13日。新潟で開催中の2つの個展会場を訪れるため、朝から電車に乗って出かけた。
上野駅で乗り換えて新幹線の『MAX TOKI 新潟行』 に乗換えていざ、出発。最近の新幹線は速い速い、大宮、高崎と過ぎてどんどん北へ向かっていく。うっかりしていると昼食として買った駅弁を食べるタイミングをはずしてしまいそうな勢いだ。8時20分に千葉の自宅を出て、12時26分に新潟駅に到着した。ホームに降りるとひんやりとした空気。とても寒い!東京や千葉の寒さとはちょっと違う。大きな1羽のハシボソガラスがホームで出迎えてくれた。「密閉されたような駅の構内にどうやって入ってきたんだろう?不思議だ。
出口を出ていつものようにタクシーを拾う。ここから大きな信濃川を越えて、新潟の街の中心街まで15分ほどだろうか。画廊の近所で降ろしてもらう。会場となるKaede Galleryは昔ながらの町屋にある画廊で大通りから路地に入った静かな場所にある。ガラガラと木製の古い扉を開けるとストーブで温められた会場にオーナーのM氏が笑顔で出迎えてくれた。この会場での個展は2回目となる。築200年は過ぎているという古民家を再利用した会場は柱や床板が黒光りしていて、独特な雰囲気がある。普段は絵画や版画、陶芸などアート作品の個展意外に音楽の小コンサートも開いていると聞く。まずは中央のイスに座って世間話から始めた。
前回は野鳥をモチーフとした『日本の野鳥シリーズ』の版画作品を展示していただいたが、今回は『神話・伝説シリーズ』の幻想的な版画作品の展示である。麒麟や八咫烏をモチーフとした日本的な伝説の作品も中にはあるが、ほとんどが西洋的な神話・伝説の主題による作品だ。展示状況を見るまで少し心配していたが、これが予想外に会場の雰囲気にマッチしていて安心した。午後から用事があるというM氏が若い女性スタッフと交代してしばらくたった頃、冷えた体もすっかり温まり元気も出てきたので、同じ市内の新潟市美術館で開催中の『ルドン展』に足を延ばしてから次の個展会場に移動することにした。画像はトップが個展会場の中心から撮影した室内風景。下は版画作品展示のようす。
※展覧会は今月21日(土)まで。新潟方面の版画ファン、幻想ファンの方、ぜひこの機会にご高覧ください。