宮城県白石市の有限会社蔵王グリーンファーム(代表取締役:菊地英明)では,東日本大震災で被災した名取市の園芸農家5人を役員として迎え,市内の農地約1haを借りて,ハウス32棟でチンゲンサイ等の野菜栽培を始めることになりました。
5人の農家は名取市で大規模に施設野菜に取り組んでいましたが,大震災により自宅や農地を失いました。そのような中で以前から親交のあった菊地社長からの声掛けで今回の運びとなりました。
同社では施設野菜の栽培経験がなかったものの,被災農家の救済,塩害で生産量減少が懸念される宮城の農業の復興のために,5人のノウハウを活用してチンゲンサイ,小松菜,グリーンカール等を生産することとし,関連会社の販売ルートや加工技術を活用して,売り込んでいく予定です。
普及センターでは白石市役所と連携して,同社の営農計画作成を支援し,7月1日に認定農業者として認定されるとともに,ハウス建設の負担軽減を図るため,東日本大震災農業生産対策交付金の導入を進めています。
今後も継続して同社の取り組みを支援していきます。
連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第二班
TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138