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ただの日記

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2020年05月13日 | 心の持ち様
2014.07/13 (Sun)

                         msn 産経ニュース

 台湾で誤解氾濫、支持広がらず 集団的自衛権「アジアの安全を破壊」
 2014.7.11 08:26 
 【台北=田中靖人】 日本政府が集団的自衛権の行使容認へ憲法解釈を変更したことに対し、台湾では当局や「知日派」有識者の間でも支持が広がっていない。
 日本の新方針は「台湾有事」に来援する米軍への効果的支援を可能にし台湾の安全にも寄与するとみられるが、歓迎の声は小さい。
 閣議決定への誤解に加え、日中間の対立に巻き込まれる懸念や安倍政権への偏見が背景にありそうだ。

 「集団的自衛権はアジアの安全を破壊する」「反動安倍政権を打倒せよ」

 台北市内にある日本の対台湾交流窓口機関、交流協会台北事務所(大使館に相当)前で7日、反日デモ隊約100人が声を上げた。
 一部は安倍晋三首相の肖像を破り捨て、火を付けた。

 日本の閣議決定後、台湾当局が反応したのは現地時間で翌々日の3日。
 外遊中の馬英九総統が「関心」を表明したが、同時に日中の衝突への懸念も示した。
 1996年、日米安保条約のアジア太平洋地域への「拡大」を意義付けた日米安保共同宣言の発表直後、外交部(外務省)が「地域の平和と安全に積極的な意義を有する」と歓迎の意を表明したのとは対照的だ。

 台湾大で5日にあったシンポジウムでも知日派とされる識者3人が「日本は平和憲法を捨てた」「安倍首相は軍拡競争のパンドラの箱を開けた」と批判。 馬政権で安全保障担当の高官を務めた一人は、台湾有事は「米中の直接対決で、日本の集団的自衛権は重要ではない」と切り捨てた。
 台湾紙の中国時報は、日本が「専守防衛」から「先制攻撃(主義)」に転換したかのような見方を紹介した。

 一方、野党、民主進歩党系のシンクタンク「新台湾国策智庫」などは7日、記者会見で、元駐日代表らが「アジアの平和に対する貢献は大きい」と評価した。

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 私もこの記事を読んだ時は
 「??産経、こんな記事を書くのか?おかしいな。それともこっちのこれまでの思い込みがひどかったということだろうか。」
 「それにしても抗議の人数が百人、って随分と少ないじゃないか。」
 というのが素朴な感想でした。

 でも書いてあることは本当なんだろう、と。
 百人、ってのは文章の感じからしてわざと少なくして書いたんじゃなかろう。
集団的自衛権に反対の論調なんだから、水増しこそすれ、わざと少なくするとは思えない。
 「となると、例によって、これ、共同通信か?」
 そう思ったんですが産経記者の署名記事。

 こうなると、もうサッパリわからない。下手すると、これまでの、飛ばしもあって、些かお調子者の気はあるけれど分かり易い筋道のはっきりした、間違った時はちゃんと訂正記事を出す産経が、蟻の一穴じゃないけれど何だか信じられなくなるような、薄黒い霧が掛かりはじめるような気になってくる。
 是々非々と言っている人を批判し、一事が万事の良い面を見ようとして来たのに、急に疑心暗鬼の気持ちが拭い去れなくなってくる。

 そんなところへ、 この記事に関して、平井修一氏が、氏のブログ「普通の国にしたいだけなのだ」で書かれていました。

 「やはりそうか。おかしいと思う人がいるんだ。でも、産経であれなら、他の新聞、テレビは推して知るべきか。まだまだ現政権叩きは続くということだな」

 とにかく平井氏のブログからの部分転載をして置きます。読み比べていただけたらと思います。
        ↓
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 「産経台湾支局が北京に陥落?」
                         平井修一

 「台湾の声」の林建良編集長が「産経記事に異論」と産経記事「台湾よ、お前もか…集団的自衛権で誤解氾濫、支持低め」(7/11)に苦言を呈している。

 田中靖人記者の記事なのだが、台湾人は日本の集団的自衛権を支持しない、という内容で、小生も「これは北京寄りの外省人の声なんじゃないか」といぶかったものである。林建良氏はこう書いている。

 《この産経の報道は完全に間違っています。交流協会の前のデモは親中派によるデモでまったく台湾の民意を代表していない。
 現場で取材すればすぐにわかることなのに、何故これもわからないのか。
 更にこの記者が引用した「台湾紙の中国時報」とは、親中派である「聯合報」よりも中国寄りの姿勢になっており、中国政府の代弁者といってよい。
 記事の中に出る「馬政権で安全保障担当の高官を務めた一人」とは楊永明のことで、彼は筋金入の親中反日派であり、親台湾的な故斎藤正樹大使を交流協会台北所長から蹴落とした張本人であるのだ。
 集団自衛権に対する見方を本気に探求するなら、以下の自由時報の社説の方がより台湾国民の声に近いのだ 》

 、として自由時報のURLを紹介している。
 小生もこのサイトを開いて翻訳したが、非難がましい記述は見当たらなかった。

 さらに7/12にも林氏はこう問題提起している。
 《産経新聞の台湾記事は親台湾的日本人に絶大の信頼を得ていると思います。しかし最近の台湾記事のレベルはかなり低くなっています。
 それは会社の方針転換か、記者の質の低下によるかは分りませんが、ゆゆしき問題です 》



