船場にできた女将が名物の飲食街、船場女将小路。メンソール的には、2~3件ははしごしたかったんだけど、営業時間が全店で同じらしいので、ちらり遅い目に入ったメンソールははしごできずじまいだった。まぁ、何回か行けばすむことだけど…。
メンソールが行ったのは、女将もいるけど大将もいる『葵』で、旬魚が売り物の居酒屋。定番のメニューもあるけど、その日の仕入れに併せて手書きメニューもある店。日本酒も、それほど数多くの取りそろえではないけど面白そうな物があったので、メンソールは日本酒モードにシフトする。フードの方は、平目昆布締めと穴子一本揚。
突き出しとして出されたのは、ヅケマグロとブロッコリ&プチトマトのちらり中華風。ヅケの方は、仕上げにちらり仕事がしてあるし、ブロッコリの方もゴマ油風味で食欲をそそりそう。突き出しの方はほぼ一気に食べ終え、ビールで遊びながら平目の昆布締めを待つ。もちろん、それに併せて日本酒(特別純米酒)もオーダーしておいた。
器がかなり凝った物を使ってくれている。味の方は、突き出しのヅケもそうだったんだけど、ちょいと濃い。ちらり惜しいような気がするけど、居酒屋と考えればこれでいいのかもしれない。割烹と考えるなら、もっと浅くていいんだけど…。好みでポン酢を使ってもいいらしい。ポン酢は自家製、または半自家製だと思う。メンソールは、白身魚には醤油よりもポン酢のような酸味の効いた物の方が合うと思ってるし、ポン酢については酸味のきつい物の方が好きだ。で、酸味は市販のポン酢よりは強い目なんだけど、同時に柑橘系の甘みがあとから来る。
続いての穴子一本揚げは、穴子の食感とサクサクの衣がよく合ってる。穴子以外には、椎茸オクラ、ハシバミ、レモンの櫛切りが添えられている。ツユではなく、塩が添えられている。天ぷらの場合、塩派、ツユ派に分かれるみたいだけど、メンソールはあまり気にしないし、あれば両方とも試してみる。
さて、メンソールの日本酒二杯目が古酒ブレンド20~25年物の古酒をブレンドした日本酒らしい。ちなみに、メンソールのオーダーがグランドオープン以来の初オーダーだったらしい。ペールエールみたいな色をした古酒はものすごくセクシーで、飲んでみてもそれほどひねた感じはなくてシェリーのように官能的にまとわりついてから喉の奥に落ちていく。大将は紹興酒のようなと表現してたが…。こうなると、魚系ではなくて肉系、しかもや貴兄くらいでないと対応できないと考えたので鶏の黒胡椒焼きをオーダーするも、連休前で仕入れを控えていたらしい。それならばと言うことで、いちぼのさいころステーキにする。旨そうな岩牡蠣もあったのでそっちにしようかとも思ったんだけどね。オーダーするときに、「いちぼ」ではなく「おしり」とオーダーしてみた。このあたりはメンソールの遊び心と言うことで…。単に遊んでる訳じゃないんだけどね。
店にはもう一人、ギャルが寡黙に雑用してるんだけど、話の流れからすると、女将の娘らしい。確認したわけではないが…。
いちぼステーキにはトマトスライスが添えられていて、胡椒がかけられていて、なにやら油もかけてあるような感じ。見た目からすると、黒胡椒&オリーブオイルのイタリアンな感じなんだけど、オリーブオイルじゃなくてゴマ油だったりした。意表を突く小技が各所にちりばめられたりしているので、楽しかったりする。
ツッコミどころとしてはたくさんあったりする。テーブルの配置を考えないと女将が動きにくそうとか、梅干しとかをカウンターに乗せて置くならちゃんとタッパに移し替えておいてほしいとか、油飛散除けのアルミはもう少し工夫してほしいとか…。このあたりはグランドオープンしたばかりだから、日を追うごとに改善されていくと思う。スモールサイズの店なので、売り物となっている旬魚もそれほど数多くあるわけじゃないけど、セクシーな日本酒もそれほど他品種そろってる訳じゃないけど、大将の技はちらり光っているので、軽く一杯、魚を肴にして飲みたいときにはお勧め。メンソール的には、娘を口説いてみたいかも…。
\(^^:;)...マアマア。
(店 名) 葵
(ジャンル) 旬魚系居酒屋
(所 在 地) 大阪市中央区船場中央4-1-10
船場センタービル10号館 船場女将小路
(電 話) 06-6241-5855
(営業時間) 11:00-14:00、17:00-22:00
(定 休 日) 日祝
(ウ ェ ブ)
http://www.okamikoji.com/