先日NHKの歴史秘話ヒストリアで柳田國男の遠野物語を解説していた。
遠野物語を書くに至る分部の柳田國男の生き方と純愛と魂など小説にない部分を知ることで、この物語に興味が湧いた。
折口信夫もそうだが、民俗学を極めていく人たちはその生き様も興味深いものがある。
今回の東京での写真展の往復を高速バスにしたおかげで、移動中にこの物語を読めた。
この小説の中には多くのアイヌの言葉が登場する。
読みながらもうずっと忘れていたはずのある人のことが思い出された。
とても昔の話・・・
その女性は透き通るような白い肌と灰色の瞳の美しい人だったが、アイヌ的な身体的特徴も抱えていた。
それらの特徴は子供の頃読んだコタンの口笛という小説の主人公と相通ずるものがあったが、彼女は北海道ではなく東北のとある地域の出身だった。
アイヌは北海道以北の民族と信じていたので僕の中で噛み合わない点と点だったが、遠野物語を読んでアイヌは東北地方にも多くの言葉を残していることを知り合点がいったとともに、今その人はどうしているだろうかと流れる窓ガラス越しの暗い景色を見ながら思った。
leica m9-p + leica summilux50mmf1.4asph
9月に撮影
コタンとはアイヌ集落のこと。
コタンの口笛は差別や貧困の中で生きる姉弟の話だけれど、文章の美しさや優しさや北海道の生活などなど、子供ながらも想像して深く感動した記憶がある。
今の若い人たちは問題や少数民族のことをあまり知らないだろうからこの当時の児童文学を読んでも感じるところもないだろうとは思う。
それは差別の無いいい時代になったということかもしれない。
遠野物語を書くに至る分部の柳田國男の生き方と純愛と魂など小説にない部分を知ることで、この物語に興味が湧いた。
折口信夫もそうだが、民俗学を極めていく人たちはその生き様も興味深いものがある。
今回の東京での写真展の往復を高速バスにしたおかげで、移動中にこの物語を読めた。
この小説の中には多くのアイヌの言葉が登場する。
読みながらもうずっと忘れていたはずのある人のことが思い出された。
とても昔の話・・・
その女性は透き通るような白い肌と灰色の瞳の美しい人だったが、アイヌ的な身体的特徴も抱えていた。
それらの特徴は子供の頃読んだコタンの口笛という小説の主人公と相通ずるものがあったが、彼女は北海道ではなく東北のとある地域の出身だった。
アイヌは北海道以北の民族と信じていたので僕の中で噛み合わない点と点だったが、遠野物語を読んでアイヌは東北地方にも多くの言葉を残していることを知り合点がいったとともに、今その人はどうしているだろうかと流れる窓ガラス越しの暗い景色を見ながら思った。
leica m9-p + leica summilux50mmf1.4asph
9月に撮影
コタンとはアイヌ集落のこと。
コタンの口笛は差別や貧困の中で生きる姉弟の話だけれど、文章の美しさや優しさや北海道の生活などなど、子供ながらも想像して深く感動した記憶がある。
今の若い人たちは問題や少数民族のことをあまり知らないだろうからこの当時の児童文学を読んでも感じるところもないだろうとは思う。
それは差別の無いいい時代になったということかもしれない。