「台湾の声」読者からもこんなコメントが寄せられている。

<小生も記事を読みましたが、産経の記者の中にも報道の質とその影響をよく考えない人も居るということでしょうか。
 おそらく台北駐在の田中靖人記者はまだまだ新米かも知れません。それにしても田中記者の上司やその上の編集長は昼寝をしていたのでしょうか。産経購読者 坂田>


 田中靖人(たなか・やすと)記者は何者か。

<産経新聞政治部記者。1998年、慶應義塾大学総合政策学部卒業。2000年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了(政策・メディア修士)。2000年、産経新聞社入社。2005年9月より現職>

 産経7/5の「台湾民衆との直接対話に乗り出した中国」も彼の記事だが、軸足を北京に置いているかのようだ。

<中国で台湾政策を主管する国務院(政府)台湾事務弁公室の張志軍主任が6月25~28日、担当閣僚級として初めて台湾を訪問した。張氏は期間中、当局者との会談よりも台湾の民衆との直接対話を重視。「対台湾工作の新たな措置と思想の実践」(中国の研究者)とされ、笑顔で交流する姿は中国側の政策転換を象徴的に表していた。

 中国側がこれまで「台湾独立勢力」と指弾してきた野党、民主進歩党の地盤である中南部の農村に、張氏があえて乗り込んだのは、根強い反中感情を和らげる狙いがあるとされる。

 だが、単に低姿勢で「声を聞く」だけでは独立派が親中派に転向するはずもない。抗議を目の当たりにしたことで、今後は中南部の農産品の購入拡大など、より直接的な利益供与の方策を強化するとみられる>

 「笑顔で交流」「中国側の政策転換」「あえて乗り込んだ」「より直接的な利益供与」・・・中共はソフトにやります、と、まるで中共を代弁しているかのようだ。


 田中記者は22歳で大学を出たのなら、今は38歳。現役バリバリの中堅だが、6月1日付の産経新聞東京本社人事には、編集局台北支局長(外信部)田中靖人とある。なんと彼が台湾取材のトップなのだ。

 台湾、中共についてしっかり勉強しているのだろうか。中国語は大丈夫なのか。ネットと親中派新聞で記事を書いてるのではないか。

 2014.1.25には<【中国ネットウオッチ】「日本人は残忍」「変態民族を排除せよ」ケネディ大使のイルカ漁批判に賛同の声続々>なんていう記事も書いている。中共から送り込まれた工作員と疑われても仕方がないだろう。

 いずれにしても、どうも生の声を取材する能力に著しく欠けているようだ。

                
                             以上 転載終わり

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 さて、それでいつものへそ曲がり、なんですが。

 田中靖人記者は新前なのか、と言うとそうではない。
 じゃ、編集長が昼寝をしていた?それも違う(だろう)。

 会社の方針転換か、記者の質の低下?
 中共から送り込まれた工作員?

 色々あげてあるんですが、そのどれかであったなら、さてどうするか、です。
 昨日今日、記者になって、突然台北支局のトップになった、と言うのなら、答えは簡単。首にすればいい。
 でも、新前ではない、工作員かも知れないけれど、長年にわたって記者としての生活を続けている場合は?

 首にするのは危険だ。逆恨みされて、あることないこと言い触らされるかも知れない。嘘でも何でも一旦情報拡散の波に乗ってしまえば、もう簡単には止まりません。
 それどころかより多くの人が波を面白がるから行き着くところまで行ってしまう。遂には嘘が事実として罷り通ることになる。
 日本はそれで苦しめられ、今も濡れ衣を着せられた状態なわけでしょう?隣国二ヶ国に。

 工作員だと判明したってしょうがない。質が低下したのを嘆いたって、それで質が向上するわけではない。
 それが新前でなければ尚更のことで、間違いなく組織にそれなりの根を張っているから、辞めさせたりすればますます社員全体のやる気が無くなり、組織に一番必要な活力と意欲が半減してしまう。
 
 これは政治だって同じです。党の方針に従わない者は、問題はあるけれど、除名などはせず、座敷牢に入れて置いて、法案の賛否を問われるときに党議拘束を掛けて置いて一票の確定票とする。
 「従わないのではなく、いつも反論ばかりする」者は「意見は聞いて置く」と言論の自由を保障する。そうすれば、言うだけ言ったから、と本人も支持者も納得する。
 
 この田中某にしたって、在台の台湾人有識者、特に李登輝前総統の考えに近い人々へのインタビューをしていくにつれて、現総統府とは違う考え方、感じ方を持っているのが台湾の何割くらいなのか、見えてくるはずです。

 無理やり変えたり、苦情を言ったり、処罰したりするのではなく、単純に「台湾の立派な人」の姿を見せるようにしていくだけで、考えは確実に変わっていきます。

 工作員と認定して切り捨てるか。
 それとも工作員であることを、自発的に辞めさせるか。
 はたまた、工作員であることを認定しても、知らぬ顔で今まで以上に大事に扱い、工作員として仕事を続けさせるか。

 いずれにせよ切り捨てるのは最悪の手段。

 当人が気付くのが最良の手段でしょう。
 接し方次第で様相は大きく変わるということ、前回のトルンペルドールや、逮捕されてからの安重根の心の変容等を思い出せば、簡単に理解できる。
 人はまっすぐな生き方、他人に敬意を払う生き方を見れば、必ずそれに感応する、そしてもっともっと力を発揮できるようになるものと思います。
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