宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

GI登録の「河北せり」を鳥獣被害から守るために。

2021年06月18日 14時29分18秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

  

 石巻市では,令和2年12月に「河北せり」が地理的表示(GI)に登録され,地域の重点品目となっています。しかし,近年ニホンジカやカモによる鳥獣被害により河北せり産地が脅かされています。
 そこで,令和3年6月14日に河北せり生産地域(皿貝地区・馬鞍地区・日影地区・中島地区)のせり生産者を対象に,合同会社東北野生動物保護管理センターの研究員を講師に鳥獣被害対策勉強会を開催し,ニホンジカとカモの生態を知り,その上で効果的な被害対策を学びました。また,約1か月間河北せり生産地域である皿貝地区の山際9か所にセンサーカメラを設置したところ,すべてにニホンジカやカモシカ,一部のカメラにはイノシシが確認され,近い将来イノシシによる被害対策も検討しなければならないことを目の当たりにしました。
 生態と被害対策方法について学んだ後、参加者を地区毎に2グループに分けて,被害状況を地図に落とし込み,クリアファイルを防鳥ネット,毛糸を侵入防止柵に見立てて対策のシミュレーションを行いました。実際にカメラ映像で鳥獣が確認できたこともあり,意見が飛び交い活発なワークショップとなりました。
 今回の勉強会が鳥獣被害対策の一助となり,「河北せり」産地のさらなる発展につながればと思います。
 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アスパラガス栽培管理勉強会(支柱・病害虫編)の開催

2021年06月18日 14時07分21秒 | ⑤収益性の高い水田農業・畜産経営の展開支援

  令和3年6月15日(火)に東松島市で生産者ら40人が参加し,パイオニアエコサイエンス(株)松永邦則氏を講師に,アスパラガス栽培管理勉強会(支柱・病害虫編)を開催しました。
 前回4月7日(水)にアスパラガスの定植実習をした(株)パスカファーム立沼(佐藤正代表取締役)の畑で,今回は支柱立ての実習と病害虫防除について研修をしました。
 松永氏からはアスパラガスの草丈が30~40cmになった頃,①マルチの植え穴を土でふさぐ,②倒伏防止のため支柱(180cm)を2m間隔で地中に30cm位打ち込み,ネット(15cm×4目)を2段張る,③梅雨期を迎え早めの病害虫防除に努めることなどの指導がありました。
 佐藤代表からは栽培管理や収穫販売などの感想を話されました。普及センターからは主な病害虫と殺菌剤・殺虫剤の一例を紹介しました。
 実習では支柱立てのコツや黒い板に茎葉を叩いて害虫を発見する方法などを学び,参加者らと活発に意見交換されました。
  石巻管内では地域農業の活性化のため,高収益作物としてアスパラガスに注目し,「採りっきり栽培Ⓡ」などの導入・定着に取り組んでおり,第3回の勉強会は9月に予定しています。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

じゅうねん(エゴマ)の生産拡大に向けて

2021年06月18日 10時02分37秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 丸森町じゅうねん栽培研究会ではじゅうねん(エゴマ)の生産拡大を目指しており,令和2年度には移植機やコンバインを導入しています。令和3年5月28日には研究会と丸森町農業創造センター主催でエゴマの栽培講習会が開催されました。普及センターと農業創造センターが講師となって,機械移植を念頭に,播種板を使った播種の実演を実施するなど,必要な栽培技術の周知を図りました。

 秋には黄金に輝くエゴマ油が販売されますので,ぜひご賞味ください。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第一班

     TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする