宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「気象変動に対応する施設園芸セミナー」を開催!

2025年01月21日 17時42分59秒 | ①先進的経営体等の育成・経営安定化・高度化

 令和7年1月9日に石巻合同庁舎で「気象変動に対応する施設園芸セミナー」を開催し、生産者や関係機関など約60人の参加がありました。これは近年、高温が施設園芸の作物生産に与えている悪影響を緩和し、また施設内の気流制御により冬の暖房コストを節減することを目的に開催したものです。

 最初に千葉大学大学院の中野明正教授から「施設園芸における高温対策の展開」と題して高温での花飛びや落果が作物の生産力を著しく損ない、減収の原因となるため、それらを緩和する技術を紹介していただきました。「遮光」「屋根散水」「ヒートポンプの活用」など広く使われている技術のほか、「酸素剤の活用」や「初期かん水の効用」などの取組についても紹介されました。また、単一技術に頼らず、複数技術を組み合わせることで効果が得られるとのご教示もいただきました。

 続いて、宮城大学の伊吹竜太講師からは「換気機器を用いた温室内攪拌と気流制御について」と題して換気の目的、施設内の空気攪拌の意義や方法、適切なダクト送風について説明があったほか、ダクト送風の風圧調整の必要性や施設内での温度ムラ、CO2ムラを低減するダクト穴の配置などをご教示いただきました。

 夏の高温や冬の燃油高騰に対応した対策について参加者は熱心に講演内容をメモしたり、講師に質問するなど、活気にあふれたセミナーとなりました。

 普及センターでは今後も関係機関や生産者の皆様と協力し、生産現場における生産性の向上やコスト低減につながる有効な取組を支援していきます。 

<連絡先>  宮城県石巻農業改良普及センター先進技術第二班

        TEL 0225-95-1435 FAX 0225-95-2999


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みちのくレッド(キウイフルーツ)のブランド化に取組中

2025年01月21日 15時56分59秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

川崎町では、園芸振興策の一つとしてキウイフルーツ「みちのくレッド」の生産とそのブランド化に取組んでいます。生産者は「キウイフルーツ振興会」(事務局:川崎町農林課)を組織し、令和6年度には各生産者のほ場巡回や先進地視察、ブランド化を目指した販売会等の活動を行っています。

令和6年12月10日には振興会員の果樹園にて栽培講習会が開催され、令和7年の生産に向けたせん定実技等を行いました。普及センターから資料説明を行った後に、参加者同士でも情報交換を行うなど、生産・販売・知名度の向上について検討されました。

今後も振興会では講習会や現地検討会等を計画しており、普及センターでは振興会と連携して、継続的な支援に取り組んでいきます。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター

     TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


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栗原市果樹連絡協議会主催のりんごせん定講習会を開催しました

2025年01月21日 09時35分08秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 

 令和7年1月10日(金)、栗原市果樹連絡協議会会員等16名が参加し、栗原市金成小堤にてりんごせん定講習会が開催されました。

 栗原市果樹連絡協議会では、毎年この時期にせん定講習会を実施し、会員相互の技術研鑽に努めています。当日は、あいにくの雪模様でしたが、前年から対象となっている樹に対して、せん定方針に基づき主枝を4本から3本にし、その後各主枝の成り枝の間隔を整理するなどのせん定を行いました。

 せん定は、りんご生産においても重要な作業であるため,参加者からは様々な意見、質問が出されるとともにお互いに意見交換を行うなど、活発な講習会となりました。

 せん定を実施した樹は、来年まで生育状況や栽培管理状況を把握して、栗原市果樹連絡協議会の検討会で活用されます。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9437  FAX:0228-22-6144


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