軒先

先月訪れた妻籠での一枚。ぼくの家からは一般道で40分ほどのところ。
春の日差しは暖かく、花粉症もひどかったけれど、気持ちの良い朝だった。

S5Pro

日本のチロル その後

コーミンさんとインターへの標識のある場所まで向かい、幹線道路に出たところでお別れした。
そのまま妻方の叔母宅に向かった。先日の法事の御礼と娘の入学祝の内祝いを届けるためだ。
さきほどまでは南アルプス、今度は中央アルプスの斜面を登ることとなった。
コーミンさんと行った尾根が斜め左に目の高さに見え、その先には山頂の神社があるのみという場所だ。
当然ながら、ぼくとは血の繋がりはなく、その御主人とは全く繋がりはないのだが、いつも歓迎してくれる。車椅子の生活だが矍鑠とした方で、いつも勉強をしている。書家としても地元では有名で、82歳の今でも活躍されている。
毎年毎年あと2年で死ぬよと言っていたが、今年はあと3年だという。
その病気の人の寿命は85歳くらいだよというのが根拠らしい。
ぼくは「85歳になったらまた考えましょうよ」と笑って返しておいた。

妻もいっしょだったので、酒を飲んでいけと何度も誘われたが、御病気の方の御宅で御酒をご馳走になっては申し訳ないとお断りして、お茶で1時間ほど話をして帰ってきた。

坂道を下りながら見た南アルプスは既に赤く染まっていた。


人は誰でも朽ちていく。それまでにどう生きるかが大切だと強く思った。

S5Pro＋17-55mmF2.8　春の南天


家に帰ると義母の胸にしこりがあると告げられた。
近くの総合病院に緊急で受診することとなった。