大崎市や県、JA、生産者などで組織する「大崎市有機農業・グリーン化推進協議会」は、稲作で環境にやさしい農業に取り組むうえでネックとなる、水田の除草作業の負担を軽減するアイガモロボなどのスマート農機の現地講習会を大崎市松山で開催し、約30人が参加しました。
講習会では、国の「みどりの食料システム戦略」に対応した、有機農業に取り組む生産者に役立つ技術として、水田雑草の成長を抑えるアイガモロボと、スマートフォンを活用した水管理システムが紹介されました。さらに、新型のアイガモロボのデモンストレーションが行われ、参加者の注目を浴びていました。
開発中の新型のアイガモロボは、従来型と同様にソーラーパネルとバッテリーを搭載し、水田を自動で移動しながら雑草の発生を抑えるもので、従来型のスクリューの水流で泥を巻き上げる方式から、ブラシで泥を直接かき回す方式に変更されました。また、従来型より軽量化され、速度も向上したことから、より広い面積に対応できるとのことです。
通信方式の変更などで価格が従来型より安くなる見込みとの説明もあり、参加者は水田で稼働するアイガモロボを関心高く見つめていました。
普及センターでは、講習会を主催した協議会に参画し、生産者や関係機関と共に環境にやさしい技術の実証や普及に努めていきます。
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225