未曾有の災害となった東日本大震災では,食料を生産する農業・農家の底力や生活改善グループ等の絆の強さを痛感させられました。
登米地区農村生活研究グループ連絡協議会(会長:高橋敬)では,平成23年度の総会が東日本大震災のため5月末日に延期し,開催されました。平成23年度の事業計画は震災後の復興に向け,これまで培ってきた生活改善の基本に立ち返り,農家ならではの暮らしの知恵や技術の見直しを行うことになりました。
その第1回目の事業となったグループ員研修会が平成23年6月23日,登米市南方町「南方保健センター」を会場に開催されました。
研修会では,栗原市若柳町でお食事処「四季味」の代表を務める鈴木春江氏を講師に,お米の伝統料理「花ずし」づくりの指導を受けました。
湯炊きという方法でご飯を炊き,普通の寿司飯より沢山の酢と砂糖をじっくり吸わせて寿司飯を作る事がポイントで,日持ちがすることから,家族の行事やもてなしに前日に作っておくと最高の味わいになるとのことでした。
花ずしは,「つばき」,「四海」,「くりっこ」,「ばら」の4種類に全員が挑戦し,みんな見事に仕上げることが出来ました。どれも豪華な巻き寿司で,切ると見事な花が咲き,周りがぱっと明るくなりました。
「何度も作ってみて自分の自慢の逸品にし,被災地支援にも役立てたい」,「家族の記念日に是非作りたい」などの感想が聞かれました。
普及センターでは,生活研究グループの活動を今後も支援していきます。
宮城県登米農業改良普及センター
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