普及センターでは、昨年度から、従来の環境保全米から一歩進んだ「グリーンな栽培体系」と生産者の選択肢拡大に向けた検討・検証を行っています。
令和6年度は、昨年度に続き、「慣行よりも減肥を行ったペースト二段施肥」3ほ場と、「非プラスチックコーティングの緩効性肥料栽培」及び「堆肥入り肥料+流し込み施肥」各1ほ場 計5ほ場を設置し、関係機関と一緒に調査を行っています。
8月29日、JAみやぎ登米稲作部会員を対象に、水稲の出穂後の調査と合わせる形で現地説明会を開催しました。うち「堆肥入り肥料+流し込み施肥」の展示ほには、部会員及びJAみやぎ登米の担当者7名が出席しました。
当日の調査では、「堆肥入り肥料+流し込み施肥」展示ほでは水尻でやや葉色が薄い傾向がみられたものの、全体の生育は周辺のほ場と同等であること、昨年度の調査では肥料費も慣行の環境保全米を下回ったこと、などを説明しました。参加者は「グリーンな栽培体系」の普及の可能性を感じたようでした。
今後も様々な機会を通じて「グリーンな栽培体系」の周知を図ってまいります。
看板の前で部会員に説明を行う
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522