宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

水稲直播栽培の技術向上に向けた視察研修会を開催

2014年08月01日 18時26分37秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 仙台農業改良普及センター管内では,年々水稲直播栽培の面積が増えており,今年度は約310ha(前年比100ha増:普及センター調べ)で直播栽培が行われています。当普及センターの重点支援対象経営体である農事組合法人稲和ファームでも,昨年度から鉄コーティング湛水直播栽培に取り組み始めたことから,水稲直播栽培の更なる技術向上を目指し,平成26年7月16日(水),先進事例の視察研修会を開催しました。
 役員含め10人の構成員が参加し,38.7haで鉄コーティング湛水直播栽培に取り組む「蔵王町土地改良区担い手部会」(宮城県蔵王町),鉄コーティング湛水直播栽培と大区画化ほ場での乾田直播栽培の両方に取り組む「有限会社耕谷アグリサービス」(宮城県名取市)を視察しました。
  「蔵王町土地改良区担い手部会」では,高品質米を生かした販売形態や,部会員間の生産意欲向上に向けた取り組みについて熱心にお話いただいた後,栽培ほ場を巡回しながら,管理体系のポイントについて説明をいただきました。また,「有限会社耕谷アグリサービス」では,乾田直播栽培の基本となるほ場の均平化,漏水及び苗立ち向上対策の鎮圧作業に重点を置いて説明いただきました。
 参加者は,直播栽培管理体系についての知識を深めると共に,販売形態についても大変参考になったようで,自分達の経営に生かすことができそうだとの声も上がりました。
 今後も普及センターでは,直播栽培の技術向上に向けた研修会等を開催するとともに,各組織の経営に合った水稲の栽培体系を共に考え,支援していく予定です。

〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
    TEL:022-275-8320
    FAX:022-275-0296
    E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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仙台東部地区の農業復興に新たな光!ブランドミニトマト栽培に挑戦VOL.2~待望の出荷始まる!~

2014年08月01日 14時13分35秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 仙台市東部の津波被災地では,本年度より本格的な営農再開を果たした(農)井土生産組合と荒浜集落営農組合が,水稲育苗後のパイプハウスを活用し,新たにミニトマト「アンジェレ」の栽培に挑戦しています。
 それぞれの組織では,若手や女性メンバーが中心となって,先進地視察や栽培研修会等への積極的な参加により,栽培技術の習得にも熱心に取り組んできました。その努力の甲斐あって,ミニトマトの生育も順調に進み,7月25日には待望の初出荷を迎えました。
 全農が全国的にブランド化を進めているミニトマト「アンジェレ」は,完熟に近い状態で収穫され,色や形,大きさなど一定の基準を満たした物だけが「アンジェレ」として,首都圏市場に出荷されます。
 普及センターでは,今後も関係機関と連携し,新規園芸部門における収益確保に向けた支援を継続していきます。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8410
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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栗原市内の農業生産組織が県外の優良経営事例に関する視察研修を行いました

2014年08月01日 08時36分59秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 栗原市生産組織連絡協議会は,栗原市内の農業生産組織(14組織)から構成される協議会で,生産組織運営,経営管理に関する研修会等の開催を通じ,組織運営管理の向上や組織間連携に努めています。同協議会では7月17日~18日に福島県,茨城県の2つの農業生産法人を視察先とする「先進地視察研修会」を開催し,11名(6組織)が参加し,県外の優良経営事例を学習しました。
1日目は,有限会社とまとランドいわき(福島県いわき市)を視察し,循環型養液システムを導入したガラス温室でのトマト生産状況のほか,パプリカ,いちじく,ブルーベリー生産による多品目化,農産物・加工品(ジュース,ジャム等)の直売事業などに関する話をうかがい,地域活性化を第一に考えた多彩な農業経営について学びました。
 2日目は,有限会社横田農場(茨城県龍ケ崎市)を視察し,代表取締役の横田修一氏から農場概要について講義を受けた後,乾燥調製施設・作業舎,米粉スイーツ店を見学しました。
 横田農場では,水稲100ha以上を作付する大規模経営を行っており,農地集積と大区画化による作業効率の向上,多品種の組合せによる田植及び収穫期間の拡大等により大幅なコスト低減を実現し,「おいしくて,安全で,求めやすいお米を直接消費者へ」をコンセプトに,消費者,量販店等への直接販売や自社生産の米粉を使用したスイーツの加工販売にも取り組んでいます。水稲大規模経営や低コスト化に対する参加者の関心が高く,活発な質疑応答が行われ,徹底した農業機械のメンテナンス事例,春作業での効率的な管理体系など,横田代表より参考となる話をうかがうことができました。
 今回の研修で優良経営事例から得たヒントを各生産組織の運営改善に役立てていただくととともに,普及センターでも栗原市生産組織連絡協議会と連携しながら各種支援をしていきたいと考えています。


<とまとランドいわきの視察>


<横田農場の視察>

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班 
TEL:0228-22-9404 
FAX:0228-22-5795・6144

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