長島充-工房通信-THE STUDIO DIARY OF Mitsuru NAGASHIMA

画家・版画家、長島充のブログです。日々の創作活動や工房周辺でのできごとなどを中心に更新していきます。

409. 苦渋の決断、年内の個展を延期する。

2020-07-04 19:22:03 | 個展・グループ展
今年も早、7月となった。1年の半分が終了したわけである。この年齢になると年々、時間が経つのがとても速く感じるのである。この半年を振り返ると3月から丸三ヶ月はコロナウィルス対策として、工房での自粛生活を続けてきたのである。思い返すとけっこう長い道のりだった…。

先月辺りからアート関係でも動きが出てきた。閉館、閉廊していた美術館や画廊がボチボチとオープンし始めたのである。だが、先月末、東京の街を回った感じでは人出もまだまだのようだし企画展を開催している画廊もコロナ対策としていろいろな予防策、条件を付けて開けているというところが多い。未だにネットによる動画配信の展覧会を行っているところもある。
僕の3月からの展覧会の予定もご多分に漏れず、一部を除きほとんどのものが中止や延期となってしまった。グループ展が4件、個展が2件、版画関係のイベントが2件、気が付けば結構な数になっている。フリーで制作発表、販売をしている者にとってはたいへんな痛手である。まぁ、この状況下では仕方がないと言えばそれまでなのだが。

今年の秋に久々に東京で『野鳥版画』の企画個展を企業が持つギャラリースペースで予定していた。1か月間のロングランで展示してくれる内容だったのだが。先月末にギャラリー・スタッフの方からメールが入り「10月からの展示もコロナ対策としていろいろと作家、来場者に条件が付きますがどういたしますか?」という内容だった。例えばどのような条件かというと「一度に会場に入れる方々の人数は5名までとする」とか「来場者には常にスタッフが付きます」とか、そのほかにも衛生面などの条件が列挙されていた。そして「長島さんの個展は来場者が多く、コミュニケーションもよく取られていますのでこの条件内容で満足していただけるかどうか。来年度に見合わせるという選択肢もありますよ」ということだった。とても良心的で親切なメールでのアドバイスだった。

しかし今年の作品発表の中心となる展示内容である。何日か迷ったのだが僕自身も作品を発表して販売するという目的以外に、常に来場していただいている方々とのコミュニケーションを重んじているのである。いつもリピーターとして来ていただいている方々の顔を思い浮かべながら個展の予定を延期することに決定しメールの返信をした。まさに苦渋の決断であった。ここは1つ現実を前向きに捉え個展の準備期間が延びたと思って、日々、作品制作に精進するよう覚悟を決めたのだった。

幸い今からなら来年の同じ時期に会場の予定を押さえることが可能だという。即答で回答した。しかしニュース等を観ていると、まだ東京では感染者数が上がってきたり、コロナウィルスの第二波が起こることが予想されたりしている。今後もこの状況がどうなっていくのかは解らない。来年の秋までには強力なワクチンが開発され、コロナが収束していくことを祈るのみである。

※画像は自粛生活の中、工房で『野鳥版画』を制作中の僕。


   


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1 コメント

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いつもありがとうございます。 (uccello)
2020-07-20 17:50:47
ブロガーのみなさん、いつもマイブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
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