あなろぐちっく

mintonのスナップと気まぐれつぶやきブログ。コメントは古い日記でもお気軽に。写真の無断利用は厳禁。

ビーナスライン 2 霧が峰から杖突峠

2008年08月20日 21時35分08秒 | GR28mmF2.8
(前回の続き)

前日は甲府に泊まり、のんびりペースでビーナスラインに入り、蓼科湖の湖畔で夕方までリラックスした。
蓼科湖から白樺湖はかなりの距離と標高差があることを知らなかったので、ひたすらペダルを漕いだ。
夕暮れ時にムササビが空を飛ぶのを間近に見ながらやはり漕ぎ続けた。
予約したYHに転がり込んだのは暗くなってからで、食事はほとんど食べさせてもらえなかった。

そういえば、前日の甲府のYHでは、経営難とのことで、ご飯のお代わりは許されず、籠に盛られた桃を手渡された。

翌日は白樺湖から坂を一気に上ってビーナスラインに入った。
パノラマのような景色を見ながら自転車を漕いだ。
車山から霧が峰の景色を楽しむと未舗装路を諏訪に向かって標高1000mほどを一気に駆け下りた。
その道は牧場の中を突っ切っていて、牛が放牧されていた。

深くえぐれて岩も突き出た道を、平らなところを選びながらも道を急いでかなりのスピードで駆け下りた。

諏訪から南アルプスの秋葉街道の入り口の杖突峠に向かった。
この当時はこの峠は健脚たちの聖地のような場所で、何人かの男性と暗黙のルールのように意地になって標高差500mほどを一気に上った。
その頃のここの坂はきつかった。今は舗装も良くなったし、道もかなりショートカットされた。

そこから高遠という桜の名所を抜けて秋葉街道を走り、ダム湖の脇を抜けて、結局
家に着いたのは夜だった。
峠の茶屋から自宅へは標高差600mほどあった。
距離にして110kmほどだが、高低差の激しいコースだった。

若い頃はこんな無茶な一人旅をした。怖いもの知らずとはこういうことかと思う。

R-D1 + GR28F2.8
暗く冷たいガスに包まれた霧が峰が突然晴れた。
下のほうにはミニチュアのような別荘が鮮やかな色で現れた。
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ビーナスライン 1 白樺湖

2008年08月20日 21時32分02秒 | GR28mmF2.8
以前もここに書いたけど、中学生の頃ニューサイクリングという月刊誌で読んだ霧が峰のモノクロ写真には、山一面にニッコウキスゲが咲いていた。ぼくにはそれが鮮やかな黄色に見えた。

まだビーナスラインが通る前だった。

どうしてもニッコウキスゲが見たくて大学1年の夏に自転車でビーナスライン経由で帰った。
寄り道をしながらなので、往復800kmほどの旅だった。

(続く)

R-D1 + GR28F2.8
先週末の霧の白樺湖

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