンター席は8席くらい。テーブル席が14席分くらいあったと思う。
ビールはえびすのハーフ&ハーフ、鶏の方は、ひな鳥(900円)&おや鳥(980円)をオーダーする。ひな鳥は、柔らかくジューシーで食べやすい。味が若干淡泊なので、タレはおや鳥よりもスパイスを効かせてある。皮はパリパリに仕上げられていて、中は柔らかくジューシーなので、コントラストは面白いと思う。ただ、聞いていたほど肉汁がドバッといった感じではなかったと思う。
おや鳥の方も、皮がパリパリ肉がジューシーと言うのは同じ。ただ、おや鳥の方は肉自体に歯ごたえがあるので、じっくり噛めば噛むほどに肉汁がじわじわとあふれてくると言ったような感じ。メンソール的には、おや鳥の方が味わいが深いと思うけど、軟らかい肉ばかり食べている人にとっては、顎が疲れて食べにくいと言うことになるんだろうと思う。味の方は、ひな鳥に比べてスパイスは抑え目で塩味がきつい目。
最後は、鶏めしで〆。通の食べ方として、〆のご飯(鶏めし、おにぎり)にタレをかけると美味しいと言うことが書かれていたので、オーダーしてみた。味の話は置いとくとして、こうしたやり方ってどうなんだろうと思う。通だったらこう食べるという紹介のようにして書かれているんだけど、鶏めしにはタレをかけた方が美味しいと言うことを示していることについては議論はないと思う。では聞きたいんだけど、タレのかかってない鶏めしというのは、店主にとってベストではないのか?。ベストでない物を客に出しているのか?。鶏めし&タレでベストの味になると考えているのであれば、鶏めしだけをオーダーした客に対して、タレだけを別皿で提供するのが正しい姿勢ではないのか?。ベストな鶏めしを食べたければ、鶏料理もオーダーしろという思惑が見え隠れしているようで、メンソールは好きにはなれない。
串揚屋などでは、これは塩で、これはソースをつけてと、店主が一番だと思っている食べ方を示してくれる。鮨屋でも、これは醤油をつけずに、これはレモンを搾ってとか具体的に示してくれる。これも、大将が一番美味しいと自信を持ってる方法を教えてくれていて、もちろん、レモンを搾ってと言うからにはレモンが添えられている。最終的に、どのタレ(ソース)を使おうと、レモンを搾らずに食べようと、それは食べての自由と言うことになる。
最後に、個人的な思考についてあれこれ言うつもりはないんだけど、メンソールとしては1970年に初めて食べたKFCのインパクトに勝る物はない。衝撃的だったし、不定期的に何となく恋しくなったりする。ここは、あまりこれから先、恋しく思うことはないような気がする。それから、カウンター席の背もたれは、しっかりとクリーンアップしておいてほしい。脂のベタベタ感が残ってるようでは論外だと思う。
(店 名) がやがや
(ジャンル) 骨付き鳥専門店
(所 在 地) 神戸市須磨区戎町2-3-13 第二テルアキビル一階
(電 話) 078-737-0734
(営業時間) 17:00-23:00
(定 休 日) 水曜日
(ウ ェ ブ)
http://www.gayagaya.net/